11月 24日

2020-11-23 13:45:12 | Weblog
                        一葉忌・樋口一葉の忌日
                     ( 編集の都合で一日遅れの記載になりました )


          11月23日は小説家・歌人として明治期に活躍した樋口一葉(1872~1896)の忌日
          母と妹を養いながら小説家として立つ決意をし、半井桃水の指導を受けながら、
          『闇桜』『たま襷』『別れ霜』『五月雨』などの小説を執筆した。
          『大つごもり』『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』など今も読み継がれる作品や
          多くの和歌を残している。本名 奈津 24歳8か月の短い生涯でした



     荷札小さき古本届く一葉忌            栗田やすし


     竹筒に禿びたる小筆一葉忌            佐藤とみお


     一葉忌暗き三和土のしみ抜き屋          矢野孝子


     百円で甘酒飲めり一葉忌             栗田せつ子


     水仙のやはらかに伸ぶ一葉忌           鈴木みすず


     一葉忌出さずじまひの恋の文           幸村志保美


     路地裏の厨点せり一葉忌             神谷洋子


     あかときの髪の湿りや一葉忌           山本玲子


     短めの鉛筆並べ一葉忌              長崎眞由美


     一葉忌すとんと暮れて飯が噴く          鈴木みや子


     売薬の薬入れ替ふ一葉忌             荻野文子


     一葉忌母にまだある糸切り歯           ころころ



          

            一葉が18歳から21歳まで住んでいた本郷菊坂に生活用水として使っていた井戸
            一葉井戸と呼ばれています



     廻されて電球ともる一葉忌            鷹羽狩行


     一葉忌冬咲く花の鉢並べ             瀧 春一


     惜しまれて消ゆる銭湯一葉忌           吉田京子


     おはじきに入れて貰ひぬ一葉忌          服部くらら


     一葉忌折目を六ツに薬包紙            秋元不死男


     一葉忌濡れ手で緊むる夕の髪           川島千枝


     頼まれし妻の足袋買ふ一葉忌           福永耕二



         
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2 コメント

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樋口一葉 (夏子)
2020-11-24 16:09:24
作品はもとより、その生涯も含め、深く興味を惹かれる作家です。

一葉忌で会心の一句をものしたいのですが、なかなか・・・。思いが強すぎるのかもしれません。
一葉忌 (ころころ)
2020-11-24 18:38:20
夏子さん、こんばんは☆
いつもありがとうございます
やはり今日の記事のような
一葉が生活した場所や21歳からの住まいの
竜泉、昔の奥浅草の記念館を吟行して
「竹くらべ」の𠮷原遊女が繋がってきます

一葉には皆さん思いが強いのでしょうね
それより実際一葉が使った櫛や筆を見て詠まれた
方が会心の一句が生まれるのかも知れません

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