犬の散歩に最適な時間帯はいつ?夏と冬でも違うの?

ペット

犬を飼い始めたばかりの時期って、こんな時はどうするといいの?と戸惑うこともあるでしょう。

そのなかでも、散歩の知識について色々な疑問を見ていきます。
「散歩に行く最適な時間帯は?」
「季節によって時間は変えた方がいいの?」
「食前・食後どのタイミングがベスト?」
「毎日散歩が必要なのか?」

  • 犬の散歩は食前と食後どっちがいいの
  • 犬の散歩は毎日必要?行けない時はどうすればいいの?

そこで今回は、犬が散歩に行く一番良いタイミングと散歩の必要性や注意点をご紹介します。
最近犬を飼い始めた方は、ぜひ参考して見てくださいね。

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犬の散歩は食前と食後どっちがいいの?

散歩前にご飯を食べさせるのがいいのか、食後がいいのか、食事と散歩のタイミングに迷う方も多いはず。

 

正解を言いますと「食前」です!

しかし、食前でも散歩から帰ってきてすぐの食事はおすすめしません。

 

食前の散歩なのに、どうして散歩後にご飯を与えてはいけないのか、その理由も併せて後ほどお答えしますね。

 

食後の散歩は控えましょう。

なぜ食後がいけないのか説明していきたいと思います。

 

食後の散歩は胃拡張・胃捻転のリスクが高まる

人もお腹が満腹の状態で運動をすると、腹痛や具合が悪くなり吐き気をもよおすことがありますよね。

 

「ちょっと気分が悪いな」の段階で人の場合は治まっても、犬は命にかかわるのです。

 

犬は食後に激しい運動をすると、胃が大量のガスで拡張し、揺さぶられ胃がねじれて腸や脾臓をも巻き込んでいきます。

 

ねじれが起こると血流も滞るため、全身へ血液の循環もできなくなり、恐ろしいことに時間の経過と共に臓器が壊死するのです。

 

致死率が高いため、早く処置をしないと最悪なケースでは、ショック状態となり命を落としてしまう病気です。

 

特に大型犬が多く「ボルゾイ」「ゴールデン・レトリーバー」「グレート・デン」「ラブラドール・レトリーバー」「ジャーマン・シェパードドッグ」「セントバーナード」「秋田犬」などの犬種によく見られます。

 

大型犬を飼っている方は特に気をつけましょう。

 

また、「柴犬」「ミニチュアダックスフンド」などの小型犬や中型犬でも起こります。

発症しやすいタイミングは、食後(夕食)数時間以内に起きやすいと言われています。

 

食前の散歩であっても必ずしも、胃拡張・胃捻転の危険性がないわけではありません。

 

胃拡張・胃捻転の初期症状一覧です。

  • 嘔吐または、 吐こうとするが吐けない
  • 頻繁なゲップ
  • 元気がない
  • ヨダレが止まらない
  • 落ち着きがなくなる(腹痛が原因)
  • お腹を触ると痛がる(嫌がる)
  • 苦しそうな呼吸をする
  • お腹が膨れてくる(まれに大型犬ではみられないことがある)
  • 体を丸めて動かない

 

これらの症状があった場合、胃拡張・胃捻転を疑って速やかに病院へ連れて行ってください。

 

散歩の食前・食後水の飲み方にも注意

水に関しても食事と同様に飲ませ方に注意が必要です。

 

なぜかというと、水を大量に飲んでしまうと胃拡張・胃捻転が起こる危険性があるからです。

 

喉が乾いていると、がぶ飲み傾向になりがちなので、特に散歩中の水分補給で水を飲ませる時は、一気に飲まないように少しずつ与えます。

 

もしくは、落ち着かせてから水を飲ませましょう。

 

食前と食後の散歩どのくらい時間をあける?

散歩は食前がいいと言いましたが、気をつけたいのは散歩から帰ってすぐに食事の時間にするのは避けましょう。

 

食前・食後の散歩であっても、最低1~2時間の間隔をあけて愛犬の様子を見て食事を与えてあげてください。

 

室内で動き回っていると、運動をしているのと変わらないため、ケージに入れて一旦落ち着かせて、食事まで時間を置くようにしましょう。

 

 

犬の散歩は毎日必要?行けない時はどうすればいいの?

犬を飼っている人に聞くと毎日、朝晩の2回散歩に行くという方が割合を占めていました。

 

実際に毎日行くべきなのでしょうか?

 

家の家事や仕事、体調不良などの理由で行けない日があるという方がいるかもしれません。

飼い主さんのライフスタイルによって、散歩の仕方はさまざまでしょう。

 

また、季節に合わせて散歩の時間をかえる必要性があります。

 

散歩は毎日必要だけれど無理をしない

どの犬種もみんな散歩が大好き、犬の楽しみというと散歩とご飯ではないでしょうか。

 

悪天候な日や飼い主がいくら忙しくても犬は散歩に行きたいものです。

同じ部屋の中に数日間、閉じこもることを想像してみてください。

考えるだけで、息が詰まりそうですよね?

 

このように、人が思う感情を犬も同じように感じているとするなら、散歩の必要性に気づかれるのではないでしょうか。

 

散歩の目的は、運動や排泄だけではなく、人や他の犬と出会うこと、外の空気にふれることで、毛の蒸れを解消する、血流を良くするなど犬にとっていいことばかりです。

 

散歩中に他の犬に出会わなくても、残っている匂いを嗅ぐことで、コミュニケーションをとっています。

 

匂いから色んな情報を得て、犬はリフレッシュできますし、何より飼い主さんとの楽しい時間を過ごせることが嬉しいのです。

 

たとえ短い時間でも、外に出る時間が「ある」と「ない」では違いがあり、散歩は犬の気分転換になります。

 

無理のない範囲で、できるだけ毎日散歩に連れていってあげてください。

 

散歩の時間はランダムに

散歩の時刻を一定にせず、バラバラにする方が飼い主さんの負担も減らせて、犬もストレスがかからない環境を作れます。

 

同じ時刻に散歩に出ることを習慣化すると、犬の体内サイクルは正確になので、「この時間になると散歩」としっかりと覚えてしまいます。

 

時間がきたのに行けないとなると、無駄吠えして要求してきます。

散歩に行けないことが、犬にはストレスになります。

 

行く回数と散歩の時間を最初からバラバラにすることがポイント!

雨の日、外出や体調が悪い時、無理に我慢をさせずに済みます。

 

飼い主さんの都合で連れて行こうと思った時で良いのです。

ただし、散歩に出た時にトイレをする習慣がある子の場合は別になります。

 

次に、夏と冬で散歩に適した時間帯をご紹介します。

 

夏の散歩で時間帯の注意点

近年真夏の暑さは、気温が高く日中に散歩に出るには危険行為です。

 

犬は暑さに弱い生き物。

熱を発散するには口で呼吸するしかないため、体温調節が苦手です。

 

1番気をつけなければいけないのが、アスファルトの熱は肉球に大きなダメージを受けます。

 

肉球のやけどや肉球の皮膚がはがれてしまう可能性があります。

 

人が裸足のまま、アスファルトの上を歩いていると同じことになります。

熱くてとても歩けませんよね。

 

犬は地面と接する距離が非常に近いため、熱気が体に直接伝わり熱中症になる危険性が高くなります。

 

そのため、散歩に出かける時間は住んでいる地域にもよって前後しますが、早朝5~7時までに済ませ、夕方は日が沈んでからにしましょう。

 

夕方でも昼間の熱がアスファルトにこもっているため、アスファルトを触って確認してみてください。

 

冬の散歩で時間帯の注意点

冬の散歩はお住まいの地域でずいぶん地面の様子が変わってきますよね。

雪の降らない地域であれば、特に時間帯を気にすることなく散歩に出ても大丈夫です。

 

雪が降る地域では、雪や氷ついた上を歩くと、肉球が傷ついたり凍傷になるリスクもあります。

 

冬は日が昇っている間で1番気温が高い時間帯に行くのがおすすめです。

しかし、室内で飼っている場合や寒さが苦手な犬種は、いきなり外に出ると温度差は体にいいとは言えません。

 

玄関先で飼い主さんも愛犬と一緒に体を慣らしてから散歩に行くようにしましょう。

 

散歩に行けない時のストレス解消方法

暑すぎて散歩にならない日、梅雨の時期や雨で散歩に行けない時、遊びなから愛犬のストレス解消の手伝いをしましょう。

 

ストレスは色んな要因がありますが、そのひとつに運動不足からもストレスを感じてしまうそうです。

投げて持ってこさせる遊び

ボールやフリスビーを投げて、愛犬にキャッチさせて持ってきてもらう遊びはコミュニケーションもとれますね。

 

遊び方のコツは、最初は近い距離で投げます。

だんだん、距離を伸ばして上手にキャッチできて持ってこられたら褒めてあげます。

 

ひっぱり遊び

ロープを使って、ひっぱり合いをしてみませんか?

目の前で左右に揺らしていると、愛犬が飛びついてくるはずです。

 

ひっぱり合いで興奮しすぎたら、命令をかけて休憩し、また遊びを再開しましょう。

獲物を捕らえる本能を利用して、ロープのオモチャは最適です。

 

知育玩具

脳を使うと体力を消耗させることができて、脳の運動は犬に考える力を身につけさせることができます。

 

有名なのが、ひょうたんの形をしたオモチャで中におやつを入れてコロコロ転がして遊ぶグッズです。

 

あっちこっち転がり動き不規則なため、運動することができます。

遊び以外にお留守番時にも役立ち、愛犬が退屈にならないオモチャです。

まとめ

散歩に行くタイミングひとつで病気のリスクが高まります。

食前と食後どちらの場合でも「1~2時間」あけまるようにしましょう。

 

胃拡張、胃捻転にならないように、「散歩をしたらすぐ食事にしない」「食後すぐに散歩をしない」この2つを守ることで、病気のリスクを減らせます。

 

出来る限り毎日散歩に連れていってあげてください。

しかし、毎日決まった時間に散歩に行く習慣が身につくと後が大変です。

 

行けない日がある時に、愛犬がストレスを感じないよう、普段から散歩は飼い主さんの都合がいい時に行くようにしましょう。

 

夏の散歩は早朝のうち、または夕方以降に、冬は日中1番太陽の日差しが暖かい時間帯がおすすめです。

 

運動させられない日は、オモチャやグッズを使って、家の中でしかできない運動をさせてあげましょう。