針灸治療において、治療より診断が一番重要だと思います。診断が間違うと、いくら腕が良くても効きません。
次の症例はその重要性を教えてくれます。
症例1:
左膝外側痛で来院。大腿筋膜張筋、大腿二頭筋を中心に処置しかが、効かなかった。二診目では丁寧に触診したら、大殿筋の凝りが見つけ、処理したら痛みが消えました。
症例2:
上半身が回転しようとする時(例えば、後ろのものを取ろうとする時)、左腰臀部が痛くなる。腰方形筋、広背筋を処置したが、改善がなかった。二診目では丁寧に触診し、左側の外腹斜筋と内腹斜筋あたりの凝りが見つけ、処理したら痛みがその場で消えました。
普段、あまり考えられない筋肉も痛みの原因になるときもあり、面白い症例でした。触診の重要性、経験など大変役に立ちます。