2020年05月05日

地方創生に成功した町・神山

★神山町 224














温泉巡りをしながら、知らない土地を訪れ
そこの文化に触れるのは楽しみの一つです

昨年の年末に徳島県の神山町に行ってきました
日暮れ時に到着して、お風呂に入っただけの神山町
どんな所だったのか調べてみてビックリ
今盛んに言われるテレワークの先駆けの町でした

IT関係の企業が多く、コワーキングとかインキュベーションなど
意味を調べながらわたしなりに何とか纏めてみました

徳島県は、東日本大震災直後から首都圏の一極集中の回避に役立てようと
「とくしまサテライトオフィスプロジェクト」を立ち上げ
高速インターネット環境を作り上げてきました

徳島ワーキングスタイル

2007年10月「移住交流支援センター」を県内8つの市町村に配置しました
神山以外の7つの市町村は市町村役場が運営に当たったのですが
神山はアーティストの移住支援をしていた「グリーンバレー」に運営を委託しました

グリーンバレーは移住支援や空き家の再生、芸術家の滞在支援などを行っているNPO法人です。

グリーンバレー公式サイト【イン神山】  

神山町は1955年に周辺の5つの村が合併して人口2万人の町になりました
かつては、林業で栄えた地域だったが、木材価格の低迷により地域が衰退し
人口は合併当初の約4分の1にまで減り、限界集落と言われるようになっていました

グリーンバレーは、空き家情報などを提供して希望者を待つのではなく
逆に移住希望者の個人情報を集め 神山町に来てもらいたい職種の人を
誘致する方法を取ったそうです

神山町は2005年に町内全域に光ファイバーを張り巡らしています
それも一つのきっかけとなり
2010年10月、東証マザーズに上場している名刺管理サービス「Sansan」が
築70年の古民家を借り受け、サテライトオフィス”Sansan神山ラボ”を開設し
2012年には日本テレワーク協会主催の「第12回テレワーク推進賞 優秀賞」も受賞しています

Sansan神山ラボ  

2013年には、放送業界を専門とするプラットイーズが
首都圏が災害で機能しなくなった時の対策として
「えんがわオフィス」と名付けたサテライトフィを開設し
地元雇用も行っています

株式会社プラットイーズ | Turn Up 徳島
 https://turnup.tokushima.jp/company/plat-ease

サテライトオフィスを持つという事は
就職の場を選べるという働き改革にもなっています

そして神山町には「地方創生に成功した町」として有名になり
視察の為に全国から人が訪れるようになってきました

そこで、プラットイーズ は
サテライトオフィスやテレワークに関心を持って視察に来た人の為の宿泊所
一泊7500円から宿泊できる「WEEK神山」を2015年7月にオープンしました

「WEEK神山」

「WEEK神山」は、プラットーイズの他に町民51人が出資し
町民を株主とした株式会社神山神領が運営しています

更にグリーンバレーが元縫製工場を改修して
神山にサテライトオフィスを作りたいと考えている企業が
お試しでも使えるコワーキングが可能なインキュベーション施設
「神山バレー・サテライトオフィス・コンレックス」を作り上げました

「神山バレー・サテライトオフィス・コンレックス」
  https://www.in-kamiyama.jp/kvsoc/

テレビ会議が出来る会議室や打ち合わせスペース
多目的なコワーキングスペース、共同キッチンにシャワールームまであります
常駐スペースには徳島大学や徳島県庁も席を置いているそうで
今では多くの企業や団体が常駐しているそうです

神山の活性に貢献したグリーンバレーの方の言葉
地方創生は、県が主体で進めるのではなく民間が主導することが大事
これが成功の元なのですね


一度行っただけの神山温泉でしたが
調べているうちに新しい世界に旅をした感じになりました

今、盛んにテレワークを呼び掛けているし
地震などで首都機能が混乱しない様に
様々な事を分散していく必要がありますね

神山へ企業分散した話を中心に検索しましたが
昔から神山の町に住んでいる人で、
町は2つに分かれていると書いている人も居られました

都会からやって来た最新の技術を持った人たちにとって
田舎の暮らしは日本人なら先祖の記憶から受け継がれたものの一つで
さほど違和感は無いと思いますが

ずーっと神山の町で暮らしていた人にとって
いきなりITとか、聞いたことが無いカタカナの言葉を使う人たちは
違和感を覚えると思います

人工が増えて町が活性するのは良いとは思っても
肌になじむまでに時間がかかるのでは?
とも思いました

神山でのプラジェクトの話を読んでいるうちに
瀬戸内海の島プロジェクトの事を思い浮かべました

島にアートがやって来た事で生活が潤った人
逆に漁に邪魔になるだけで、何の恩恵も受けない人の不満

良い事ばかりでは無いでしょうが
都会からの若者が地元の人たちの中に自然に溶け込むのは
時間が解決してくれるでしょう

町全体に張り巡らされた光ファイバー
川の流れる傍でも仕事が出来るのは魅力的ですが

4Gでさえ雀が減ったと聞いています
5G、6Gが自然豊かな山村を覆いつくした時
昆虫たちが減ることなく無事に生き残ってくれることを祈ります

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munimuni1 at 23:47│Comments(0) 日記 

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