2019.11.4(月・祝)
細尾峠 -小保木沢林道 -1406m地点北西尾根 -1406m地点 -薬師岳方面へ -1365m地点 -ヒノキガタア沢上流に下りる支尾根 -熊の領域 -ヒノキガタア沢渡渉  -1120m二俣中間尾根 -稜線 -細尾峠

濃厚な熊の気配

三連休初日に歩いたので残り二日はだらだらしようかと思っていたが、月曜は天気が良いらしい。
仕方なく出かけようとは思ったが遠くへ行く気力はなく。
まあ前日光で良いかと消極的に出かけることにした。
折り良く数日前に前日光へ出向いたきりんこさんの記事を見るに地蔵岳-薬師岳の稜線は落葉しており支尾根の方が良いようだ。かといって下部はまだ色づいてもいないだろう。
まあここは現地判断だなと細尾峠を起点に小保木沢林道をぶらついて適当に紅葉を探すことにした。

11/4、8時過ぎくらいから雲もなくピーカンの予報が出ていたのでそれに合わせて6時前に家を出た。
細尾峠に到着すると先客は2台。まあ行き先が被ることはなかろう。
準備をして歩きだす。8:00。
小保木沢林道へと旧道を下って行く。
淡く色づく木々はあった。
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だらだらとあるいて8:23、小保木沢林道にin。
早速赤いやつを見つけて幸先が良いと喜ぶが、すぐ先で熊糞を見つけて帰りたくなった。
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林道に入って6分後、先日の大雨のせいかもっと前からなのか、林道が大きくえぐれていた。普段は水の流れない沢だが大雨が降ると濁流にでもなるのか。
車は入れてもここまでである。あえて車で入る意味がない。1381m地点から南西に下りた谷間だ。
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谷間を通過した先、南の支尾根に赤い紅葉がちらちら見えており気になるが少し取りつくには早いかなともう少し進みたい気持ちになる。
すると林道沿いの崖に生えている紅葉の色が中々良くて。なんか林道歩いて帰るだけで良い気もしてきた。
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谷間を通過するとまた沢から押し出された土砂で林道が覆われて。徒歩では関係ないが。
ピーカンのはずなのに足尾から雲が押し寄せてきており話が違う。
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赤いのはいるがどうしようかなと迷う支尾根。
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とりついてもいいがわりと林道沿いの紅葉が良いのでやはりもう少し先まで。
今回一番土砂が押し出されていた個所。
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見頃は1200mより上らしいのだが1100mくらいの林道沿いでも秋の雰囲気は十分。
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そうはいってもまだまだ緑が抜けきってないなと紅葉を眺めつつ、1406m地点北西尾根が林道に出合う辺りまでやってきた。8:53。
だらだら歩いてきたし別に疲れてはいないのだがここで腰を下ろす。
歩いてくる最中に林道から少し西にある1103m地点の紅葉が目立っていたのだ。今はちょうど曇っているので晴れてくるのを待ってから行きたい。
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25分ほどスマホを弄って時間をつぶしたが雲が消えることはなさそうなので仕方なく1103m地点へ向かう。9:18。薄い踏み跡がなんとなくあった。鞍部から登り返していく。
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登り返して見上げればいい色の紅葉。
藪の中なので全体を見れないのが残念。日が差してきたのは行幸。
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1103m地点の平坦な所に出ると木々の間に楓の巨木が林立している。
背が高いので見上げないと楽しめない。
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しかしどうしてこのポイントだけこんなに楓の巨木が集まっているのだろうか。
運よく伐採を免れたから?この小ピークの西側もカエデが集まっているようなのでこの辺り植林にされなければ昔から楓が多かったのだろう。
少し周辺を探りたい気持ちもあったが今日のお目当ては1200m-1300mなので林道に戻った。
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林道に戻り少しだけ南に進んだ所から1406m地点北西尾根へと取りつく。9:28。
一段這い上がると少し急な斜面と小尾根。適当に登れる。
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完全に尾根に登りあげたところで西を見下せばさっきの1103m地点。
やはり藪に囲まれても楓の巨木が目立つ。
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藪もない地味尾根を歩いて行く。
尾根の左右に楓が居るのだが、さっき良い奴を見てしまったのでそんなに心動かされない。
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しかし1180m辺りで少し笹がうるさくなった所で見上げてみると、色づきかけたグラデーションが中々に良い。
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何故かこの辺りだけ笹が深い。笹の踏み跡を辿り登って行く。鹿道だろう。
少し南側の展望があり、近くの支尾根もまだそこまで色づいてないことがわかった。
この辺りの支尾根、どこを歩いても楓はいるが、一面が楓の場所もないようだ。
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散発的だが赤く色づいた楓が居るため笹は深いがふらふらと歩く。
まあこれでもっと固まっていたら観光名所と化すか。
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何故だか局所的に深かった笹藪も10分と立たずに消えて行った。
すっきりとした地味尾根を落ち葉を踏みながら歩いて行く。
真っ赤じゃなくて赤とオレンジが混ざり合ったこういうのも好きだ。
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少し細尾根な個所も出てくる1210m辺り。
気を使うような場所ではないが。
この辺りは楓が多く雰囲気が良かった。
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そう人が通るような印象はないのだが、古いワイヤーを見つけてやはり林業の人間は入っているのだなと気付く。
楓は生えているが葉が少なくそんなに見栄えがしないなあと歩いて行く。
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気付けば1300mくらいまできていた。10:10。
見頃と推測されるゾーンは終わりか。
確かに枯れ葉になりかけている奴が多い。尾根は広くなりゆったりした雰囲気だが。
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枯れた疎なスズタケの間を登って行くと1320mくらいで一際目立つ楓が数株生えている所に出た。周りが落葉しているおかげで良く見える。
しかしこういう時に限って日が陰りがちで。
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少し先にもいい色した奴がいて。
少し日が差して喜ぶがすぐに暗くなった。
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その後10分ほど陽射しが出るのを待っていたがやっぱり明るくならないので諦めて先へ進む事にした。
木々はすっかり落葉し、曇り空なのもあって寂しい限りだ。
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そんな中でも色鮮やかな楓がたまにいるのでそれに励まされつつ登る。
なにやらガスも登って来たのが気になるが。
最後は薄い踏み跡を辿り緩く登ると稜線に出た。1406m地点に10:38。
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薬師岳方面に登山道を歩いて行く。
たまに尾根の横に色づいた楓がいるものの、基本的には落葉しているか枯れ葉となっており寂しい稜線だ。最初はガスってさらに物寂しかったが少し青空が出るとホッとする。
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登山道を少しそれて1356m地点に着いたのが10:56。
何故かここのツツジは痛んでいなかった。
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ここから東の支尾根を少し下りた後分岐をヒノキガタア沢へと下る支尾根に取るつもりだが空模様が良くない。そこで昼飯食べつつここで時間をつぶすことにした。
しかながら11:30くらいまで待っても好転せず。
今日の晴れ予報は本当に何だったのか。
がっかりしながらも仕方なく、僕は東へと支尾根を下って行った。
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続く