乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花

2019-11-25 | 俳諧、連句(『役者手鑑』などを含む)


 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)





 
 を受けて
 
 を受けて
 
 を受けて
 
 

 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも 君の代や きをん/ 青柳の強さや 風の吹き次第 濱瀬 (二句)

 
 を受けて
 
 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                    
 を受けて
 
 青柳の  つよさや風の吹き次第  濱瀬
 を受けて
 
 
 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝


 
 夕くれを
  おしむ
   乳母有り
    いか登り

      路しう

 
      きをん
 風巾の
   尾の
   なかき
  ためし
    も
  君の
 代や

  = 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん

 
 連盟句順 源村歌川亀音
 

 亀音 = 俳句の季語に「亀鳴く」という言葉がある。
      カメには声帯がないので鳴くことはないが、呼吸音や首を引っ込めるときの音が『キュー』『クー』などと聞こえることがある。
     (『鳥獣虫魚歳時記 春夏』川崎展宏・金子兜太/監修列句選 朝日新聞社 2000年)

 亀鳴く(かめなく) = 子季語 亀の看経
   春ののどかな昼、あるいは朧の夜に亀の鳴く声が聞こえるような気がする。
   亀は実際には鳴かないが、俳句の季語として親しまれている。
  『夫木和歌集』にある藤原為家の「川越のをちの田中の夕闇に何ぞと聞けば亀のなくなり」が典拠とされている。
   来歴 『俳諧歳時記』(享和3年、1803年)に所出。


 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                      源村歌川亀音

 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や と安泰を願う。 吉祥であり長寿とされる亀の名を以って。

 こんな風に私は感じたが、実のytpことはいかがなものなのでしょうかしらんと、主婦、笑ふ。


 
 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
 を受けて
 
 青柳の
  つよさや
   風の
  吹き次第

  = 青柳の強さや 風の吹き次第 濱瀬


 青柳の強さや 風の吹き次第 濱瀬とつなげ、安泰を多少心配する濱瀬

 濱瀬は危うい情勢であると感じながらお、亀のように声を出すことはない。

 言葉にならない、キーキーといった擬音を、発するのみである。


 柳 (春の季語:植物)
     枝垂柳(しだれやなぎ) 糸柳(いとやなぎ)
     青柳(あおやぎ) 芽柳(めやなぎ) 柳の芽


 青柳が春一番んいも耐えて場が石田れた柳の枝を間にかす。

 柳は柔軟性を持つが芯は強い。

 右肩から風吹きゃ、左にたなびく。

 理次なようで風見鶏的な要素を持っている柳は、うまく世渡りをするのであろうか?

 このように、勝手に解釈して遊んでいる。

 おそらく、トンデモナイ方向に連句のイメージがくりひ理げられる場合があるといった事実だけは、私以外の方達も知ることになろうが、古典にせよ文芸にせよ、芸術は読み手の身の丈にあった解釈で目一杯楽しむことも良いのではないかと思う。

 実際には、解釈syとなどを読んでしっかりと把握したいのだが、岩波偽と古典文学大系や新古典文学大系のなかにはこいう解釈本は身近にはないので、諦めざるおえない。

 ここにきれ連句の面白さに目覚め始めたので、本書を読了ご、少し俳諧について学ぶたいと思う。

 
 青柳の強さや 風の吹き次第 濱瀬
 を受けて

 
 目あたりに ほこりも
    たゝす
    梅(木 編)の花
     (母)

    三朝

  = 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝


 

 面白いのは、「梅」の文字。

 単に「木冠」に「母」と言うように昔は松や梅や他多くの文字を縦書きに記すことが多かった。

 だが、この連句の絵図の文字はとなると、一見だが、「梅」は「妻」にも「毒」にも見えてしまうのは、私だけか?


 江戸時代の俳諧は面白いなと、勝手気ままに感じる。

 
 連盟句順  尾上松(木 冠)
          (一  )
          (ム  )
       三朝 = 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝
       三朝 = ?三夕の裏返しか?
           歌舞伎でも、『暫』『女暫』、『鳴神』『女鳴神』などもように女性版に裏返して創った芝居は数多くあるが、これは。文芸の世界。
           浮世風呂系の古典はそうだったなと思い出す。
  


 
 を受けて
 
 を受けて
 
 を受けて
 


   『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』6  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
 
  『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

  『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母有り いかのほり 路志う 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

     役者手鑑 全』9 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)





https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/84897d834ccc38046bd10d9662f35b1c

  東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 

 
 『役者手鑑 全』 表紙裏
 
 
 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画   東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵  最終頁
  
 
 
 序文 一オ
 

 
 
 序文 一ウ
 

 
 
 連名句順  二オ
 
 
 立役之名家 市川團十郎 三升

 
 『役者手鑑 全』5  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫

 
 『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな  市江

 
 『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母(うば)有り いかのほり 路志う

 
 『役者手鑑 全』9  風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                     
 
 『役者手鑑 全』9 青柳の つよさや風の 吹き次第  濱瀬

 
 『役者手鑑 全』10 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝

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