子猫時から続く軟便(下痢)の遺伝子検査の結果お腹に悪い菌を発見しました

子猫の頃からずっと解決しなかった「ぼたん」の軟便問題ですが、ついに原因が判明しました!

便を遺伝子検査(PCR検査)に出したところ「ウェルシュ菌」という細菌で良くない数値が出たとのこと。

発見から治療に至るまでをまとめました。

目次

軟便が治らない原因は何?

軟便が治らないぼたん

過去にもブログで何度か記事に書いてきていましたが(以前は下痢と表現していました)

病院に何度も行って相談したり薬を処方してもらっても大きな改善が見らなかったぼたんの軟便。

これまでやったこと

1.ご飯を変えてみる
2.病院でもらった薬を飲ませる
3.乳酸菌を与えてみる
4.季節によって変化があるか確認

1と4で変化はなかったが、3の乳酸菌を与えてから少し硬くなるようになってきたので下痢から軟便に変更しました。

2の薬も、飲んだ直後に効果があるだけで抜本的な解決にはいたらずゆるくなったら飲ませる…という日が続きました。

具体的な軟便の症状は

・比較的硬い時でもスコップで押すと簡単に潰れる柔らかさ
・うんちをしたら即座に部屋中に臭いが充満するぐらい臭いがキツい(硬さは関係ない)
・血便や粘液状のものがお尻から垂れている事が多々ある
・硬さには日によって波があってゆるい時は形にもならない
・食欲もあり元気もある

といった感じです。

下痢や軟便は、考えられる原因が多岐に渡り特定が難しいことは理解していました。

しかしりんと比べてあまりにも違うので「これがいいわけがない、なんとかしなきゃ」と思いつつも解決しない日々に悶々としていました。

そんな矢先、とある方の猫ブログで「検便では中々検出されない虫や菌がいる」という記事を見かけました。

ぼたんも病院で何度も検便(顕微鏡検査)をしてもらい、便を持参してまで見てもらったこともありましたが何も見つからなかった現状がありました。

でも「通常の検便ではわからない場合もあるんだ!」と、再度病院で検査してもらうことを決めました。

そして願うことならこの記事が猫の軟便が解決せずに困っている方に届くことを祈りつつ…

便の遺伝子検査(PCR検査)を行った

いつもの病院でも別に不満は無かったのですが、この機会に病院を変えてみることにしました。

軟便が治らないぼたん

せっかく変えるならいつも行っているところ(車で3分)よりも大き目の病院にしようと、車で20分の病院に連れていきました。

普段鳴かないぼたんがキャリーバッグに入れられた時は泣き叫ぶほどの病院嫌いで、いつもより長めの移動で大丈夫かな…と不安になりつつ(超おびえていたけど大丈夫でした)

病院が変わるので、これまでの経緯を短時間でもれなくお伝えするためにA4の1枚ペラ資料を持参したところとても好評でした(笑)

ぼたんの説明資料
↑実際に持参した資料

そしてこちらの病院でも検便をしていただいたのですが何も見つからなかったようです。

ただ腸内細菌のバランスが悪い…ということは仰ってました。

薬を処方してみる案も言われましたが以前にそれで改善しなかった経緯があるので二度手間になるぐらいならきちんと調べてもらおうと便を外部検査に出してもらうことにしました。

今回行った外部検査は遺伝子検査(PCR検査)です。

下痢の症状を引き起こす猫コロナウイルスや顕微鏡では発見しにくいジアルジア等の寄生虫など10種類の病原体が検査できるそうです。

その日は診察だけで帰り、後日ゆるめの便が出た時に再度病院に持っていくことになりました。

検査費用は私が行った病院で12,800円(税抜)でした。

決して安い金額ではありませんが、ずっとお腹が痛いのを我慢しているだろうぼたんの症状が少しでも改善できるキッカケになればとの願いも込めて調査をお願いしました。

検査の結果

ウイルス

運命の検査の結果…

ぼたんの便からは

  • 猫コロナウイルス
  • クロストリジウム・パーフリンゲンス αトキシン

が陽性として出てきました。

面倒な寄生虫がいなかった事にとりあえずホッとしました。

猫コロナウイルス」も「クロストリジウム・パーフリンゲンス(通称ウェルシュ菌)」も一般的に猫が持っている場合が多いとされる病原体です。

持っていても症状が強く出る子、全然問題ない子がいるようで、ぼたんは前者の可能性があるということで菌をやっつける薬が処方されました。

※「猫コロナウイルス」は処置が難しいらしくとりあえず「ウェルシュ菌」のお薬を出してもらいました。

ウェルシュ菌も菌自体は問題ない常在菌なのですが、特定の条件下で毒素(αトキシン)を生成するらしくそれが下痢や嘔吐の原因となるようです。

ぼたんの便からはその毒素が検出されたわけです。

処方された薬は激苦だった

効果はバッチリだが激苦で泡を噴く猫さんもいる薬を2週間分もらってきました。

3~5日で効果が現れるそうで通常は1週間の投薬で様子見するようですが、便の硬さに波があることや投薬を失敗することも考慮して2週間分もらってきました。

もし飲めなくても効果は少し落ちるが8割の猫さんが飲める薬もあるそうで…

獣医の先生

どうしてもダメなら相談して下さい

と言っていただけたので、まずは激苦の薬で投薬チャレンジです!!!

猫コロナウイルスもいるので(結構ショック)完全に治るかどうかはなんとも言えませんが、まずは1歩前に進めそうです!!

次回「投薬編」に続きます。

参考サイト

・森動物病院「お家に来てから初めていいうんちをした猫ちゃん」
http://www.mori-animal-h.com/blog/2014/05/post-5-859881.html
・たばる動物病院「犬猫の嘔吐・下痢症、特にウエルチ菌とカンピロバクター菌について」
http://tabaru.9syu.net/case/perm/72.htm

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この記事を書いた人

野良猫を拾うことになった猫初心者のドタバタ生活を記録していきます。同じ悩みを持った方のお役に立てたら幸いです。

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