先日お財布をなくしました…
中に入っていたのは現金の他に、
日本のクレジットカード2枚、シンガポールのクレジットカード1枚、DPカード、運転免許証、会社の入館証、家の鍵(予備)、日本人会カード、夫の会社に提出予定だった高額の医療費領収書…
一言で、絶望。
更にお財布自体も、初めての結婚記念日に夫にプレゼントしてもらった大切なもの。
とにかく、終わった、おわった、オワッタ…が脳内をグルグル回り続けていました
しかし全力で捜索した結果、紛失から数日後、無事にお財布が戻ってきたのです!!!
もう、手にした瞬間ホロリと泣きました。
シンガポールで同じ絶望を味わっている方のため、また自分の今後のためにも、発見すべく調べたり行動したりしたことをまとめておきたいと思います
<やること一覧>
①心当たりのあるところに確認する
②可能性のあるところに確認する
③クレジットカードを止める
④警察に届ける
⑤各所の監視カメラを確認する
①心当たりのあるところに確認する
細かな経緯は省きますが、今回の紛失経緯はこんな感じ。
- カフェでお茶(最後にお財布を出した場所)
- Grabで移動(アプリ決済のためお財布出さず)
- レストランで夕食(ご馳走になりお財布出さず)
- 流しのタクシーで帰宅(小銭で支払いお財布出さず)
- 翌朝、バッグの中に財布がないことに気付く
最初はお店に置き忘れただけだろうと思っていたので、そこまで不安になることもなくカフェとレストランに確認の連絡をしました。
しかし、そこでどちらからも「NO」と回答を受け、徐々に焦り始めます。
②可能性のあるところに確認する
お店にないのであれば、移動で使ったGrabか帰りのタクシーに置き忘れた可能性が高いと思い、問い合わせを開始。
それぞれの問い合わせ先は以下の通りです。
(リンクを押すと、落とし物問い合わせフォームに飛びます)
<Grabの場合>
アプリのMy Activityで該当乗車履歴を探し、Report An Issue → I need help finding my lost item → Email Support で問い合わせ。
メールだと対応が遅いのかな?と思いきや、日中30分ほどで回答が来ました!
電話で問い合わせたい場合はこちらです。
Tel : 6655-0005
<タクシーの場合>
もちろんレシートがあれば一発ですが、ない場合でもタクシーの色さえわかれば会社の特定が可能です。
※CityCabとComfortは大元が一緒なので、窓口も同じ
厳密には他にも数社ありますが、上記5社でほぼ網羅できると思います。
私はどの色のタクシーだったか曖昧な記憶しかなかったので、全社に問い合わせました…
ナンバーが特定できなかったこともあり、早くて数時間後、遅い会社は翌々日の回答でした。
<MRTの場合>
- 紫ラインの北東線・青ラインのダウンタウン線 : SBS Transit Lost and Found (Tel: 6383-7211)
- 緑ラインの東西線・赤ラインの南北線・黄色ラインの環状線 : SMRT Lost and Found (Tel: 1800-336-8900)
<バスの場合>
路線(番号)によって、以下いずれかの運営会社。
- SBS Transit Lost and Found (Tel: 6383-7211)
- SMRT Lost and Found (Tel: 1800-336-8900)
- Tower Transit Lost and Found (Tel: 1800-248-0960)
- Go-Ahead Singapore Lost and Found (Tel: 6812-6458)
③クレジットカードを止める
これは②と並行して、早い段階で対応しました。
シンガポールはpayWaveなどのタッチ決済が主流のため、盗難や拾得された場合の不正利用リスクがぐんと高まるらしく。
後ほど保険でカバーされるケースが多いと思いますが、周りから聞くと100%ではないようなので、まずはすぐに止めた方が良さそうです
ちなみに日本でカードを再発行したときは手元に届くまでに1週間から10日くらいかかりましたが、今回はカードを止めて3日後には手元に到着。
さすがのスピード感で驚きました!
④警察に届ける
さてさて、絶望レベルが高まってまいりました。
正直、警察に届けても意味がないと思っていたのですが…
(もし警察に届けられていたら、中に入っている身分証を見て連絡してくれるだろうしと)
知人が以前紛失届けを出したら、警察が街中のCCTV(監視カメラ)をチェックして探し出してくれたという話を聞き、速攻で警察署に向かいました
- CCTVのチェックは盗難のケースのみ行っている
- スリや置き引きなどの気付いたらなくなっていたケースは「盗難」に該当せず、ひったくりや、目の前で盗まれる瞬間を見た場合のみ「盗難」として受理する
- 紛失届は見つけるための手段ではなく、保険会社に提出する書類の作成という意味合いが強い
- もし紛失物が警察に届けられた場合は連絡するが、あまりタイムリーにはできない
- 逐一状況を知りたい場合は、毎日自分から問い合わせしてね?
- ちなみにオンラインでも紛失届出せるよ?(私はSINGPASS未登録だったためできず)
後から詳細を聞いてみたら、知人はタクシーのトランクに荷物を入れたまま下車、タクシー会社に問い合わせたところ「トランクに荷物はなかった」と言われ、紛失届を出したそう。
(多分「盗難のケース」として受理された)
結局これは運転手がそのまま盗もうとしていたことがCCTVから判明し、運転手は罪に問われたそうです
個人的感覚では、警察がそこまでしてくれるというのが驚き!
⑤各所の監視カメラを確認する
ここまでくるとメンタルどん底。
もはや諦めかけていた私に、「可能性があるところを巡るツアーをしよう」と提案してくれる優しすぎる友人たち
まず、財布を確認した最後の場所であるカフェに行き事情を話したところ、なんとCCTVを確認してもらえることに。
え、監視カメラってそんな簡単にチェックしてもらえるの?!
動揺する私の隣で、携帯のアプリで、時間で絞ってチャチャチャと私を探し出してくれる店員さん。
店内には6個カメラがあったのですが、全てかなり鮮明に映っていてビックリ。
監視カメラの映像を、こうも気軽に見られるアプリシステムにもビックリ。
結論から言うと、お会計後に財布をしっかりバッグの奥底にしまっている私が写っておりました
それならばと、次に夕食を食べたレストランへ。
店内に監視カメラはなかったのですが、カウンター席だったため店員さんが私のことを覚えていてくださり、「たしか店内で一度お財布を出していたので、このお店を出る時まではお持ちだったと思いますよ」と。
言われてみたら会話の中でお財布を少し出したタイミングがあったような?
素晴らしい観察力と記憶力!
これにより、帰りのタクシーに忘れた可能性がかなり濃厚に。
しかし、既に全タクシー会社から「忘れ物はありませんでした」の回答が来ている…むむ?
タクシー会社さえ特定できればもっと突っ込んで確認できるのに。。
ということで、そのレストランが入っているビルのCCTVに、私がタクシーを拾う瞬間が映っていないかをビルセキュリティに確認。
「映像を確認することは可能ですが、平日のみなので再度来てください」
ええ、監視カメラってそんな簡単に…
そして最後に、自分の住むコンドのコンシェルジュに、帰宅の日時を伝え、乗って帰ってきたタクシー会社を特定したいと相談。
するとものの15分ほどで電話が鳴り、
「セキュリティがCCTVをチェックし、タクシー会社が特定できました!」と。
えええ、監視カメラって…
そもそも、コンドの正面玄関ではなく裏口から帰宅していたので、CCTVの位置的にタクシー特定は難しいだろうなと思っていたのですが。
目に見えないカメラがたんまりあることを実感しました。
そしてセキュリティの方は、私をどうやって見分けたんだろう?
さっき受付の監視カメラに映った姿を見せて、この人の帰宅シーンを探してください、と依頼したのか?
監視カメラ社会、ありがたいけど怖い、怖いけどありがたい。
タクシー会社が特定できたらもう話は早く、そのCCTV画像を添付して再度問い合わせ。
その会社のタクシーで帰宅した証拠が見つかったこと、ほぼ間違いなくタクシーの中に置き忘れたことを伝え、改めて調査を依頼しました。
すると数時間後、
「運転手がもう一度車内を探したところ、今見つかったと回答がありました」とタクシー会社から電話が。
財布は長財布で大きめ、置き忘れたなら後部座席しか考えられない。
当日見つけられなかったものが、数日してから見つかる…?むむ。
でもとにかく、
あってよかった
シンガポール万歳
今回の件で、やはりCCTVの偉大さを再確認。
日本の防犯カメラや監視カメラは、個人情報保護の観点などで、なかなか開示のハードルが高い…
なので今回、お店や商業ビルがCCTVを見せてくださることに、ありがたさと同時に驚きもありました。
何か紛失した際には、電話して確認することに加え、CCTVを見せてもらうことで何か手がかりが見つかるかもしれません
ちなみに私は、「盗難の可能性もあるので、警察に届ける前にCCTVもチェックしていただきたいのですが可能ですか?」という言い方でお願いしました。
万が一誰かが盗んだり置き引きする瞬間が映っていた場合は、そのことさえ警察に伝えることで、徹底的に捜査してくれるはずです。
そしてきっと、犯人も特定してくれるはず!
今回、本っっ当に周りの方々に助けていただき、精神的にも支えていただき。
心の底から感謝と反省
ということで、長くなりましたがシンガポールでお財布をなくした事件まとめは以上です
どなたかの役に立ちますように