日光東照宮などの世界遺産「日光の社寺」を東京から鉄道利用で日帰り観光する方法

2023年1月2日

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東照宮のある日光は、世界遺産「日光の社寺」として国内外から人気の高い観光地です。東京など首都圏からは、日帰りあるいは一泊旅行として定番中の定番とも言えます。

今回は、東京から鉄道を利用して、日光東照宮、二荒山神社、日光山輪王寺の二社一寺をまわる日帰り観光のおすすめ方法をご紹介いたします。

鉄道による東京から日光へのアクセス方法

東京から日光へのアクセス方法は、鉄道のほかにも高速バスや自家用車も可能ですが、ここでは鉄道にしぼってご紹介したいと思います。

新幹線を利用する方法

この方法の1つは、東京方面から宇都宮駅まで東北新幹線を利用し、宇都宮駅からJR日光線に乗り換えてJR日光駅へアクセスする方法です。東京駅からの運賃は5,060円で所要時間は約2時間です。新宿駅や池袋駅からの場合は、JR埼京線などの在来線で大宮駅へ、大宮駅で東北新幹線に乗り換える方法がおすすめです。新宿駅からの運賃は4,430円で所要時間は約2時間半となります。

別の方法として、東北新幹線で宇都宮駅の1つ手前の小山駅で下車し、JR両毛線に乗り換えて栃木駅へ、さらに東武日光線に乗り換えて東武日光駅まで行く方法もあります。こちらの方法ですと、東京駅から乗車の場合、宇都宮駅まで新幹線に乗る方法に比べて、運賃が700円ほど安く、しかも所要時間はほとんど同じとなります。乗り換え回数が1回増えるので多少面倒にはなりますが、新幹線を利用したうえで、少しでも節約したい場合はおすすめのルートになります。

特急列車を利用する方法

この方法の1つは、東武鉄道の浅草駅から特急列車の「けごん」や「リバティけごん」を利用して東武日光駅へアクセスする方法です。浅草駅までの移動が多少面倒な場合もありますが、特急列車は浅草駅から東武日光駅まで乗り換えなしで2時間足らずですので、とても便利です。運賃も、浅草駅から東武日光駅まで2,700円とたいへんお得です。私としては、一番コスパが高いこの方法をおすすめします。

別の方法として、JR新宿駅発の特急列車「日光」や「スペーシアきぬがわ」を利用する方法もあります。JR新宿駅のほかJR池袋駅にも停車し、「日光」は東武日光駅まで乗り換えなしで、「スペーシアきぬがわ」は下今市駅で下車し、東武日光線の各駅停車に乗り換えて2駅で東武日光駅に行くことができます。「日光」を使うと所要時間は約2時間で、運賃は4,000円です。

実は私は、今回往復に「日光」を利用しました。便数が少なく、浅草発に比べると値段も高めなのですが、私の最寄り駅である池袋駅から直通で行けるという便利さを重視し、これに決めました。新宿や池袋方面から利用する人にはおすすめかもしれません。

新幹線や特急列車を利用しない方法

新幹線や特急列車を利用せずに運賃をもっと安くあげることも可能です。東京方面からJR線を利用して栗橋駅へ、栗橋駅から東武日光線に乗り換えて東武日光駅へ行く方法です。この方法によると、東京駅や新宿駅からは、乗り継ぎのタイミングにもよりますが、所要時間は2時間半~3時間、運賃はいずれも1,939円とかなりお得になります。

日光で二社一寺をまわるには、現地で5時間は欲しいところですので、日帰りするためには、片道3時間くらいがおすすめできる上限になると思います。

日帰り旅行で「二社一寺」をまわるための2つのルート

まず、下の地図をご覧いただければわかる通り、東武日光駅から二社一寺を順番に巡って、一番に奥にある輪王寺大猷院までは約3.7km、徒歩移動にかかる時間は1時間弱と予想されます。ちなみに、JR日光駅は東武日光駅から約100mのところにあり、JR日光駅から出発すると少しだけ距離が遠くなります。

まあ、往復歩けない距離でもありませんが、東武バスの「世界遺産めぐり」を利用すると便利です。この「世界遺産めぐり」は、JR日光駅前から出発し、東武日光駅、日光山輪王寺の前を経て、大猷院・二荒山神社前より、神橋を通って、東武日光駅、JR日光駅と巡回するバスで、約10分間隔で運行されています。名前は「世界遺産めぐり」ですが、このバスで二社一寺の全てをまわってくれるわけではありませんので、ご注意ください。

上から下へ降りるルート

二社一寺をまわる道は緩やかな坂道になります。それほどキツイ上り坂ではありませんが、一番上までバスで登ってしまって、坂を下りながら観光するというのが、まずご紹介したい「上から下へ降りるルート」です。まず、東武日光駅またはJR日光駅の駅前から「世界遺産めぐり」に乗車、20分弱でバス停「大猷院・二荒山神社前」に着きますので、ここで下車します(運賃310円)。

ここから、(徒歩5分)輪王寺大猷院 → (徒歩5分)二荒山神社 → (徒歩5分)日光東照宮 → (徒歩5分)日光山輪王寺 → (徒歩10分)神橋、の順で二社一寺をまわり、神橋から東武日光駅またはJR日光駅までは、神橋のバス停から「世界遺産めぐり」に乗車して、5分程度となります(運賃200円)。神橋から東武日光駅またはJR日光駅までは、約1.5kmほどありますが、平坦な道でもありますし、お土産物屋などを見ながら歩いてみてもいいかもしれません。

下から上へ登るルート

日光の公式サイトでも紹介されているルートが「下から上へ登るルート」です。なぜ下へ降りるルートではなく上へ登るルートが推奨されているのか理由は定かでありませんが、昔からの参拝ルートでもあり、このルートで参拝することを想定して作られているとも考えられ、何らかの意味があるような気もします。

このルートは上で紹介したルートの逆となります。まず、東武日光駅またはJR日光駅から神橋までは「世界遺産めぐり」に乗車して5分程度となります(運賃200円)。神橋から、(徒歩10分)日光山輪王寺 → (徒歩5分)日光東照宮 → (徒歩5分)二荒山神社 → (徒歩5分)輪王寺大猷院 → (徒歩5分)バス停「大猷院・二荒山神社前」と歩きます。最後は、バス停「大猷院・二荒山神社前」から「世界遺産めぐり」に乗車して、約20分程度で東武日光駅またはJR日光駅に戻ります(運賃310円)。お土産屋は東武日光駅周辺にたくさんありますので、JR日光駅から東京方面に戻る場合も、1つ手前の東武日光駅で下車し、お土産屋を見た後に徒歩でJR日光駅へ移動するのがいいかもしれません。

日帰り旅行で「二社一寺」をまわるための時間配分

現地で5時間観光することを想定した時間配分を考えてみました。行きの東武日光駅から神橋までと、帰りのバス停「大猷院・二荒山神社前」から東武日光駅までを、バス「世界遺産めぐり」に乗り、観光しながら徒歩で神橋からバス停「大猷院・二荒山神社前」まで下から上へ登るルートをとることを想定します。これにより移動時間だけで最低1時間かかることになります。

また、昼食やお土産の購入は、お店の多い東武日光駅周辺で済ませることを想定します。昼食(たぶん日光到着後に駅前で早めの昼食)と、お土産の購入(たぶん帰りの列車に乗車する前に駅前で買い物)をあわせて1時間を配分します。すると、寺社での拝観は3時間までとなり、やや駆け足での観光となります。

なお、各寺社で御朱印を頂こうとする場合には、一カ所につき10分~30分の待ち時間が必要となります。御朱印を頂く場合には、その時間分スケジュールに余裕をもたせるか、先に御朱印帳を預けて拝観後に受け取るか(各寺社でのシステムによります)、あるいは御朱印を頂く寺社の数を絞るか、といった調整が必要です。

神橋

日光山内の入口にある、大谷川に架かる木造の赤い橋で、山の上にある二荒山神社の一部を構成しているそうです。橋を渡るには渡橋券(300円)の購入が必要。窓口では御朱印(500円)もいただけるようです。

時間に余裕があれば、橋を渡ってみるのもいいでしょう。願い事を書いた紙飛行機(100円)を橋の上から飛ばすとご利益があるとのことです。二荒山神社と同様に縁結びにご利益があるとのことです。時間に余裕がない場合は、橋の外から写真を写すだけにして先に進みます。橋を渡らない場合、時間配分としては3分がおすすめです。

輪王寺:日光山輪王寺と輪王寺大猷院

輪王寺は、三仏堂がある日光山輪王寺と、二荒山神社のそばにある輪王寺大猷院とからなります。日光山輪王寺三仏堂の拝観料は400円、輪王寺大猷院の拝観料は550円ですが、2カ所セットで拝観できるチケットは900円と少しお得になりますので、こちらがおすすめです。もし、現地での観光時間が4時間程度しかないという場合は、輪王寺大猷院は省略して日光山輪王寺三仏堂のみ拝観(400円)するという方法もあり得ます。ちなみに、三仏堂横の宝物殿も別料金(300円)で拝観できますが、時間に余裕がない場合は省略でいいと思います。

三仏堂は、勝道上人が開いた日光山の御本尊その名のとおり、三体の千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音を祀っています。日光山輪王寺での一番の見どころとなります。時間配分としては40分欲しいところです。

輪王寺大猷院は、仁王門、二天門、夜叉門、唐門、皇嘉門の5つの門が見どころです。日光東照宮とは違った趣が味わい深いです。大猷院内は階段が多く、急で長い登りの石段が続くので、休み休みの拝観となりそうです。ここも時間配分としては40分欲しいところです。

日光東照宮

世界的に有名な日光東照宮、ここは説明不要と思います。拝観料はちょっと高めの1,300円です。宝物館(1,000円)と五重塔(300円)も別料金で拝観可能ですが、時間的に余裕のない場合にはこれらは省略しても構いません。

有名な見どころとしては「三猿」、「陽明門」、「眠り猫」、「鳴竜」など是非見ておきたいものが多数あり、境内はとても広いため、日光東照宮での拝観には十分な時間をとって欲しいです。最低でも1時間は必要となります。

混雑状況にもよりますが、「鳴竜」は定員入替制で見学するようになっており、10分~30分程度の待ち時間が必要な場合もあります。また、御朱印の待ち時間も30分以上必要なこともありますので、先に御朱印帳を預けたうえで見学を行うなどの工夫が必要となります。

二荒山神社

二荒山神社の境内は無料となっており、親子杉や夫婦杉といった縁結びの銘木があります。神苑は有料(200円)で、狭い境内には様々な小社、縁結びの笹、長寿の丸石、運試しの輪投げなど御利益祈願の物件があります。ここはそれほど時間をかける必要はなく、30分くらいの時間配分で十分だと思います。

まとめ

以上でご紹介した方法によると、現地5時間程度で世界遺産「日光の社寺」の二社一寺を観光することができます。東京を朝8時頃に出発すれば、夕方6時ごろには戻って来ることができるという計算になり、東京方面の日帰り観光も余裕で可能ということがわかります。

浅草からの東武鉄道特急列車を利用すれば、時間も節約でき、運賃もリーズナブルなのでおすすめです。

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