元プロ野球審判の山崎夏生さんの新著「全球入魂!! プロ野球審判の真実」を読んでみました。
前作「プロ野球審判 ジャッジの舞台裏」に続き、プロ野球審判の喜びと苦悩を語っています。今回は、NPB審判技術指導員として若い審判を指導した経験などのほか、プロ・アマ含めた野球界への提言もまとめたのが特徴かと思います。
提言の中では、リクエスト制度のメリットを挙げたうえで、検証のための人員や映像を増やすと同時に、映像の質を鮮明にするためのハード面の充実などを訴えています。
その半面、事象を平面的にしかとらえられない機械の目に対し、その場の音、走者や野手の動き、ファンの歓声や落胆など球場にあるすべの情報を取り入れて最終判定の資料とし、試合を仕切る総合判断をすることにこそ、審判の存在価値がある―と主張。「試合のすべてをロボット審判が仕切るような試合をファンは見に行きたいか」と我々に問いかけています。
そのほか、「当世プロ野球審判事情」、「忘れられない試合と選手たち」、「プロ野球審判員の採用と育成」など面白い内容が含まれている、おすすめの1冊となっています。
さて、明日7日からは京セラDでオリックスとの6連戦。初戦の先発は杉浦vsアルバース。杉浦は休養十分。初回からビシバシ行く圧巻のピッチングを期待します。 がんばれっ。
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