いつまで大丈夫?コーヒー豆の賞味期限と適切な保存方法

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コーヒー豆の賞味期限について

コーヒー豆の賞味期限は一般的に豆の状態で焙煎から2ヶ月ほどで、粉に挽いた状態では7〜10日ほどだと言われています。

ですが、これはあくまで未開封の状態で指定された方法で保存をした場合においてのみです。

コーヒーに限らず賞味期限とは未開封かつ指定された方法で保管をした場合にのみ、品質が変わらず美味しく食べられる期限のことを指しているのです。

しかし、コーヒーにおいては購入後未開封で保管しておくというのは珍しいですよね。

基本的に100gや200g単位で売られているコーヒー豆ですが、
カップ1杯当たりの豆の使用量がおよそ12gと言われていますので、
普通のご家庭ですと一日1杯飲んだとして一週間くらいは置かれているのが一般的だと思います。

そうなると販売元記載の賞味期限が当てにできない状態になってきますが、
メーカー側からしても、開封後の賞味期限まで保証しろ、と言われては困る話かもしれません。

つまり我々消費者はコーヒーの「美味しく飲める期限」については自身で判断しないといけないわけです。
そこで今回はコーヒーの「美味しく飲める期限」を判断するために、コーヒーの劣化の原因適切な保存方法について説明させていただきたいと思います。

賞味期限について参照元:
消費期限と賞味期限:農林水産省 (maff.go.jp)

コーヒー豆 4つの主な劣化の原因

湿気による劣化

多孔質 イメージ
多孔質ってこんなイメージ

コーヒー豆は小さな穴がたくさん空いた多孔質構造になっています。
そのため空気中の水分を吸収しやすく、湿気の多いところでは豆の状態であっても1〜2日で劣化してしまい、ドリップ後のコーヒーであれば1時間もせずに劣化します。

いわゆる加水分解反応というもので、
焙煎によって生じたクロロゲン酸ラクトンやキナ酸ラクトンが空気中の水分と反応することで、
クロロゲン酸やキナ酸に戻り、コーヒーが酸っぱくなってしまう現象です。

淹れたコーヒーは出来るだけ早く飲み、焙煎豆は必ず湿気のないところで保存しましょう。
湿気による劣化はかなり早いので特に厳重に注意が必要です。

香りが空気中に逃げる

コーヒー豆の香り成分は揮発性が高く、焙煎直後から空気中へと逃げ出しています。
鮮度が悪いとコーヒーが膨らまないと言われているのはこのためです。

これは開封後ですと防ぐことが難しいのですが、密閉容器に入れることで少しでも香りや炭酸ガスの流出を抑えることができます。

こちらの劣化は豆の状態で10〜15日で違いがわかるほどに進行していくとのこと。
そのため自家焙煎のお店などではよく2週間以内にコーヒーを飲みきるように言われることが多いようです。

コーヒー豆を粉の状態にすると、表面積が大きくなり、内部にある香りも爆発的に逃げ出していきます。
出来るだけコーヒーを淹れる直前に豆を挽くようにしましょう。

酸化による劣化

コーヒーに含まれる脂肪酸が酸化していくことによる劣化で、油の傷んだような匂いと酸っぱさを招きます。

およそ7〜8週間ほどで劣化していくと言われており、賞味期限がおよそ2ヶ月と言われている根拠は、
この酸化による劣化が大きい要因となっています。

密閉することで湿気から守り香りが逃げないようにしているコーヒー豆であっても、
容器内に残った酸素から酸化していくので2か月は経過しないように消費するのが良いでしょう。

家庭でお手軽に出来る対策としては冷凍庫に保管しておく、になります。

油脂の酸化速度は温度が高いほど上昇し一般的には10℃の上昇で、
2倍の反応速度になるとも言われております。
なので酸化に対しては単純に冷凍庫に入れてしまえば結構持つのですが、
家庭用の冷凍庫だとどうしても湿気が入り込むので注意が必要です。

後ほども書きますがアルミ袋なんかで小分けにして冷凍が今のところでは
一番長く美味しい状態で保管が可能だったかな、と個人的には思います。

ちなみに最近では窒素で充填することでより賞味期限を延ばしているところもあるようです。
大手メーカーなんかは割と窒素充填方式が多いようですね。
確かに酸素がなければ酸化もしないが、一般家庭では難しい……。

光による劣化

光による劣化
コーヒーも紫外線は苦手

コーヒー豆は紫外線によって劣化します。

つまり太陽光のみだけでなく、蛍光灯などの光でも劣化してしまいます。

他の劣化要因とは異なり、時間による劣化ではありませんので、
基本的には光を避ければ回避可能です。

紫外線についてはあまり神経質にならず焙煎後のコーヒー豆は黒く光を吸収しやすいので、
直射日光については出来る限り避けて保管するくらいの認識でオーケーです。

コーヒーの賞味期限を伸ばす保管方法

小分けにして冷凍保存

ベストな保管方法は密閉容器に一杯分ずつ小分けにして入れて冷凍保存することです。

この状態であれば、私の経験上一年経過した豆もそれなりに美味しく飲むことが出来ました。

密閉容器に小分けにすることで出し入れの際の結露から豆を守り、冷凍保存することで酸化と加水分解反応の進行をなるべく抑えることが出来ます。

小分けにする際はシーラーとアルミ袋があると便利です。
シーラーを準備するのが面倒な場合、
ジッパー付きのアルミ袋だけても割と持つのでオススメです。

アルミ袋で保存

最近ではコーヒーの香りを逃さず、ガスだけを外に出すバルブ付きアルミ袋がメインになってきています。
アルミ袋は遮光性が高く、チャック付きなら密封でき、香りも漏れにくいためコーヒー豆の保管にぴったりです。

コーヒー豆を買った際に、アルミ袋に入れられていればそのまま使ってしまいましょう。
常温でもそのままで賞味期限までは保管が可能です。

コーヒー専用のキャニスターで保存

オシャレかつコーヒー豆を保存するために作られています。
ガラス製で香りが漏れず、密封ができます。ただ遮光性がないので直射日光のみだけでなく、光に当たらないように保存しましょう。

こちらもきちんと冷暗所で保管すれば賞味期限が間近でも美味しいコーヒーを楽しむことが出来ます。
おすすめのキャニスターについては、こちらをご覧ください

コーヒー豆の保管が面倒な場合オススメの消費方法

コーヒー豆の保管であれこれ考えるのが面倒!
コーヒー豆を沢山買いすぎて消費してしましたい!
貰いすぎてとてもじゃないが淹れている時間がない!

そういった方々にオススメの珈琲の消費方法についてご紹介します。

1、アイスコーヒーにする

夏場に一番良い方法といえばアイスコーヒーにしてしまうことです。

コーヒー粉を水に浸けて冷蔵庫に入れて置くだけで簡単に作れますので、
専用の器具さえ準備してしまえばコーヒーの消費に困ることもありません。
またいつでも好きな時に冷たく美味しいアイスコーヒーを楽しむことが出来ます。

冷たい水でじっくり時間を掛けて抽出していくコーヒーを、
別名で”コールドブリューコーヒー”とよび、
スタバなどの大手チェーンでも大人気のコーヒーとなっています。
コールドブリューコーヒーについてこちらもご覧ください

2、コーヒーゼリーを作る

コーヒーゼリー
まじで美味しい

大人のデザートとしても親しまれるコーヒーゼリーですが、
材料も少なく意外と簡単に作れてしまうので、
コーヒーを持て余している場合とてもオススメです。

方法は簡単で抽出後のコーヒーにゼラチンを入れて冷やすだけ!
非常にお手軽に食後のデザートを獲得することが出来ます。

詳しい内容についてはこちらにも書いてますのでぜひご覧ください。
コーヒーゼリー作り方について。

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