会社員と心理カウンセラー、二足のわらじ。りんご🍎です。
本日もお越しいただき、ありがとうございます!
皆様、今週はどんな1週間をお過ごしでしたか?
そして今週は、放送大学の「心理臨床とイメージ」を集中的に受講していました。
小野けいこ先生。なんと!同じ大学の先輩でした。
心理臨床とイメージ (放送大学教材) 2,750円 Amazon |
今日は、今週お勉強した「心理臨床とイメージ」について、復習がてら、皆様にもご紹介したいと思います。
心理ワールドへようこそ
でもご紹介しましたが。
カウンセリングというのは、決まった空間、限られた時間の中で、お悩みをもったクライアントのお話を、カウンセラーがお聴きしながら、クライアントが自分自身に向き合うのをサポートするものです。
こころの深いところにある無意識を意識として話すのはなかなか難しいです。
意識されていても簡単には言葉にできないこともたくさんあります。
そこで、心理カウンセリングではこころの意識・無意識を自由に表現しやすくする手法が、いくつも生み出されてきました。
「心理臨床とイメージ」では、描画、造形、即興劇、詩歌など創造的な活動の中でそのイメージを用いて、生き生きと自由に自分を表現する方法について、紹介されていました。
★木を描くバウムテスト
★風景構成法(川、山、畑、道、橋、人、動物、植物などを描く)
★箱庭療法(砂と人形などを使った表現)
★MSSM法(ぐるぐるの線から絵を生み出し遊びながら自由に表現していく)
★コラージュ(雑誌や新聞の切り抜きを貼り合わせて表現する)
などなど。イメージを用いた自己表現によるカウンセリング手法はたくさんあるんです。
河合隼雄と箱庭療法 (箱庭療法学研究) Amazon |
どれも楽しそう
ぜひ体験してみたいと思いました。
無意識な部分も、イメージ表現では、意図せず表現されることも多いのだそうです。
イメージを膨らませて表現するアーティストたちの作品にはたくさんの無意識が含まれているのかも?!と思うと、作品の見えかた、感じ方も違ってくるような気がします
さて、今回の講座でも、ユング先生が登場です。
ユングはイメージを用いて自らの無意識を表現して自己分析した代表的な人物としてその深い世界が紹介されていました。
ユングはフロイトとの決別を経て、おそらくその決別自体も理由となって、長い間、精神的に落ち込み、自らの方向を喪失ししますが、勇敢にも、自分自身の内面、深層心理、無意識と向き合ったのでしたよね。
ユングは、その無意識と向き合って自己分析をする方法として、
①毎朝、自分の夢を記録して、それを絵にする。
②いろいろな物語を自分に取り入れ、話を膨らませて、空想(が話しかけてくるもの)を全部書き留める。
といったことを試みたのだそうです。
この時期に描かれた無意識から生まれた絵は「赤の書」に残されています。
まだユング初心者の私は「赤の書」を見たことがありません・・。近いうちに。
赤の書[図版版] 5,500円 Amazon |
こころのエネルギーが意識状態から無意識の方向に流れるなかでの取り組み。
無意識のなかに確かに創造的な機能があることが、このユングの体験から見ることができます。
そして、ユングは、自己治癒力は無意識に中にあるといいました。
「セラピストは、クライアント自身のこころの奥にある潜在的な創造的可能性(無意識の領域にある自己のはたらき)を信頼し、それに従って進むべきである。」
「自分の意識がなんらかの可能な方法が見出せない時、行き詰ってしまったとき、自分の無意識が反応するだろう(そこに治癒力がある)」 といっています。
無意識ってすごい力を持っているんですね
カウンセリングというのは、クライアントの意識・無意識から表現されるイメージ、心身から訴える声にしっかり耳を傾けて、生まれてきた感情を受け入れ続けて、クライアントの自己実現の力(自己治癒力)が最大限に発揮できるようにするということなのだ、とまた改めてこころに刻みました
今日は、イメージの力。というタイトルで、心理ワールドにどっぷりつかっていただきました
お付き合いいただきまして、ありがとうございました!
よい週末をお過ごしくださいませ。
PHOTO by maui dream