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ゆかは数日帰らなかったが、床置きされた皿に食べ物が入れられていた。

その脇には洗面器。

意味はわかるわね、と言われていた。

再びゆかが戻ってきたのはある日の日中だった。

日中のほうがここは静かな感じで周りの部屋は出かけて不在な感じ。

一緒に来た若い女性は派手でキレイで・・・

そう思った瞬間、その女性に蹴り上げられ、何度も蹴られて踏まれて気を失った。

再び目覚めたのはタイル張りの部屋?

上から異常なほど明るい光に照らされ、腹部に鋭い痛みを感じていた。

ハッとした時には手術室だと悟った。

手術用の衣服を身を包んだ女性が何人もいた。

明宏は生きたまま腹を裂かれていた。

手足は拘束されてる感触はないのに動けない。

関節が外されていたり、関節が破壊されていた。

顎も外されて声が出ても言葉にならない。

オマエの臓器を世の中に役立てるわ。

意識が遠のいていく中、眼球が取り除かれた。

心臓、肝臓、腎臓、膵臓などあらゆる臓器が取り出されて液体に浸された。

明宏はもうこの世の住人ではなくなっていた。

だがまだ血液が循環させられていたせいか脳が生きていた。

脳で物事を考えられる状態、痛みを感じる状態にあった。

女達の会話が聞こえた。

毎回解体した後の処理が一番面倒。

ブタにでもあげたら残らず食べてくれないかな。

腕や脚が解体されていく感触があった。

とうとう血液循環装置が止められたのか脳の意識も遠のいていった。

ここで不思議なことに幽体離脱したような光景が広がってきた。

目の前が徐々に明るくなっていき、無残な姿で解体されてる自分を見下ろしていた。

フザけてペニスを切り開かれていた。

玉も摘出され、前立腺はどこかな、などと探り合いをしながらキャッキャッとはしゃぐ女性達。

そうこうしているうちに首輪をつけられた全裸の男女が数人連れてこられた。

彼らはチェーンソーなどを使って明宏を手際よく解体していた。

小分けにしてバッグに詰め込み、血や肉片などをキレイに掃除し、最後には器具やベッドを消毒。

すると解体してた男女がガラス張りの部屋に入れられて高圧洗浄された。

服を着た男女数人がバッグに詰め込んだ明宏をバンに積み込んで出かけた。

驚いたことに着いた先は倉庫街。

1つの倉庫に入ると荷物に埋もれるように設置されていた冷蔵庫に入れられた。

幽体離脱した明宏はずっと見ていた。

片付け屋達がいなくなった倉庫の冷蔵庫で2週間ほど寝かされた後、また別の数人の男女が明宏を取り出した。

行きついた先は都心の森の中に佇むデザイナーズ系の一軒家。

辿り着いた先はキッチンだった。

徐々に集まってきたのは着飾った紳士・淑女達。

カニバリズムの秘密クラブだった。

目の前で解体されて、焼かれ、煮られて更に盛り付けられて紳士・淑女の前に供された。

食事会の後、余興なのかみすぼらしい老人男女が両手を縛られて引き出された。

狂った目をした紳士・淑女達は老人達を服の上から鞭打った。

壮絶な鞭打ちで服が破れ、ミミズ腫れができ、そのミミズ腫れさえも破けて、老人二人はやがて息絶えた。