不思議の国の息子くん

小さな宇宙人のような、小さな哲学者のような息子(2012年生まれ)、高機能自閉症の白玉(しらたま)との日々を綴り、詩のようなものも書いています。

始業式前の担任の先生との初顔合わせはNG?

この春、小学2年生になった白玉。

始業式の前、新しいクラスはどんな先生だろう…?

こわい先生だったらどうしよう…?と、とても不安がっていました。

 

親としては、子どもの気持ちにちゃんと寄り添ってくれる先生か、適切にサポートしてくれる先生か、とても気になっていました。

 

本来ならば始業式前に顔合わせを済ましておきたかったのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。

 

不安な幕開け

話は遡ること一年前。

 

小学校に入学する前、白玉の不安を少しでも軽減させたかったのと、学校生活が始まる前に白玉の特性などを担任の先生には直々にお話しておきたかったので、

「担任の先生と予め顔合わせをさせてもらいたい」

と、校長&教頭先生にお願いをしました。

(二度目の小学校見学へ行った際に。その時にサポートブックも渡したんだったかな)

 

学校にお話をしに行くと、校長&教頭先生が必ずセットで現れます。

緊張するので単体で現れてほしいんですけどね~💦

 

すると校長&教頭先生は何やら意味深なアイコンタクトをし、こそこそと何か話した後で教頭先生がこう仰ったのです。

 

「お母さん、たいへん申し訳ないのですけれど、入学式前に担任の名前などを公表することはできないんです。

どういう事情であれ、一人だけ特別に担任やクラスを教えるのは、やはり公平ではないので…」と。

 

学校側の都合もわかります。

万が一、白玉だけ先に担任の先生に会わせてもらったと話が広まれば、他の保護者からクレームが出るかもしれないですもんね。 

 

けれども、こちらだって好奇心などで担任をみんなより先に教えてほしい、会わせてほしいと言っているわけではないんです。

 

なのですが、理由がどうであれ

「検討の余地なし」なのですね。

 

事前に会うことは叶わず、

担任の先生とは入学式で初めて顔を合わせることになりました(顔を見ただけ)。

 

他の学校から転任してきた先生なので、まわりのお母さんたちもその先生について知る人は誰もいませんでした。

その日は担任の先生とゆっくり話す時間などなく、何の接触もないまま帰宅しました。

 

ただ、可愛らしい感じの先生だったので、幼稚園の先生みたいに思ったのか、白玉も抵抗感なくすんなり受け入れていた様子だったのが救いでした。

 

担任の先生と話ができたのは新学期が始まってから

 

1年生の時、そのまま新学期がスタートし、初日の連絡帳に「息子のことで一度、先生とお話をしたいです。ご都合のよい日時を教えていただければ、学校へ伺います。よろしくお願いいたします。」と書いて、白玉に持たせました。

 

それで、次の日にお会いできることになって、下校した白玉をつれてまた学校へ行き、ようやく担任の先生と支援級の先生と初めて話をすることができたのでした。

(母が面談している間、白玉は教室の隅で図鑑を読んでいました)

 

先生たちはこちらが話した白玉に関すること、心配事などをノートに書き留めながら、熱心に耳を傾けてくださいました。

あとは先生からの質問にお答えしたりしながら、白玉のことをしっかり伝えることができました。

 

家庭と学校とで子どもに関する情報を早い段階で共有することは、本当に大切だと思う。

情報がないままだと、先生もどうサポートしていけばいいか困ると思うんですよね。

 

 

変わらない体制

 

2年生になる前、校長&教頭先生とお話をする時間をいただき、新年度のために作り直したサポートブックを渡し、そこでまたあずきは懲りずに申し出ました。

「なるべく早い段階で担任の先生と会わせて頂きたいのですが」と。

 

すると、やはり

「始業式までは公表できない」

「一人だけ特別に…というのは公平ではないので…」

と一年前と同じことを言われました。

 

Oh,デジャヴ…(¯―¯٥)

 

「始業式の午後でいかがでしょう」と仰るので、「それでお願いします」と言いました。

 

2年生担任の先生との顔合わせ
 

そんなこんなで、

始業式の日の午後にやっと担任の先生と話ができました。

 

学校へ行くと、担任の先生と1年生の時の支援級の先生と、2年生での支援級の先生が出迎えてくださり、白玉とわたしを合わせた5者面談になりました。

 

担任の先生、めちゃ若くてびっくり!

新卒の超フレッシュな先生です。

3月の修了式に教頭先生に預けておいたサポートブックはちゃんと担任の先生に渡されていて、一通り読んでいただいていたようで、白玉の特性も把握してもらえているようでした。

 

支援級の先生は、「白玉くんを全力でサポートしていきます」と言ってくださって、温かく親身な先生で安心しました。

 

白玉は支援級の先生も替わり、支援級の教室の場所までかわることにちょっと心が付いていかない様子でしたが、支援級の先生が優しく話しかけてくれて、新しい教室を案内してもらって、白玉なりに気持ちを整えているようでした。

 

 

公平性と支援の狭間で

 

白玉に不安感が強いという特性があって、少しでも新学期をスムーズにいかせるための配慮をお願いしたいだけなのだけど、「公平」という名の壁が立ちはだかる

 

各学校の校長先生の考えによりけりだと思うのですが、合理的配慮という点において、もうちょっと柔軟な対応ができても良いだろうに…と、あずきは思うのです。

 

 

たしかに自閉症スペクトラムって、他の人からはわかりにくい障がいかもしれない。

受け取り様によっては「個性」で済まされることもあるでしょう。

 

でも、環境の変化がどれほどの負担であるか、どれほどの不安の中で生きているか。

自閉症スペクトラムが「生き難さ」を抱えた障がいだということをまだまだ知られていないから、学校がそういう対応になるのも無理ないのかもな…と思いました。

 

見え難い人が眼鏡や杖を必要とし、聞こえ難い人が補聴器や手話や筆談を手がかりとするように、前もって知ることで不安を軽減するなどは、自閉症スペクトラムの人にとっての「杖」と言えると思うのですよ。

 

その杖を持つことを「公平ではない」と言えるのだろうか?

 

学校は誰のためにある?と言えば、子どもたちのためなんですよね。

 

だとすれば、やっぱり子どもが学校で過ごすのに、ほんのちょっとの手助けで不安や困りごとが減らせるなら、そこは協力してあげてほしいと思う。

 

公平って何だろう?

合理的配慮ってどういうことだろう?

 

障がいへの理解、特性に合わせたサポートというものが、学校・社会に浸透するには、まだまだ道のりは長いなぁ…と思うのでありました。

 

 

ただ、今年度から新しい校長先生に替わられたので、今後は方針も変わってゆくのかもしれません。

子どもたちにとってベストな環境づくりがなされていってほしい…と切に願います。

 


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