美ヶ原 冬季登山
前回霧ヶ峰に続いて今回は美ヶ原へ。
こちらも百名山。
19日が夜にかけて天気が悪く、翌20日は回復しそうなので19日の昼過ぎに山本小屋に移動して泊まり、翌日美ヶ原を歩く計画。
日帰りでも十分いけるコースですが、山小屋泊のワクワク感を味わいたいので泊まりで行く事にしました。
登山口(山本小屋)までのアクセス
前日に霧ヶ峰から諏訪湖畔の宿に泊まっているのでのんびりとお昼過ぎに移動です。
今回お世話になるのは美ヶ原高原ホテル山本小屋。
山本小屋ふる里館とは別の、もう少しだけ奥側にある山岳ホテルです。
山本小屋という同じ名前がつくのでややこしいですが、ふる里館の方がホテルに近く、美ヶ原高原ホテル山本小屋の方が山小屋に近い感じ。
ふる里館にも惹かれたんですが、お風呂が温泉な高原ホテル山本小屋に決定。
山本小屋までは諏訪湖畔の宿から1時間ほど。
当日は朝から温泉に入って軽い朝食を食べてゆったりとチェックアウト。たまにはこんなのもいいですね。
諏訪湖畔をのんびり観光したあと信州そばを食べに。そばごころ小坂さんという決して大きくない蕎麦屋でしたが、とても美味しい本格手打ち蕎麦。
腹ごしらえをしたらいよいよ今日の宿、山本小屋に向け出発です。
昼頃から雨が降りだしましたが、美ヶ原に向かう途中には雪に変わります。
雪山登山はとにかく道路状況が不安になります。冬季は美ヶ原に続くビーナスラインが一部通行止めになるため、新和田トンネル(有料)を通り、長和町和田支所の交差点から178号線に入ります。ここまでは雪が降っているものの道路は積雪やアイスバーンなし。
178号線を登っていくといよいよ道路にも雪が。雪はあるもののチェーンなしで問題なく登って無事ふる里館へ。ここまで来ると後はほぼ平坦な遊歩道。
ここの駐車場に停めて日帰りで登る方も多いようですが、我々はさらに進んでいよいよ美ヶ原高原ホテル山本小屋へ到着。
ふる里館より先へは宿泊者の車のみ進入可能とのこと。
写真は翌日のもの。
美ヶ原高原ホテル山本小屋
到着した19日は夜にかけて雨、気温も上がって行く予報。
降っていた雪も雨に変わって風も強くなります。
山の天気予報は行楽地の天気 - てんきとくらす [天気と生活情報](てんくら)というサイトを当初は使っていましたが、昨年からは登山天気というアプリを使っています。気になる方はこちら
こちらは有料ですが、その分情報量が多く予報の精度も高いような気がします。
あくまで私個人の感想なのと、山の天気なんですべて予報どおりにはいかないですが。
登山口やふもとの天気なども見れ、何よりもてんくらだと見たい山を探すのが手間なのが、登山天気ではサクサクみれるのが一番気に入ってます。
さて、まずは受付ですが、1階ロビーは完全に山小屋的な感じ。入り口横には乾燥室的スペースがあり薪ストーブが焚かれています。
受付後即部屋に案内されます。決して新しくも豪華でもないですが山小屋やテント泊や車中泊に慣れてしまっているので、個室でストーブとコタツがあるのは軽く興奮してしまいます。
とりあえず部屋でひと息ついてお風呂へ。
通常山小屋ではお風呂もないですし、あっても浸かるだけです。ただそれでも感動的に気持ちいいですが。
そこはさすがにホテルという名がついているだけあって、シャンプー、コンディショナー、ボディソープまで備え付けです。
その上美ヶ原高原唯一の温泉ということで格別でした。まだまったくもって歩いてないんですがね。
ただ、洗い場のシャワーなどは水不足もあり夕方の決まった時間にしか出ないようになってました。
お風呂の後は夕食の18時までのんびり過ごします。最近は夫婦共山小屋では読書にはまってます。普段はなかなかまとまった読書の時間は取れないので、こういった非日常の中での時間は本当に貴重でリフレッシュできます。
いよいよ山小屋での最大のお楽しみ、夕食です。
鴨の味噌鍋がメインですが、その他にもキノコ蕎麦や五平餅など地元の食材を使った一品が多く大満足。
ビールだけでは物足りないので部屋に戻って、自販機で買ったコーラに持参したウイスキーを投入。コーラハイボールでほろ酔いになって就寝。
時間はまだ21時にもなってないですが、夜中には晴れる予報で星空鑑賞のためなのです。
この日はスーパームーンの前日なので月が明るく星はほどほど。その分月がなかなかの迫力です。iPhoneでもこれくらい撮れる明るさ。
深夜に雨がやんでから朝方にかけてはさすがに少し気温が下がって足元は氷でツルツルです。この時は登山靴もアイゼンもなしで滑っては絶景を眺めて山の夜を楽しみました。
泊まりじゃないと見られない景色や雰囲気、空気は一度味わうとやめられないです。
さらにこの後は朝風呂へ。
なんとこの山本小屋では温泉に浸かりながら御来光を見ることが出来ます。
この前日は天気が悪かった事もあって、宿泊者は我々夫婦と6名の団体だけ。小屋の方のはからいで女湯に夫婦二人で入っていいとの事。
さすがに写真は撮れませんが、夫婦二人で見事な御来光を楽しみました。
朝ごはんは7時半からと山小屋としてはやや遅めです。その為御来光を楽しんだ後にゆっくりと食べられます。もちろん前日に頼めばお弁当への変更も可能です。
朝ごはんも本当に美味しかったのですが、写真撮り忘れました。
この後はいよいよ美ヶ原トレッキングです。
美ヶ原スノートレッキング?
朝食の後準備を整え、いよいよトレッキング開始。
美ヶ原のシンボル、美しの塔は以外と近く10分ほどで到着。
山頂のそばにある王が頭ホテルから雪上車三台で観光客が続々とこの美しの塔にやってきます。
ここ美ヶ原も相変わらず雪が全然少ないです。
雪上車でホテルに戻る観光客を横目にえっちらおっちら歩いて行きます。
風が吹くと少し冷えますが天気は回復、快晴です。
王が頭の手前で少しだけ登ります。
王が頭ホテルの脇を抜けるとすぐ美ヶ原の最高峰の王が頭(標高2034m)。
王が頭を越えて王が鼻まで回っていきます。
王が鼻からは北アルプスや松本の町も見えなかなかの展望。
王が鼻からぐるっと回っていきますが、南側斜面の為一部完全に岩が出ていたりぬかるんでいるところもありました。
美しの塔まで戻って来ました。
これで美ヶ原トレッキングも無事終了。
下山後は
さてここからは忘備録的な内容。
まず下山ですが、山本小屋から下界まで降りる際の178号線は登りよりも危険な事があるので気をつけましょう。我々は昼間に降りたのでもう溶けていましたが、山本小屋の方に聞くと朝方は氷でなかなか危なかったとのこと。
この日は諏訪から茅野へ移動し次はどうするか作戦を練りつつ、まず温泉へ。この日は近くのめぼしい温泉が休みだったのでアクアランド茅野という温水プール併設の温泉へ。
福祉センター的な施設なため風情はまったくないですが、さっぱりできました。
さらにこの日は長期遠征の懸念の一つ、洗濯を済ませます。
コインランドリーで洗濯をします。山ウェアはウールの物が多いのでおススメはしませんが、
ウールや縮ませたくないものなどはほどほどに乾燥機をかけてあとは車内に干します。
コインランドリーでは洗濯から乾燥まで全て自動の物やソフター(柔軟剤)まで自動で投入される機械もあるので注意が必要。
無事に洗濯も済み、本日のミッション終了。
次は山梨方面に向かうことになったので晩御飯はほうとうでしめました。
これうまかったなぁ。