猫ドアをつけた。思いのほか苦戦。でもすごく快適!!

わたしはドアマンか!!
猫とのけんかの80%はドア問題。四六時中、入れろの出せのと言いやがる。
入れてやると、部屋の中を一周して、出ていきたいという。かと思えば、もう一回入りたいと。
「うりゃー、入るか出るかどっちかにしろ~~!!」

二匹で交互に、無駄に、入れろの出せのというもんだから、ほーんと頭に来ちゃう。
寝るときには、仕方がないのでドアを10cmほど開けたままで就寝。廊下からの冬風が部屋内に充満し、たまらなく寒い!!

もう限界だ。ドアをぶち抜いて、猫ドアをつけるぞ。と一念発起したの巻。



調達

モデル

ネットを見ると、よくある猫ドアはこのタイプ。いろいろな販売店が扱っている。


でもよーくみると、「2nd世代」なる新商品があるようだ。


ショップに問い合わせてみると、「2世代の製品は、第1世代に比べてドアの開閉方法が大幅に改善されており、ドアノブを操作するのがずっと便利」ならしい。なんだかよくわからないが、ダイヤル式の「2nd世代」に決定。

大きさ

次に大きさ。商品説明は以下の通り。
Lサイズだと、体重7キロ、胴回り60cm以下。
XLサイズだと、体重10キロ、胴回り75cm以下。

うちの大きい方の猫(ラグドール)は、体重7.7キロでLサイズ不可だが、
胴回りは53cmなので余裕でLサイズOK。
おかしいぞ。うちの猫は決してスレンダーではなく、いや、はっきり言ってデブ。
体重に比してウエストが細めとかありえない。
このサイズ表がおかしいに違いないと思い、ショップに問い合わせたところ、
ウエストにあわせてくださいとのこと。「体重はただ参考されることなんですから」とチャイニーズ・ジャパニーズでの回答。そうか、重要なのはウェストサイズならしい。
結局、LサイズでOKでした。うちのデブ猫は、Lサイズを余裕で通過しています。

というわけで、こちらの「2世代」モデルのLサイズを購入した!

道具

次に道具。20年ほど前に家を新築した際に、たくさんDIYをやったので、
そこそこ道具は揃っている。が、電動ドライバーを新調せねばならなかった。


左側の赤いのが、十数年前に購入した電動ドライバー。
馬力が強すぎず、女性には使いやすい。大変気に入ってたのだが、
久しぶりに引っ張り出したところ、さすがに内蔵電池がやられてた。
さもあろう。

電池はさすがに、10年単位ではもたないよね~~。
となると、充電式よりも、乾電池式の方が電池劣化リスクを回避できるような気がする。
馬力はさらに弱くなりそうだが、次は乾電池式でいこう。
ということで、右側の白い方を購入。新旧交代。


結果。大正解。
乾電池式でも、猫ドア工事には十分な性能。
大工さんのように「ビュッ」とはいかないが、時間をかけて「ビーーン」と穴あけもねじ締めも難なくクリア。
使い終わったら電池を外して保管。次に使用するのがいつになるかわからないが、たぶんそれまで大丈夫でしょう。

多少難ありは、エネループが使い捨て電池よりも大きめなのか、蓋を閉めるのが大変だった。
とはいえ、無理やり蓋をしめて使えたので、ノープロブレム。

調達に関しては以上。結論からいって、ここまでは極めて順調!!




設置

問題は設置。
you tube に、猫ドアの取り付け工事をしている動画がたくさんUPされている。
ふむふむ、わたしにもできそうだなと思い、ドアぶち抜きを決意したのだ。

が、わたしのドアは特別だった。頑丈でガタボコ。

ドアの破壊

ドアの「穴あけ自体は10分もかからなかった」とかいうコメントをみたが、
それは薄めのドアとか、中が空洞になっているドアの場合だと思う。
そう、you tube をみると、中が空洞のドアが多かった。ドアの構造ってそういうのか~と思っていたら、わたしのドアはそういうんでなかった=。

ドアに切り取り線を引き、角にドリルで穴をあける。

ドリルであけた穴をとっかかりにして、引き回し鋸で裁断。

凸凹ドアの、薄い部分は何のことはない。順調順調。
問題は厚い部分。

か細い引き回し鋸では歯が立たない。普通のノコギリに選手交替。

ガシガシガシガシ!こんな坂、どんな坂、エイヤホイヤと裁断したぞ!
ぱっかーん。

下の厚い部分の切り口がすごい斜めってる。裁断面をみると斜めがよくわかるね。このあとガシガシと、裁断面を平らに削ったわあ。

もう、ドアって空洞なんじゃなかったの~~~~??
思いがけぬ重労働。このあと時間がたつにつれて、瓶子の大冒険に次ぐひどい筋肉痛に襲われました。
両腕にモーラステープを貼りまくって寝たよ~~。

隙間問題

しかーし、裁断問題は序の口。本当の難問はここからなのだ。

この隙間はどうするのお~~~~???

この段階に至るまで、凸凹ドアに猫ドアを設置した際、隙間ができてしまうことにはまったく気が付いていなかった。

わかるう?
下方の厚いところはドアと器具がぴったり一体化しているが、
上方のドアが薄いとこはスカスカなんだよう。

発砲スチロールで隙間を埋めようとトライしたが、わたしには難しすぎて断念。
それどころか、間違って、カッターではなく鋸で整形を試みてしまい、ひとしきりマイクロプラスチック地獄に陥った。ひどい目に遭った。

次に隙間テープを貼ってみたが、なんだかねえ。この部分、ほこりまみれになるよね。
そのうち、すきまパテを購入してきて、この隙間を埋めてみようと思う。

ビスの選択にも、ちょい苦労したよ。
同梱のビスは短すぎと、長すぎ。
マイお道具箱の中から、この凸凹ドアにうまいこと張り付いてくれる程度の長さのビスを選んだ。

以上、設置は60点だな。
なんとかくっついている、という感じ。美しくないし、耐久性もやや疑問。




運用

なにはともあれ、猫ドアが完成!!!
気密性は良いようで、廊下から隙間風が入り込むことはありません。よかった。


次なる課題は、猫さんが使ってくれるか。安全に使えるのか。

わたしの猫、ラグドールの方は半日でクリア。
最初は、興味津々なわりに、自分では通れなった。
わたしが無理やり通すのを2回やったあとは、恐る恐る自主的に通るように。
一夜明け、二日目の朝は、むしろ楽しくて、意味もなく出たり入ったりして遊んでいた。可愛い!

これで、ドアマンから解放された~~~!!

問題は、姪っ子の猫。とはいえ、私の部屋に常駐しているスコティッシュ
ドアの向こうで入れてほしいと鳴いている。
猫ドアを開けてあげると、恐る恐る入ってくる。

わたしの部屋を一周して、出たいと鳴く。
猫ドアを開けてあげると、恐る恐る出て行った。

結局ドアマンじゃん!
スコにも、はやく慣れてもらわないとねえ…。