【次の一手】もう飛車打ちなんて怖くない!一段金を活かした最強の受けとは?

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28飛と打たれた局面。局面は勝勢だが、29飛成から攻められると一気に怪しくなる。ここは一旦受けに回りたいところだ。

 

29飛成を防ぐ受けの好手は?

 

 

 

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39金。これが手筋の一着だ。

「一段金に飛車捨てあり」と格言で言われるように、一段金は飛車の攻めに対してかなり強い。その証拠となるのがこの39金の受けだ。

飛車は打たれてしまったものの、活躍させなければ良い。58銀は怖いが、68玉で完切れとなる。

 

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飛車を逃げるしかないが、銀を取られてゲームオーバーだ。

 

本譜は39金に黙って27飛成と逃げてきたが、

 

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28香で見事捕獲に成功。大勢は決した。

飛車を打たれた局面はピンチのように見えたが、ちゃんと受ければむしろチャンスだったのだ。

 

因みに、39金以外には38銀の受けも有力だ。

 

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これも頻出する手筋の一着で手堅いのだが、駒を一枚使うので戦力が落ちるし、飛車取りにもなっていない。本譜の39金のほうが明らかに勝るだろう。

 

とはいえ、38銀も面白い筋があるので覚えて損はない。ついでに紹介しておこう。

 

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27歩で飛車の逃げ道を断ち、、

 

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39金。これで飛車は詰んでいる。

いろいろな手筋を知っていると勝ち方のバリエーションが増えてお得だ。

 

 

この後はかなり大差になった。

 

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87銀と頭金の筋を見せてもたれてさしてきたが、、

 

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「敵の打ちたいところに打て」。

格言通りの手堅い一着で紛れがなくなった。急いで勝ちに行くより、逆転のアヤを消してゆっくり勝利を確定させるような指し回しが好みだ。

 

因みに、68玉と早逃げするような手も同様の意味で有力。敵の狙いが一つだけなので、とにかくそれを消してしまえば自然に勝ちになるという考え方だ。