子供用フランス語教材で学ぶフランス語

子供用フランス語教材で学ぶフランス語

この記事では、フランスの子供達も使う子供用(小学生くらい対象)教材で、一般常識、フランス文化、時事問題、を大人も学べるものをご紹介します。

私は7歳と5歳のフランス現地校に通う息子2名がいるのですが、宿題や彼らの興味にそって話をしている時、一緒に見ていてこれは私の勉強になっているなぁ、という教材があるのでまとめてみました。この年齢くらいの教材になると、絵本の空想の世界や昔話から、具体的で生活に沿ったテーマも扱うようになるので、興味を持って取り組めます。子供も大人も一緒に学べて、一石二鳥です!

 

Ma première encyclopédie LAROUSSE (子供用百科事典)

さすが「僕の・私の最初のラルース百科事典」というだけあって、取り扱う内容が多岐にわたっており、一般生活の常識をカバーしています。子供用なので説明が短く、簡単。

  • 子供に説明しやすい(日本語に訳してもほどよく説明できる)
  • 一般常識とそれにまつわる必要単語や表現が簡単で完璧すぎる

と感動し、音読しています。子供より読んでいるのは私・・。一般的なことで、自分の中で日本語の知識としてあっても、フランス語で言うとなると何て言うんだろう?という時に、役立つ語彙や言い回しを学ぶことができます。幼稚園の年中・年長あたりから使えると思います。

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私が学んだのは、車整備工場(車のパーツ名や整備工場の機具の名前)、船(パーツ名や潜水艦の話)、洞窟(鍾乳洞がどうやってできるのか、宝石のスペル)、天災、昆虫、宇宙の話などの単語です。

この本のおかげで冥王星が太陽系の惑星のカウントから外れていることを知りました。ウィキペディアによると、2006年から準惑星になっているそうです。子供の頃に覚えた、太陽から近い順に水・金・地・火・木・土・天・海・冥、という呪文のような言葉、これはもう古い知識になっているとは・・。やっぱり若者の知識を得るようにしないとダメですね。冥王星が太陽系の惑星でなくなってから10年以上経ってますが😅、知識のアップデートになりました。

太陽系の惑星

 

子供向けニュースサイトです。時事問題を子供にもわかるよう短くわかりやすく説明しています。例えば、昨今の話題の2019年12月5日のストライキが記事になっています。( Manifestations : à quoi ça sert ?(デモ集会 : 何のためにするの?) )

まず、なぜこのテーマなのか、その理由説明から始まります。→「12月5日木曜日に、フランスで年金改革に反対する大規模のデモ集会があったため」

さらに、デモは何のためにするのか、を説明するのに

  • その目的(公共の場に人々が集まり、意見を表明するのがデモ集会。しばし不満の表明である)
  • 方法(グループで表現する。デモ行進では歌を歌ったり、プラカードを持ったりして、メッセージを伝える)
  • フランスにはデモをする権利がある(ただし秩序や安全を脅かすことのない方法であること、事前届出が必要)

が述べられています。短く簡潔、わかりやすい!自分の意見を述べる大切さ、人が意見表明することに同意する必要はないが、邪魔する権利はない、という姿勢は子供の頃から学ぶべきことだと思います。私の場合フランスのデモのやり方は強引と思うことが多いので否定的な意見を加えて話しがちですが、子供に話すときはこういうニュートラルな視点を話せるといいですよね。

 

mots croisés (クロスワードパズル)

長男(フランスの小2 CE1・7歳)の担任の先生と話していたときに、子供のボキャブラリーを増やしたいなら、ゲーム的に遊べるこんな本はどうですか?と年齢に沿って作られているクロスワードパズルを見せてもらいました。この本、8〜10歳向けとあるのですが、知らない言葉が結構ありました。

フランス語の小学生向けクロスワードパズル

写真↑は、「力」にまつわる語を13個選び、書きなさい、という問題。8〜10歳くらいなら知っている言葉ですが、バリバリ知らない単語があるわ、、アタクシ、と焦ります💦。いくつかやってみると、自分のボキャブラリー、同じ言葉の使いまわしで誤魔化しているのを改めて認識させられます。大人のフランス語学習者の語彙増強にも十分使えるな、と思いました。

 

cahier de vacances (夏休みの学習ドリル)

夏休みに学校からの宿題はないのですが、「夏休みの友」的な宿題ドリルが、学年末の6月になると本屋には幼稚園から年代別に並びます。今年、小1から小2という本を長男がやっていたのですが、こちらも語彙増強にかなり役に立ちます。

フランスの夏休みの学習ドリル 小学1年生・2年生

例えば、それぞれ釣りをしている写真に適切な名前を入れなさい、というもの。虫取り網のような網で魚取りは「pêche au filet」、潮干狩りは「pêche au pied」、釣竿で釣るのが「pêche à la ligne」、というのだそうです。夏に海に魚を捕まえに行くことがあったので、ちょうど勉強になりました。1年生の時点でこのくらいの言葉を勉強できるので、来年も夏休みの学習ドリルを子供と一緒に解いてボキャブラリー増強にはげむ予定です。

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今日の収穫

子供の宿題お手伝いがてら読む本が、大人のフランス語学習書とは違う語彙と視点で書かれていて勉強になることに気づいて以来、子供向けの本にしっかり目を通すようになりました。知っている言葉をつないで物事を伝えられても、もっと正確な表現を色々と知らないとな、と謙虚に子供に向けて書かれたものを読んでいます。

フランスの小学二年生、辞書を購入することをまだ指定されないのですが、少しずつ学校で辞書を使う練習が始まっています。フランスに来て自分が勉強するために買った子供用の仏仏辞典はほぼ5年前(記事はこちら)。この辞書を長男が家で使って宿題しています。月日が経ちましたね・・。2歳半の時にフランス語ゼロできた長男はすでにフランス人ネイティブ、同じ時間を過ごす私は相変わらず外国人アクセントで話し、ママ違う、と子供たちに指摘されるようになっています。子供の柔軟性って本当に素晴らしいです。

 

フランスに住む子供たちはどんな学校生活をしているのか、日本との違いを書いた記事はこちらです。

フランスの小学1年生、驚く学校システム9つ

フランスの小学校2年生、面白いシステムと思ったこと7つ

 

外国人の私がネイティブの子供の宿題を見るときに苦痛なのが発音関係。それでも自信を持ってやれることのアイディアをまとめました。

フランス小学1年生の音読の宿題。発音の下手な親でも手伝えること4つ

 

フランスの小学生が初めて使う辞書として有名なものの一つ、Larousse juniorを大人の学習者が使ってみた感想です。

フランス語 学習用初めての仏仏辞典 LAROUSSE JUNIOR POCHE

 



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