※他に電書版もあり。
以下に6首引用します。
最初からお手もお座りもできたけどあなたに教えてもらいたかった
死後を見るようでうれしいおやすみとツイートしてからまだ起きている
世界一ラブリーなので泣くときは普通に化粧が落ちて溶けて死ぬ
はじけとぶインターネット小松菜が小松菜奈へと変わる世界で
二番の歌詞知らない歌をうたわされぼくらは元気に卒業します
きみはぼくを思い出さない 詩についての誤解がすでに詩であったこと
歌集全体の印象は、もっとこう、「あの日、ふたりはキラキラしてたよね(ほんとは今も好き!)」というか「泣きながらお別れのぎゅーをする」というか、そんな若さと甘酸っぱさと勢いのある感じ……なのだけど、好きな歌だけを抜き出したら、そういう「歌集の雰囲気」みたいなものがだいぶ抜け落ちてしまった気がする……。
なので、以下に好きな歌をもうちょっと引用させていただきます。
カーテンがふくらむ二次性徴みたい あ 願えば春は永遠なのか
サンダルで海を蹴飛ばす 弱ければ愛されるって思ってごめん
これで少し伝わるかな……伝わるといいな……。
口語のグルーヴ感もすごい歌集。
個人的には、疲れてるときに読むと、波長をあわせるだけの体力が足りない感じになって、あまり入ってこなかったりする。
ちょっと余裕があるときだと、一緒にテンションが上がるというか、チャクラ開くというか、「わ~!」ってなってすごく入ってくるのだけれども。
コンディション大事。