ujii’s outdoor

平凡な会社員がアウトドアに傾倒していくブログ

冬の天狗岳へ小屋泊登山

休暇の遠征ラストは北八ヶ岳天狗岳へ。

行ったのは2019年2月22〜23日です。

天狗岳は東西に分かれた山頂がありそれぞれ東天狗岳、西天狗岳と呼ばれる二百名山。最高峰は2645.8mの西天狗岳

雪山登山の中では初級〜中級の山として取り上げられる事が多い人気の山。

通年営業の山小屋、黒百合ヒュッテがある事で何かあった際にも安心です。

またこの黒百合ヒュッテは美味しい食事や、充実したカフェメニュー、テン場もありとても人気のある山小屋です。定期的にジャズやクラシックのミニコンサートも催されるとのことです。

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天狗岳へのアクセス

冬の天狗岳登山で多くの方が使っているのが渋の湯温泉のある渋御殿湯の駐車場です。

この駐車場までは湯みち街道をひたすら進んで行きます。

蓼科温泉郷の最深部までたどり着いたらゴールです。

この日はここ数日の中では気温も下がりましたが、道は全て雪も無かったです。

駐車場の中だけツルツルなので車から降りる際は注意が必要。

ここ渋御殿湯の駐車場は夜間に前泊とかは出来ず、朝は6時以降に渋御殿湯にて受付。その後駐車場まで案内されます。

駐車場はロープで閉まっているので必ず前もって受付しましょう。

何なら6時以降に受付に行っても、お姉様から早いと軽く文句を言われたくらい。

同じサービス業に従事する者としてはむむむ、となる態度ですがまああまり気にしてもいられませんのでここはスルー。

準備をして登山開始です。

登山届けは渋御殿湯を通り過ぎてすぐの所にポストがあります。

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ちなみに私は登山コンパスというアプリで済ませています。

登山届のコンパス 山と自然ネットワーク

登山届のコンパス 山と自然ネットワーク

  • INFCAM CORPORATION
  • ナビゲーション
  • 無料

時間の節約はもちろん、ポストに用紙がなかったり、特に冬は立ち止まって記入するのが寒かったりするので、オンラインでの届け出がおすすめです。

 

天狗岳登山

いよいよ登山開始。

まずは黒百合ヒュッテまで2時間半のコースタイムです。

渋御殿湯前を過ぎると即地面は凍ってるので、とりあえずアイゼン装着。

人気の山だけあって踏み跡ばっちりで、迷う事はなさそう。

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標識もばっちりあります。
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道はそんなに急ではないですが、この日も晴れて暑い暑い。
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黒百合ヒュッテのある黒百合平までもう少し。
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黒百合ヒュッテ到着。

ここで軽く休憩して天狗岳に向かいます。

小屋からは天狗の奥庭を通るコースと中山峠を経由するコースに分かれますが、中山峠コースを選択。

 

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中山峠まではすぐです。
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しばらく進み東天狗岳が近づいてくると傾斜が増してきました。

風も出てきたので脱いでいたシェルを着て、ポールをピッケルに持ち替えます。
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天狗岳山頂付近は岩場で雪も無く12本爪アイゼンだと歩きにくい。

雪が多いとまた違うと思いますが、少し道が分かりにくい所があります。

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天狗岳山頂。山頂標識は控えめ。
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これから登る西天狗岳
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天狗岳山頂はさすがに風があり、一息ついたらすぐに西天狗岳へ。
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西天狗岳への素敵稜線を進みます。
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最後の登りもいい景色だとテンション上がります。
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到着。
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東天狗は風がありましたがこちらはほぼ無風。
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ひらけた山頂は絶景だらけです。

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休憩のあと下山はとりあえず東天狗岳に向かいます。

途中から左手に東天狗岳の山頂に行かずに戻れるトラバース道があるのでそちらへ。

帰りは行きとは違う天狗の奥庭を通って戻ってみます。

危険箇所などはないですが、岩だらけで雪も少なくアイゼン装着したままだとまあ歩きにくい。あまりおすすめはできません。

 

天狗の奥庭と戦う事1時間。

無事小屋に戻ってきました。

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黒百合ヒュッテの喫茶メニュー。
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お決まりのビーフシチュー。最高です。

今回の目的の一つが山小屋でのんびり過ごす事でもあるのです。

この日は宿泊者は我々の他に3人だけ。

山で過ごす贅沢な時間。本を読み、コーヒーを飲み、外に出ては山の景色や空気を味わいます。

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晩御飯も美味い。

この日の夜も素敵な月夜で星空も満喫。

写真は基本iPhoneなので夜景はお見せ出来ないのですが。

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下山日は土曜日。30人以上の登山者とすれ違いました。これから登る方のワクワク感を感じてなんとなく羨ましい。

下山中はもう終わってしまう遠征登山に既にしょんぼりし出す嫁。

これも我が家のお決まりです。

小屋からはのんびり降りても1時間半ほど。

9時過ぎには無事に下山。

 

下山後は

駐車場まで戻るとかなりの数の車が。
まだ着々と増えています。お風呂は10時からですが、駐車場に案内中の宿の方(前日のお姉様)に聞くと、もう入れるよ、との事。

 

お言葉に甘えて温泉へ。

渋御殿湯は武田信玄隠し湯として有名。

日帰り入浴は1000円とややお高め。

洗い場のある西の湯と石鹸使用不可の東の湯があります。日帰りだと西の湯のみ。

部屋休憩2000円にすると宿泊者用の東の湯にも入れます。

迷いましたがせっかくなので部屋休憩へ。

部屋休憩は炬燵と石油ストーブのある部屋に案内されます。

そこでとりあえずお茶を飲んで、ゆっくりとお風呂の準備ができます。

まず洗い場のある西の湯へ行ったあと、のんびりと東の湯へ。

 

東の湯は温度の異なる二つの源泉(冷泉)と加温した温泉との三つの浴槽があります。

二段階の冷たい源泉と暖かい温泉とを交互に入るのですが、これが過去最高でした。

我が家の温泉ランキングでも、みごと殿堂入りです。

ロケーションも泉質も完全に我が家のどストライクです。

一般的ないいサービスや充実した設備やアメニティ、豪華なご飯などを求めるなら別ですので悪しからず。

 

さっぱりとしたら腹ごしらえ。

最後にもう一度みんなのテンホウへ。しばらく食べられないとなると、是が非でも食べておきたい。そしてやはり美味い、安い。

 

これでいよいよ遠征も終了となります。

 

が、最後に大阪に帰る途中で休憩がてら寄る所があります。登山やギアの情報を集める中でずっとお世話になっていた

BEST BUY GEAR | アウトドアギア専門 比較サイト|BBG(ベストバイギア)

というサイトがあるのですが、そちらがついに今年岐阜に実店舗をオープンさせたのです。

これは機会があれば行かねば、と思っていたので絶好のチャンス。

そんな訳でやって来ましたTME(The mountain editions)。

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しっかりと散財して来ました。
そしてBBGでいつも見ていた名物のCEOは実在しました。

ただ、夫婦共にまったくガンガン行くタイプではないので、感激しながらも普通に接客受けて買い物してしまいましたが。

コアな山好きが集まる素敵な場所として、これからも頑張って欲しいです。

また、必ず行きますね。

 

さて、これで遊び倒した長期遠征も本当に終わりです。

しばらくはアルプス近辺には来れなそうですが、関西近郊でテント泊して遊ぶかパックラフトで川旅をするのか、になりそうかなぁ。