諸刃の「百ます計算」


我が家の計算は、毎日の計算ドリルに加えて、学校でもらった足し算・引き算カードもやっているのですが、
この足し算・引き算カードについては、それぞれランダムに混ぜたものが1分を切るようになったら、卒業をしようと考えておりました。

カードを始めてからスグに足し算は1分を切り、引き算カードも1ヶ月ほどで1分20秒まで来ましたので、ほどなくで卒業できるかな?と考えていたのですが、
それ以降…なんとまったくタイムが縮まらなかったのであります…。

結果から言うと、気分転換的に「百ます計算」を挟んでから急にタイムが縮まり始め、今週ようやく1分を切ることができました。

やってみるまでは思いもしませんでしたが、同じ計算でも「百ます計算」と「ランダム計算カード」では、脳の使い方がまったく異なるようで、どうやらその切り替えが功を奏したのではないか、ということなのであります。

無料で自動作成できる「百ます計算」

「百ます計算」というのは上記の画像のように、「引かれる or 引く」の数が固定されて いますので、ランダムな計算カードとは異なり、ワーキングメモリに「片方の数」が入りっぱなしになります。

当然といえば当然ですが、数字が1つ脳内に固定されているならば、処理としては単純化されますので、もう少し最適な計算方法に変わるというか、とある引き算では起点から足し算をするような解き方に変わっていたり、ある数字では反射的・暗記的なものへと変わっていたり、引き算自体が自分なりにカスタマイズされていき爆速していくということであります。

私は完全素人ですので偉そうなことは言えませんが、娘の様子を見ていると、最初から「百ます計算」で入るのは、むしろ「ヤバイ」んじゃないかとすら思ってしまうくらいに「変質してしまう」「覚えてしまう」という危うさも持ち合わせているわけですが、しっかりと引き算を演習したあとであれば、さらなる高速化に向けた「次なる局面」という感じでもあり、効果も覿面だったわけであります。

「百ます計算」を挟んで、タイムを大幅に縮められたのは、大変によい機会となりましたが、今回のことからすると「百ます計算」的な演習というのは、両刃の諸刃であるとも思えました。

しつこく足し算・引き算を繰り返したタイミングでなければ、もしかしたら逆効果もあったかもしれません。

今後の九九も、まずは「掛けるとは?」という本質的な意味や数量感覚を意識したうえで「次なる局面」に向かえるよう、タイミングや段階を心がけなければという思いがいたしました。

ということで、最後になりますが…、
ミスター百ます計算こと、陰山メソッドの隂山英男さんで「ガードユアライフ」。

お聞きください。



先生ったら…歌も歌ってるんですね。

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