R-word Index(Q1 2020)

以前このブログで、英エコノミスト誌が定期的に発信している「R-word Index」という指標を紹介しました。Recession(不況)という単語が主要紙に何度登場したかを四半期ごとに計ったもので、因果関係はともかく、計測値と景気動向には相関があると言われています。元祖「R-word Index」はワシントン・ポストとニューヨーク・タイムスに登場する単語をカウントしたものですが、下表は日本経済新聞に登場する「不況」という単語を有する記事数をカウントしたものです。

前回、紹介した2019年第1四半期に「不況」登場記事数が跳ねました。そのときには、もう少し様子見しようと構えていたのですが、その後、明らかにレベルが変わって、さらに2020年に入ってからは新型コロナの混乱で、既に明確に不況入りという状況になってきました。ちなみに4月に入っての10日間で、既に50記事が不況という単語を含んだものになっています。

今後、企業の年度決算や2020年第1四半期の経済指標が発表されますが、そのたびに「不況」という言葉が紙上に踊るでしょう。個人消費や企業投資がとことん冷え込む状況は不可避です。この状況をいかに反転させるか、政治の真価が問われます。

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