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日本人として日々の暮らしの中で思うこと、知りたかったこと

天皇ご一家の車内での座席位置に感じる違和感

2020-03-22 14:05:42 | 時事


上の写真は天皇ご一家が、つい3日前に皇居を離れ葉山御用邸に向かわれる上皇ご夫妻のお見送りのため、皇居に入られる天皇皇后両陛下と「長女の愛子さま」を捉えた写真。(2020年3月19日午前、皇居・半蔵門)皇室ウィークリーより。


参考動画:


過去にもこれと同じ構図の写真をしばしば目にしたものでした。皇太子時代のご家族での移動時の場面。
ご愛用のミニバンC24セレナでご家族3人揃っての移動の際には常に「3列目」という「下座」にご乗車されておられた皇太子殿下。


一般のマダムであるならば、この写真は大変可愛らしく、微笑ましいのですが、雅子様が皇太子妃であるが故に批判の声が上がった「犬のお手ふり」場面。


当時雅子様は「適応障害」でご公務から遠ざかっておられ、精神的不調が著しく沿道の人々の視線が苦痛だった(現在でも恐らく)とお察し致します。


精神状態が不安定になられたのは皇太子妃というお立場にかかる重圧、お世継ぎ問題で苦しまれたことも大きな要因だったようですが果たしてそれだけだったのでしょうか・・・


久邇宮家のご長女としてお生まれになり15歳で後の昭和天皇となる皇太子裕仁親王のご婚約者になられてお妃教育を受けた生まれながら高貴な香淳皇后良子様や、軽井沢のテニスコートでの出会で皇太子(当時)に見初められ、「(皇太子殿下のために)幸せな家庭をつくって差し上げたい」と25歳のときに初めて民間から皇太子妃となられた類まれな資質の上皇后美智子様の場合は、成人後の人生において「皇太子妃」「皇族」という重いお立場に立たれることを早くに定められ、あるいは自らの意思で決意されたが故に、そのお立場の重さをお覚悟の上で比較的若くして皇太子妃になられており、「適応」なさることができたのでしょう。


帰国子女である雅子様にとり、皇太子殿下浩宮様と出会った当初、「浩宮様ってそんなにおえらいの?」(注)というほどの皇室観しかもたれていなかったようで、ご成婚前のお妃教育の際には「天照大神」を日本語で正しく読むことが出来ず、神道をご理解なさるのに英語のテキストをリクエストなさったとか。


(注)1986年10月18日に東宮御所で開かれたスペインのエレナ王女のレセプションパーティーに参加なさったのが皇太子浩宮様と初めての出会いとされ、その日の夜に雅子様が母方祖母・江頭寿々子さんに「浩宮様ってそんなにおえらいの?」と尋ねられたというエピソード。

引用:



雅子様の例をみれば、将来悠仁さまに嫁がれる方が果たして現れるのかどうか。


国民にとり、いかなる時代の変化、家族の持つ意味の変化、男女同権という風潮の中にあっても、象徴天皇制の根幹、皇室そのものに求められる高貴なイメージがあるが故に、周囲の視線が常に厳しく、「大きなお世話」でしょうが、あまりに庶民的過ぎる感覚や(身もふたもない言い方をすれば)「威厳のなさ」に対してはどうしても国民は違和感を感じてしまうのも事実です。それほど要求されるものあまりにも大き過ぎるのが皇太子妃ということでしょう。

那須塩原湿原でのご家族のハイキングシーン
背負子で愛子様をおんぶされている皇太子様(当時)。
先ほども言いましたが、この方々が単なる一般人ならば仲睦まじく大変微笑ましい写真ではありますが、将来天皇となられる方だと思って拝見すると、正直なとこころ全く違った感想を持つのが国民なのです。私が古い人間なのかもしれませんが。



昭和天皇と皇后良子様。乳母車の中はご長女の照宮成子内親王殿下だそうです。美しい一枚の絵になっておられます。私たち国民の目には皇族の方々の日常はこのような形で伝えられるくらいの方がむしろよいのかもしれません。


最初の写真に戻りますが、歴代の天皇の中で過去最高齢でご即位された現在の天皇陛下が、即位後の現在もやはりこのようなご家族内での1シーンを目にすることの違和感と同時に、一日本人として「象徴天皇制」そのものの危機を感じているのが昨今。


やはり私が古い人間なのかもしれませんが、日本人にとり本来皇族はいわば床の間のお雛様のような方々であってほしいと思っております。


戦前戦後を通して、「天皇」という存在が大変重々しいものであった「昭和はもはや遠くになりにけり・・・」といったところでしょうか。


■ご家族内のプライベートな移動時でも天皇陛下は公人中の公人。
以前にも同じことを当ブログで書きましたが、礼法という観点では、3列シートのミニバンの車室内での座席の格は、運転者が家族以外の場合には、運転席の後ろの席が最も上座で、次は助手席後ろ後部座席中央、そして助手席が下座に当たるそうです。


家族が運転している場合ではこの順番ではなく、助手席が上座になり、次に運転席後ろ、助手席後ろ、後部座席中央と順序が少し入れ替わるので、例えばお二人の新婚当時には下のような微笑ましい場面もありました。


ご成婚直後の雅子様自らハンドルを握られる珍しい場面。この頃の雅子様は大変輝いておられました。このまま大きな羽をのびのびと広げてお幸せな皇太子妃時代を送っていただきたかったように思います。「籠の中の鳥」ではなく・・


■席順がちがうのでは
ミニバンやワゴンの3列シート車の場合、3列目が下座になり、3列目の進行方向左側がもっとも下座でその上が3列目右側という順。


相変わらずご家族がお揃いで車にお乗りになるとき、この構造の3列シートでは最上位の上座に乗車されるのは「愛子さま」で、次が皇后雅子さま、3列目の下座になんと天皇陛下がご乗車なさっておられるという席順なのです。


このようなご家族の座席位置は愛子様がまだお小さいとき(2番目の写真)ならばまだしも、「愛子さま」は昨年の12月に皇室典範22条に定められた「青年皇族」となる18歳に達しておられ、国民の目に触れる「皇室のありよう」がいかにあるべきかを「偏差値72のご優秀な頭脳」でそろそろご理解なさっておられるはずです。


天皇とは「無私の人」であるともいわれますが、ご即位なさった現在もこのようなお姿を国民にお見せになるのは、「ご家族思い」で微笑ましいを通り越して、むしろ周囲の配慮のなさも含めて嘆かわしいというのが率直な感想。


■「内親王」という青年皇族に求められる資質
父君とはいえ、国民の目に触れる場面において、日本国の天皇陛下を下座に座らせ、皇位継承資格のない内親王のお立ち場で、今後は天皇を支えるべきお方が、無自覚に上座に座っておられるご様子には、節度のない甘えのようなものが感じられます。


国民目線にふさわしい「日本国の天皇像」というものを十分ご理解出来ておられないように感じられます。


降嫁前、同じお立場にあった紀宮清子様(当時)と平成天皇皇后両陛下のご関係であればこのような構図は決してあり得なかったし、紀宮様に垣間見ることができた男女の別を超えた皇族としての「凛としたお姿」こそが内親王様に求められる資質だと思います。


「ご優秀伝説」「偏差値72云々」という「女性天皇押し」のマスゴミの”キャッチコピー”などで強調されるご学業成績以前に、青年皇族としてのお心の有りよう、「象徴天皇制」の持つ意味の重さへご自覚の足りなさの方が、実ははるかにはるかに問題です。


そのような感想を抱く国民は私だけではないと思いますが、笑顔を向けておられるご一家のそれぞれに何かとても違和感を禁じ得ません。


■宮内庁や皇宮警察の危機的状況のあらわれのひとつ
「緊張感を失っている皇室警備の現場」というタイトルで皇宮警察学校の不祥事が報道されていましたが、ご一家のお側にお仕えしている宮内庁の職員、皇宮警察など個々の人々の「日本国天皇」への敬意と配慮の足りなさ、「象徴天皇制」という国家の品格を支えている立場にありながら、国民のみならず外国メディアの視線なども考慮できない仕事上の無能ぶりに危機感すら覚えてしまいます。


余談ですが、「雅子様の苦悩」「眞子様のお相手問題」でもわかったように、皇族の方々の「お相手選び」は当人たちが10代の早い段階で、嘗てのように旧宮家やそれに相当する家柄の人物の中からご婚約者として最初から定めてしまうに越したことはなく、皇室の藩屏たる「宮家」の存在が今後ほぼなくなってしまうということはにはやはり問題があるように思われます。


参考動画:

参考:


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