どうも、ひろぎんです!
僕は7年半もの間ブラック企業飲食店で壮絶な社畜生活を経験しました。
す人生で最も輝かしい20代前半から31歳までをまさにブラックで闇のような期間を過ごしました。
休みは月に4回取れればよかったねと言われるレベルでした。
一日17時間くらい店にいたり、店長やってた時なんてやっと取れた休みの日です。
電話でアルバイトが休んだと言われれば急いで出勤です。
さらにようやくできた午前休、午後休も上司から電話がかかってきては店や会社に呼び出されました。
固定給のため当然手当はつきません。
きわめつけは僕の亡くなった祖父が生前に入院中にお見舞いに行った時でした。
ほぼ休みなく働き詰めだった僕は祖父の見舞いに行ったにもかかわらず、
あろうことかなんと、
僕が病院内でめまいで倒れてしまったのです。
幸いただの疲れからくるもので別室で点滴を受けてすぐに復活しました。
しかし大病で入院した祖父に僕が心配されてしまうという有り得ないことをしてしまったのです。
今振り返るとなぜ僕は店のため会社のためにあんなに自分を犠牲にして生きていたのか?
不思議でしかたないです。
今の僕なら秒で辞める決断をできます。
しかし当時の僕は自己否定MAXのメンタルが劇的に弱い人間でした。
太りやすい、容姿への過剰なコンプレックスにより自自信が持てなかったのです。
自分にはなんの取り柄もない、と常に負い目を感じていました。
だからブラック企業でもこんな自分が会社から必要とされているのだ、という大変な勘違いをしていたのです。
これは人間として究極にヤバイ状態ですね。
忙しくてプライベートが全くない状態で仕事が終わったと思ったらもう明日の仕事が迫ってきてます。
気づけば朝になり、また気づけば夜中になる生活。
僕の当時のアパートはゴミ屋敷、60Kg台だった体重は50Kgを割りそうなほどになり、頬もゲッソリ。
服は全てぶかぶかになりました。
そんな極限状態になってまで店のために働くことに価値があると思っていました。
人間はあまりに考える時間がないと何も考えなくなるので目の前の状況がいかに異常かがわからなくなるんですね。
まさに思考停止状態。
ある意味で洗脳やマインドコントロールされている状態と同じです。
僕はこの頃はもはや過ぎ去っていく早すぎる毎日を何をやってるかもわからないでいました。
気がついたら寝て起きて仕事という日々です。
あまりにも自分の時間というものが無かったです。
しかも本当は辛いのに無理やり使命感で動いているため、もはや辛いのかどうかもわからなくなってました。
まぁこんな生き方をしてたけど行き詰って自殺してしまったり、過労死で死ななかったことだけは自慢です。
どんな自慢だよ笑
何が言いたいかというと生きるうえで我慢って絶対よくありません。
当時の僕はそんな状態の店をなんとか回さなければ、会社のために頑張らなくてはと謎の使命感がありました。
そのためには自分を犠牲にしてでも絶対にやり遂げなくては!
なんと恐ろしい心理状態でしょうか。
完全に洗脳されてますよね。
責任感が強くて真面目で我慢強いタイプの人は僕と同じような状態になってしまう可能性があるため要注意です。
以前の僕は人からの視線や常識という概念にとらわれていました。
人から嫌われたくない、迷惑をかけたくない、変な人として扱われたくないという思いが自分の中に強くあったのです。
責任感、真面目、常識、
一見これらが強いのは人として良いことかもしれません。
もちろんある程度はあったほうが良いです。
が、あまり真面目すぎて責任感が強すぎると常にアクセル全開で無理をしたまま進み続けます。
しかも完璧主義をこじらせているために変なことばかり頭に浮かびます。
・自分が辞めたら仕事が続かない弱いヤツと思われないか
・人がいないのに辞めるのは残る人に迷惑をかけてしまわないか、
・辞めたことをみんなからバカにされるのではないか、
これ全部完璧主義なんですね。
完璧を求めて何もできなくなって自己否定のオンパレード状態。
こうなってしまうと自力で辞めるのは難しいです。
店でほとんどを過ごしていて他の世界を見ていないのでそれが正しいと思って疑問にも思わないからです。
店の中で起こることが僕には当たり前になるんです。
これはカルト宗教が家族や知人から隔離して都合の良いことだけを吹き込んでいく手法と結果的に同じです。
ブラック企業にハマってしまうのもカルト宗教に入ってしまうのも原理は同じです。
僕は運良くかろうじて辞めるきっかけができました。
・売上不振になり店長から降格されて別の店に異動
・ちょうど友人からバンドの誘いがきた
僕はこの二つのきっかけがたまたま同時にできたのですっぱり辞められました。
バンドをやるにはプライベートが無さすぎるため辞めなくてはならないです。
そんな時に店長を降りて別の店へ異動の話が来たので今だ!
と速攻で上司に辞めると電話しました。
逆にこのきっかけが無かったら定年まで社員を続けていたか途中で力尽きていたかもしれないです。
背筋がゾクッとしますね。
もしも今ブラック企業で歯車になってしまい、どうしたら良いかわからなくて辛い状況にいる方、
とにかく誰かに自分のことを話しましょう。
僕は当時両親とも5年くらい疎遠になっていて友人とも距離を置いていたのである意味孤独でした。
つまり会社の人以外に誰も僕がブラックな状況であることに気づく人がいなかったのです。
第三者の声かけがあると自分がおかしいとに気がつくことができます。
誰かにそんな会社やめちゃえ、と言われたら
あれ?オレって何してんのかなと思うはずです。
そうは言っても自分が辞めたら人がいないし店や会社が回らなくなってしまう、上司から強く引き止められている
そんなのカンケーねー!
誰のために働いているのですか?
貴方が病気になったり精神が壊れたりしてしまったら本末転倒です。
大丈夫です。
会社は貴方が入る前から回っていましたし貴方が辞めた後どんなに人がいなくとも回ります。
まず自分がいなくてはならない、自分がいなくなったら迷惑となる。という考えを捨てましょう。
貴方一人の力で会社は成り立ってなどいないです。
もちろん社長であっても。
貴方一人やめて潰れる会社はそもそも潰れる運命にあったのでしょう。
真面目で責任感が強くて言われたことは守り、自分を犠牲にしてでも会社に尽くす貴方は本当に素晴らしい方だと思います。
しかしそんな素晴らしい方であればあるほどブラック企業にとっては都合の良い養分となってしまうんです。
そりゃ無抵抗でロボットのように思い通りに働かせることができたら彼らにとって良いわけですから。
ブラック企業は貴方の頑張りなど正当に評価してくれるどころか何も考えてなどいません。
使い捨てのコマにすぎないのです。
彼らは死なない程度にボロ雑巾のように扱い、いかに経費を削って稼ぐかしか頭にありません。
僕はブラック企業を脱会してから本気で自分の人生を考えました。
これから自分は何をしたいのか、そしてどうやって生きていくのか、を。
一番強く思ったのはもう働きたくない、辛いのを我慢して働きたくないことでした。
それは精神的にも身体的にもです。
だから楽な仕事をしようと思いました。
正社員にこだわらなくても派遣で高い時給の仕事はたくさんありますからすぐに新しい仕事は決まります。
今はそれ以外にも選択肢は広がっています。
自分でネットビジネスを始めて自宅でブログ書いたりしてこっそり稼いだりYouTubeやったり、なんでも方法はあります。
自宅で自分で稼げれば人から変な上司から指示されることはないのでストレスは無くなります。
満員電車で1時間も2時間もストレス溜めて出社することもないです。
もはや正規雇用でボーナスをもらい、定年まで同じ会社に勤めるという概念も既に崩壊しています。
そもそも僕達人間には自由に生きる権利が誰にでもあるのです。
それを労働基準法を大きく逸脱した会社で不当な扱いをされ、挙句の果てに病気になったり、
自殺してしまったらこんな悲しいことはありません。
ブラック企業を無くす方法はただ一つ。
ブラック企業の最悪な労働条件で働く人がいなくなることです。
働く人がいなければ当然会社が成り立たなくなり、労働条件を良くして雇うか倒産しかありません。
今ブラック企業が運営できるのはそこで働いている人がいるからです。
まずはブラック企業で苦しんでいる方が辞める決断をし、ひとりでも多くの人が安心して平穏な日々を取り戻していくこと
これこそが必要不可欠なんです。
あまりにも視野が狭くなると人はそれしか選択肢が無いという錯覚に陥ります。
しかし世の中そんな辛い世界ばかりではありません。
僕はブラック企業を辞めてから四年以上経ちます。
今では飲食の経験とは全く関係ない分野で仕事をしています。
仕事が決まらないのではないか?
そう考えて踏み出せないというのはすごくわかります。
僕ももう飲食以外では職がないのではないか、30すぎた人間にはもう何もないのでは?
そう思い、消極的でマイナスな思考にも陥りました。
しかしあきらめなければ道はいくらでもあります。
僕は今では自己改革をし、根本にあった自己否定を克服しつつあります。
もう今の状態だと万一ブラック企業に入ってしまってもすぐに気づき辞めるでしょう。
僕は真面目というか嫌われたくない意識から奴隷のように命令を受け入れてしまっていました。
言いたいことは言えず辛いことも我慢して上司に言われたことをひたすら守ろうとしてたんですね。
もうこの意識を捨てましょう。
表面上はすいません、と言いながら内心はうるせえこのやろう!
てスタンスでいいんです。
もうどうにもならない状態ならば無理して仕事に行くこともありません。
最悪無断欠勤してしまったってしょうがないです。
そんなひどい会社なら他にも無断欠勤する人がたくさんいるはずです。
ただし無断欠勤は給料が出なくなるかもしれないのでそこは注意です。
とにかく僕のような奴隷になる前に辞めることが一番です。
洗脳されてしまうと抜けるのは容易じゃありません。
上司達から強い引き止めにもあいました。
しかしそれは僕という人間が必要で引き止めていたわけではないんです。
自分達の組織の歯車の一部が無くなると穴埋めしなくてはならないから引き止めるんですね。
でも大丈夫です、僕も強引に1ヶ月後に辞めましたし有給も消化しました。
その時に7年半働いた中で有給があったことを初めて知りましたが笑
とにかく一人でも多くブラック企業で苦しんでいる方が減り、一社でも多くブラック企業が無くなる世の中になることを望みます。
それでは、最後までありがとうございます!