そんな先生が毒親ものを描かれるっていうから購入しました血の轍。
押見先生の作品て「なんなのこれ」って思わされることが多いのですが、今回もれに漏れずなんなのこれって感じの感想しか出てこない笑。
ウィキペディアからあらすじ引っ張ってくるとこんな感じ↓
中学二年生の長部静一と、母親の静子は一見すると何の変哲もない親子である。静子の、静一に対するスキンシップは、並よりも過剰ではあったが、当人らの間では気にすることではなかった。従兄弟のシゲルは、静一が幼稚園児だったころ、静子が毎日教室の後ろで立っていたことを取り上げ、静一の家庭は過保護だと笑ったが、静一は真顔でそれを否定した。
夏休みになり、静一の一家は親戚らとともにハイキングへ行った。山道の途中で休憩している最中、シゲルの悪ふざけが原因で崖の付近で足を滑らせた静一を、静子は思わず抱きとめる。その様子にシゲル、シゲルの両親、祖父母夫妻、静一の父親さえも、静子は過保護だと笑うのだった。その言葉が静一の頭には色濃く残っていた。
さらに進み、彼らはレジャーシートを広げて昼食を摂った。シゲルは静一を誘って、2人で探検に出かけた。先程よりもずっと高い崖の近くで、2人は先程起こった出来事について、軽い口論になる。そのとき、静一の背後に静子が現れた。静子は崖の淵に立つシゲルに戻るよう注意するが、シゲルはふざけて片足立ちをしてみせた。するとシゲルがバランスを崩し、崖から転落しそうになる。危ういところで静子がシゲルを抱きとめる。シゲルは静子から離れようと身をよじるが、彼女の顔を見た途端に困惑する。静一からは静子の表情が読み取れず、何が起こったのかわからなかった。次の瞬間、静子はシゲルを崖から突き落とした。呆気に取られた静一に静子は振り返ると、優しく微笑んだ。かと思うと、静子は突然取り乱した様子を見せ、静一に他の大人を呼ぶように促した。
大人達を連れて崖へ戻ると、静子が抜け殻のような姿で座り込んでいた。シゲルを助けようと大人達は行動に出るが、静一は様子のおかしい静子についておくように父親から頼まれる。静子は意味不明な言葉を延々と呟いていた。静一が呼びかけると静子ははっと彼に気づき、体を預けるのだった。
結構気持ち悪い感じの展開が続く本作ですが、個人的に一番気持ち悪いなと感じたのは、静子の自分勝手さです。
特に表面化していない自分勝手さがたまらなく気持ち悪いです。
なんというか、愛とかそんなので薄い膜で覆われていて気が付かないけど、中身は自分のことしか考えてないみたいな?
ただのわがままや身勝手よりタチが悪いと考えてしまうのは私だけじゃないはず。
その気持ち悪さが特に大きく説明されていないのに静子から醸し出されているのがすごいなと笑
どうやったらこんな風に描けるのって凡人は疑問に感じてしまいます。
それと、ちょっと特殊な設定の話なのに主人公にもその母親にも、父親にもどこか共感してしまうのは、そういう要素を含んだ人間て多いからじゃないかと思うんです。
私が微毒親育ちだからじゃないよね多分!笑
ともかくめっちゃおもしろいのでぜひ読んでみてください!