最大の敵?!為替相場【経済指標を使いこなす⑧】一度ハマると麻薬のように恐ろしい💦
こんにちは、ペンギン男です🐧
言わずもがな、今や、一国でビジネス活動が完結することはありません。だからこそ、経済も大きくなり、複雑化し、経済指標のようなマイルストーンで活動をチェックする必要がでてきます。
為替相場と金利という手強い経済指標
その中でも、もっとも手強い為替相場という経済指標。そして、金融機関が資金の融通を推し進め、つい最近までは(もちろん、今でも)金利という経済指標のマネージメントは必須でした。
具体的には、
には、頭を痛めることになります。
今回は、まず、為替相場の話。
なお、前回の記事↓
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【目次】
- 為替相場と金利という手強い経済指標
- 厄介な為替相場という経済指標の表示
- 為替という経済指標はどうして厄介なのか
- 為替という経済指標への接し方
- 社内の基準レートの決め方
- ケース毎の対処法
- 為替レートが円安傾向のケース
- 為替という経済指標とのお付き合いでもっとも大切なこと
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厄介な為替相場という経済指標の表示
もともとは、異なる通過の単なる交換レートなのですが、今では存在感のある経済指標に。現場でも、かなり手強く、しかも、逃げては通れない手続きになります。
まず、1ドル=100円という
「ドル先にありき」
の表示。まぁ、基軸通貨なのだから、仕方ないのでしょう💦
慣れてくると、さほど大変ではないのですが、最初は、この経済指標のとっつきにくいこと、とっつきにくいこと💦
円安表示の仕組み
1ドル=110円と聞くと、円の数字が大きくなったので「円高」と思ってしまいます。でも、本当は「円安」ですね。
(経済指標というからには、もう少し理解のしやすさを改善したいところ)
今までは、1ドルを100円で買えていたのに、110円ないと買えなくなったので、円の価値が下がった。すなわち、円安(=円の価値が下がった)です💦
もし1円=0.01ドルという表示が一般的であれば、分かりやすいはず。
円高表示の仕組み
例えば、1円=0.011ドルとなれば、1円で買えるドルが、0.001ドル=(0.011-0.01)増えたので、なんとなく、円の価値が上がったことを比較的、直感的に分かりそう。
そうです。この場合こそ、円高です。
為替という経済指標はどうして厄介なのか
基本、為替はギャンブルだと思って頂く必要あると思います。経済指標とはいえ、必ずしも、地に足がドッシリついたものばかりではありません。
でも、
- なんだか訳の分からない、コントロールの難しい相手であること
- ちょっと儲かると、次もなんとかなりそうな期待でてくること
- 損失が出ても、なんとか取りかえさなくてはならないと思ってしまうし、だいたい、どこで損切りするかを自分で決められないこと
といった難しい問題に直面しがちと思います。
結果として、変なスケベ心が出てしまったり、タイムリーに決断できないことから、ズルズルと為替損失を垂れ流ししているケースをよく見てきました。
その結果、やたらと怒られるか、誰のせいにもできないので、みんなモヤモヤしながら、しかも、次の一手も打てずに手をこまねいていることが多いのでは?!
繰り返しますが、なんだかんだで、ギャンブルなので、それなりの心構え必要かと思います。まさに厄介な経済指標。
為替という経済指標への接し方
少なくとも最初は試行錯誤は避けられないとしても、要は、個々人での判断、そして、個々のケースで判断がブレないよう、予め、関係者で合意した基準値を決めておくしかなさそうです。
もっとも、為替で、積極的に儲けようという方は、対象外です。ここでは、為替に、変に振り回されぬよう、しかも、損失を極力最小化することを目的としています。
この経済指標への対処法としては、まずは基準となる為替レートを合意し、それから、ケースバイケースの対処法を検討します。
社内の基準レートの決め方
業界でそれなりの共通レートある場合
ここは、各業界で、だいたいのレートが共有されていることが多いイメージあります。
実感とあまり乖離なければ、そのまま、その業界レートの適用で問題ないか、と。要は、決めの問題なので。
業界で共通レートがない場合
もし、そういうのが無ければ、経済評論家や金融の専門家による、レート予想を発表しているので、その平均数値をとれば十分でしょう。こんなときに、経済指標の公開をありがたく思うことがあります。
ちなみに、都市銀行さんあたりは、こうした経済指標の過去の推移を公表されているので、参考になると思います。 三菱UFJ銀行さんのサイトは次の通り。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 外国為替相場 |2019年2月15日の為替相場
ケース毎の対処法
為替レートが円安傾向のケース
例えば次の例をご覧ください。
1ドルにつき、10円の利益でれば、それ以上は色気をださず、そこで確定すること。
1ドル=100円の社内レートの場合、
1ドル=110円になれば、そこで確定。
もちろん、1ドル=120円となる可能性は誰も否定できません。
ただ、次の点、心に留めておいてもらうと、単なる決め事ではなく、前向きな有意義さを確認頂けると思います。
- ⭐️為替で儲けようとはしていないという基本姿勢が合意されていること
- ⭐️1ドルにつき10円も利益でれば、十分 との認識。要は売り上げが一割上がるので、通常の粗利率が30%=(100-70)➗100のところが、粗利率が36%=(110-70)➗110と、たちまち、粗利率が「6%」向上! してます!粗利率を6%も上げるの大変ですよ。普通は。。。
為替レートが円高傾向のケース
この場合は、予約レートが、実際のレートより有利なので、そのまま予約レートを使うことで、万事平和に手仕舞いできます。
このケースこそ、為替予約の効果を実感します。
為替期間の期間延長の頻度
この点は、かなり感覚的になりますが、二回まであたりに制限するのが実際的か、と。
どのレートで決着するかというケースと同様、いつまで延長してよいのか合理的な
理由つけのないまま、対処に迷いがち。ただし、誰もコントロールできないケース。
コントロールできないことを、コントロールする誘惑は断ち切りましょう。
為替という経済指標とのお付き合いでもっとも大切なこと
一言で言えは、
厄介な為替相場からの健全な距離感を維持するスタンス
につきます。
すなわち、
を峻別する心構えかと思います。
また、次回。
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