殆どの風邪に抗生物質は効かないという事実!
こんばんは!
風邪をひいた時にもらうお薬、その中に抗生物質が入っていたことありませんか?
実は、殆どの風邪には抗生物質が効かないらしいのです( ゚Д゚)
こちらの記事をもとにご説明させてもらいますね。
まず、ウィルスと細菌は別物です。
そして、抗生物質は細菌の増殖を抑えるもの。
9割以上がウィルスの原因と言われている風邪には、抗生物質は当然効果ないっていうことなんです。
昔から医学の世界では常識として考えられていたことですが、「抗菌薬が風邪の重症化や細菌への二次感染を防ぐ」と考えられていた時代があり、その名残で今も処方している医師が少なくないとみられています。
また、風邪の初期段階で市販の総合感冒薬を飲んで、それで治らないとなった時に病院に行ったら抗菌薬を処方される、その後治る、という流れを経ることで、患者は「抗菌薬が効いた」と思い、医師は「少しは効果があるのでは」と考えるようになり、患者と医師双方に謝った認識が刷り込まれてしまいます。
このように、本来なら不要な時にも抗生物質を服用することで、問題となってくるのが「耐性」。
体内にいる細菌が耐性を持ち、抗菌薬が効かない「薬剤耐性菌」が出現するそうです。
これが周囲の人に感染して広がると、本当に抗菌薬が必要な重症患者に、有効な治療法がなくなってしまうという恐ろしい状況につながってしまいます。
奈良の病院では、菌を可視化できる手法があるそうです。
鼻汁を綿棒で採取するだけの簡単な検査で、その後は特殊な薬剤を使用して顕微鏡で調べます。
実際に菌がいるかどうかを目で確認できるので、患者も医師も納得のもと薬の処方ができて安心ですね。
こちらの病院ではこの検査を導入してから、抗菌薬の処方件数は減り続けることにつながりました。
抗生物質があれば安心っていう感覚が習慣化されてしまっている現状を変えていかなければならないと思う一方で、病院で抗菌薬を処方されたときに患者の立場でそれを拒むことはできないという状況もあるし、難しい問題だなと思いました。
患者と医師が、同じように足並み揃えて知識を増やしていくということが大事ですね。
時間はかかるかもしれませんが、不必要な抗菌薬使用量が減ってほしいと願うばかりです。
♡最後までお読み頂きましてありがとうございました♡