シンクロ打法 貧打でお悩みのチームへ これで貧打も解消できる!

3.攻撃編
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シンクロ打法とは?

読者のみなさんは「シンクロ打法」という言葉を聞いた事はありますか?

タイミングの取り方がよくわからずに低打率で悩んでいる人、貧打に苦しむチームの指導者、或いはこの打法に共感し既に習得&実践している人。

少なくとも今よりもっともっとヒットを打ちたいという向上心を持っている人はこの「シンクロ打法」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

では「シンクロ打法」とは、どのような打ち方なのでしょうか。

簡単に言えば、

投手の投球動作に合わせて打者もスイングの準備を始める

という方法です。

「投球動作に合わせる」⇒「投球動作に同調する」⇒「投球動作にシンクロする」ということから「シンクロ打法」と呼ばれています。

この打法をマスターすることによって、バッティングにおいて最も難しい事の一つとされるタイミングを理論に基づき合わせることができるようになります。

是非とも最後まで読んで頂き、打率アップを達成し、悩みを解消しましょう!!

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発見!シンクロ打法

シンクロ打法は、日本プロ野球(NPB)の複数の球団でコンディショニング・コーチを務めた経歴のある手塚一志(てづか かずし)氏によって提唱された打法です。

手塚一志 - Google 検索

ある日、手塚氏が当時プロ野球選手として活躍されていた江藤智(えとう あきら)選手のフリーバッティングを見学していたところ、江藤氏が毎回左足の踵(かかと)を踏み込む動作をしていたことを不思議に思ったことがきっかけのようです。

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こんな人にお勧め シンクロ打法!

シンクロ打法をマスターすることによって以下のケースに当てはまる人は、バッティングにおける悩みが解消されるかもしれません。

・なぜかいつもインパクト時のタイミングが合わないことが多い
・比較的非力でスイングスピードが無い為か、差し込まれることが多い
・フライアウトが多い
・どん詰まりの内野ゴロが多い
・相性がい良い投手と悪い投手の差がはっきりしている
・初球から手が出ない
・初対戦の投手は苦手

よくあるバッティングの悩みの一例として、球威のある投手と対戦した時に差し込まれて凡打になる事があると思います。

差し込まれる理由の多くは、スイングを始動するタイミングが遅れていることにあります。

いつスイングを開始すればわからない人、漠然とスイングを開始している人は、シンクロ打法を活用することで解決する事ができるかもしれません。

何故ならシンクロ打法は、スイングを開始するタイミングを教えてくれる方法だからです。

人それぞれスイングスピードやバットの軌道が異なりますが、タイミングさえバッチリ合えばヒットを打つことが出来ます。

極論、ヒットを打つにはスイングのスピードやバッティングフォームには依存しない。と言えます。

よく草野球では素人同然の人が滅茶苦茶なバッティングフォームでヒット打つことを見かけることがあります。「あんな打ち方でよくヒット打てるなァー」って場面を目にする事があると思いますが、正にそれを証明する一例かと思います。

勿論、スイングスピードが早い方が良いですし、バッティングフォームも綺麗方が高い打率を残す確率は高い事は言うまでもありませんが。

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シンクロ打法でタイミングが合う理由

では、なぜシンクロ打法を習得すればインパクトのタイミングを合わせる事が出来るようになるのでしょうか?

そこにはタイミングが合う「真理」があるからです。

「真理」とは、いつどんな時にも変わる事のない正しい物事の道筋。と言う意味だそうです。

言い換えると、シンクロ打法にはジャストミートに導く明確な理由がある。と言えます。

手塚氏の著書によると「シンクロする」最も身近な例として「じゃんけん」を挙げています。

他のシンクロ打法を取り上げているブログ記事でも沢山記述されている為、詳しくは書きませんが、じゃんけんをする時に

じゃん・けん・ホイ(ポン)

というリズミカルな掛け声を掛けてタイミングを合わせていると思います。

「じゃん」の声と共に一旦手を下げ、「けん」の声と共に下げた手を元に位置に戻し、「ホイ(ポン)」の声と同時にグー・チョキ・パーのいずれかを出す。

じゃんけんに参加している人全員が「ホイ(ポン)」と同時に手を出せるように、「じゃん」「けん」でリズムよく手を下げて上げることでタイミングを合わせていますよね?

じゃんけんの「ホイ(ポン)」に当たるのがシンクロ打法では「インパクトの瞬間」に該当し、「じゃん」に当たる所がシンクロ打法ではスイングを始動するタイミングとなります。

それは後ほど詳しく説明します。

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シンクロ打法のメソッド

ここではシンクロ打法の方法を詳しく説明します。

幾つかのタイプがありますが、ここでは後に最もオーソドックスな方法をご紹介します。

シンクロ打法の真髄は、投手のある投球動作に合わせてスイングを始動することです。

その投球動作とは?

投手が足を上げた後の次の動作
・足を降ろし始める時
・軸足が曲がる時
・腰が沈み込む時

表現の仕方、見る箇所の違いはありますが、どれも同じタイミングを指しています。これらのどれを見れば始動し易いかは人によって違いますので、自分に合った動作がどれなのかを見つけて下さい。

2段モーションの投手の場合は足を降ろすタイミングでは見極め難いかも知れませんね。

では、これらの投球動作と合わせて(シンクロして)何をすれば良いのか?

それは、投手側の足(右打者なら左足、左打者なら右足)の踵を一度「トン」って踏んでから、いつものバッティング動作(足を上げたり、ステップしたり)に入ります。

文章では難しいので動画をご覧ください。

アマチュアでもプロの投手でも、腰が沈み込み始めてからボールをリリースする迄の時間はほぼ一定である。という統計情報が出ているそうです。

なので、「じゃん」に当たる腰の沈み込むタイミングで打者が踵を踏めば、インパクトまでの時間がほぼ一定になる為、タイミングを外される可能性が大幅に減少するということです。

勿論ストレートと変化球ではバッターまでの到達時間が違う為、いつもいつもドンピシャのタイミングという訳にはいきませんが、少なくとも球種が読み通りならば、高確率でタイミングを合わせる事が出来るようになります。

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シンクロするタイミングの微調整

投手は腰が沈み込む時からボールをリリースするまでの時間が一定になることは説明した通りですが、打者は全員が同じ打ち方をしている訳ではありませんので、スイングを始動してからインパクトまでの時間は人によって異なります。

足を大きく上げるなど比較的始動からインパクトまでの時間が掛かる人、ノーステップでバットが最短距離で出る人など、バッティングフォームが様々です。

ですので、自分に最適なスイングを始動するタイミングは人それぞれ少しづつ異なると考えました。

以下に踵を踏み出すタイミングの一例を纏めましたので参考にして下さい。
(2つ目が最も一般的で多くの打者が採用しているタイミングです)

・腰の位置が上がる時(足を上げる時)
・腰が沈み始める時
・腰が沈み終わる時
3つの始動タイミングの中で自分の打撃フォームに合ったタイミングを見つけ出して下さい。
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シンクロ打法の練習方法

さて、理論はある程度ご理解頂けたかと思いますが、どうやって練習すれば良いのでしょうか?

代表的な練習方法をご紹介します。

野球中継

シンクロ打法はタイミングの計り方を訓練すれば良い為、ユニホームを着てなくても、バットを持っていなくても、家の中で少しの隙間時間があれば練習できます。

プロ野球中継を見ている時にピッチャーの投球動作に合わせて踵を踏み込むタイミングを繰り返し計ります。

目で追うだけでもやらないよりはマシですが、実際に自分のバッティングフォームとシンクロさせることがおススメです。

恥ずかしくても家族の目を気にしたらダメです😅

最近ではYouTubeなどでもたくさん動画がありますので、テレビでなくても自分の好きな時に練習出来るのではないでしょうか。

野球中継ではセンター方向から投手後方からの映像となる為、打席に立った時の投手正面からの見え方と異なりますので、その点はご注意下さい。

フリーバッティング

実際に人が投げる球を打つことができる為、野球中継よりは少し実践に近付きますが、まだまだ基礎練習の範疇です。

バッティングマシーンでは練習出来ませんのでご注意を!

球種がわかっている状況で、踵を踏み込むタイミングからインパクトまでのタイミングを計ることが出来ます。

フリーバッティングでは球数に制限がある事からタイミングが合うようになるまで何日か掛かるかもしれませんが、自分のバッティングフォームに合わせる微調整と考えれば良いと思います。

レギュラーバッティング

フリーバッティングよりは実践的な練習方法と言えます。

バッティング練習と比べストレートや変化球の切れが格段に上がること、球種がある程度わかっているフリーバッティングとは異なり、様々な球種に対応しなければならない点が大きく異なります。

球種の読みが合った場合にジャストミート出来るのか?
読みが外れた場合にどのように対処出来るのか?
など確かめることが出来ます。

結果が出るに越したことはないですが、インパクト時のタイミングが早いか遅いか確かめるなど、目的を持って 打席に立つことが大切です。

練習試合(実践)

公式戦を除く最も実践的な練習が出来る方法です。

試合の中で試すことが出来るので、過去の練習の成果がどの位身に付いているのか確認することが出来ます。

但し、2〜3試合程度だと練習の成果を評価するには少し母数が足りないと思いますので、最低でも5試合以上の平均値で評価できれば良いと思います。

母数は多い程信憑性が増しますので、多くの試合で試すことが出来ればベストです。

草野球では練習試合自体する事があまり無いかもしれませんので、いきなり公式戦で試すことになるかもしれませんね。

イメージトレーニング

どのようなスポーツでも共通して言えることは、良いイメージを持つことが良い結果に繋がり易いものです。

シンクロ打法でも同様にタイミングを合わせる良いイメージを持つことが良い結果に導く近道だと考えます。

イメージトレーニングも野球中継と同様に場所や時間を選ばすに出来ますので、試合の前日などに良いイメージを膨らませると良いでしょう。

過去に何度も対戦しているチームとの試合が控えている場合は、誰が先発するか予測を立て、具体的にその投手を思い浮かべてイメージトレーニングすればより効果的です。

番外編

YouTubeで高橋由伸さんが現役時代に行っていた練習方法がすごく面白いのでご紹介します。

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シンクロ打法の特徴

投手のタイプに依存しない

シンクロ打法は、どの様なタイプの投手であっても適用出来るのが最大の特徴です。

オーバースロー、サイドスロー、アンダースロー、右投げ、左投げ、テイクバックが大きい人、小さい人、足を長く上げる人、すり足の人、ワインドアップ、ノーワインドアップ、セットポジション。

全てに対応可能です。

理由は「シンクロ打法のメソッド」の章をご参照下さい。

長打が増える

しっかりとタイミングを合わすことが出来るようになれば、自信を持って力一杯スイングすることが出来るようになってきます。

タイミングよく力強いスイングが出来るようになれば、長打が増えるのは必然です。

打率が上がるのと同時に長打も増えることになるでしょう。

練習すれば誰でも習得できる

パワーが必要であったり、テクニックが必要な打法は、人によっては習得するのが難しい場合もありますが、この打法はタイミングを取る方法が投手の動作に合わせるだけなので、誰でも少し練習すれば習得する事ができます。

この記事を読んで頂いている軟式野球をしている方は勿論のこと、少年野球からプロ野球選手まで幅広く使うことができます。

事実、近年の日本プロ野球NPBの打率上位者を見てみると、シンクロ打法を使っている選手がズラリと顔を並べていることがわかって頂けるかと思います。

プロ野球選手の成功者達

2019年シーズン(9/9時点)の各選手の打率を参考までにご紹介します。

選手名 チーム名 打率 本塁打
鈴木誠也 広島東洋カープ .336 26本
坂本勇人 読売ジャイアンツ .310 35本
丸佳浩 読売ジャイアンツ .297 24本
山田哲人 東京ヤクルトスワローズ .275 33本
森友哉 埼玉西武ライオンズ .339 21本
秋山翔吾 埼玉西武ライオンズ .310 19本
山川穂高 埼玉西武ライオンズ .253 41本
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まとめ

シンクロ打法は、投手が足を上げた後に腰が沈み込むタイミングで、打者が踵を踏み込むことからスイングを始動する方法です。

特に特別なスキルは必要なく、小学生からプロ野球選手まで幅広く適用することが出来ます。

練習も至って簡単で、時と場所を選ばないという特徴があります。

発案者の手塚氏によれば、草野球レベルであれば5割以上の打率を残すことも夢ではないそうです。

これを試さない手はないですよね?

是非お試し頂き、皆さまのお悩み解消のお役に立てれば嬉しく思います。

以上

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