娘は次々いいのを描く。
ちょっと焦る(笑)

 



「絵は描いてるの?」

ドイツの母校、
Freie Schule für künstlerisches Gestaltung 
の恩師に会うと、
必ず聞かれること。






問い詰めたりって感じじゃなくて、



全てを愛して許す、
オールオッケーな先生たち。

さらっと聞く。

描いてないって知りながら。


ひと目でバレてる。






調子の良し悪しも、
会ってすぐ気づいて、

心配してくれたり
喜んでくれたり。
















「絵は描いてるの?」


前回聞かれたのは1年半前。


「描かなきゃ描かなきゃと思ってて、
まだ描いてないです。」


また同じ答え。
















なぜ絵を描くのか?

芸術をするのか?





その答えを、

しっかりと学んだ3年間だった。



問答無用。

芸術は人生に必須。

それははっきり感じてたのに。







無駄じゃない?

何の意味があるの?


そんな考えがよぎって、
わたしのモチベーションを下げてた。




















この先生たちにお世話になったのは、

2008〜2011年。



ほんとーーーーーーーーーーーに
楽しかった。



アートにどっぷり、


アートの本質、素晴らしさ、

そしてアートの力を学んだ。


アーティストになった。



わたしの生きる道だった。

アートなしの人生なんて
考えられなかった。











この夫婦、

Gerhard Helmers
Imke Helmers は、


アートの力を知ってる。

本質を知ってる。



だからいつも新鮮で、

にごり、つまり、滞りなく、


いつも今を生きてて、

未来に向かって生きてる。




在学中も、そんな彼らの在り方に、

驚いてたし、


どうしてそう在れるのか?


いつも答えは同じ。




アート。
















会うたびに愛を持って聞いてくれる。


「絵は描いてるの?」



今回は、

描けない、描かない、

その理由を言葉にできて、


アドバイスを求めた。







描きたい!!!!
その気持ちははっきりしてるのに、

でも、
何を描いたらいいか分からないし、
描くことも、描いたものも、
つまらないと思ってしまう。



それに、描いたものが、
くだらないんじゃないか、
それとも価値がるのか?
判断できない。







先生の答えはこうだった。














子育て中だからしょうがない。

時間がないんだから。


(3人育てててよく分かってくれる。
そして先生は、彫刻家から、
画家に転向した。)




それでも、芸術から離れちゃいけない。

ほんの細い糸でも繋がっていて。

なんでもいい、点一つでも、

毎日描くのよ。

アートの流れに留まれるから。

描かなくなったら、

どうしたいいかわからなくなる。




同じような状況の仲間と繋がるのも大事。

ひとりじゃ大変。








くだらないか価値があるか、

それは、

本物かどうか。

正しいかどうか。


その人の真実が現れてるかどうか。


それは感じるもの。




わたしはこの世にひとりしかいない。

あなたもひとりしかいない。

だからアートも唯一無二のもの。

比べることなんてできないもの。



















そうだった、そうだった。



わたしは本当に素晴らしい授業を、

3年間受け続けた。



そうだった、そう学んだ。


でも手放してしまった、

その細い糸すらも。





自分でいうのもなんだけど、

いい絵を描く優等生だったんだ。


今や過去の栄光だよ。

ほんの始まりだったのにね。









まずは細い糸を掴もう。




早速行ってきたよ、

お馴染みの画材屋へ。













わたしの真実から外れてたから、

あんなに退屈で、

空っぽだったんだ。








つづく

























クリックありがとう💓