乱鳥の書きなぐり

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』30 「あふなきハ 目玉のうへのいももらひ  つふし損して かくかなるなん」 十六丁表

2020-06-23 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』30  十六丁表

 

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

30  十六丁表

◯をかし男、はつれ也ける女のもとに

  あふなきハ 目玉のうへのいももらひ

  つふし損して かくかなるなん

 

29 十六丁表

◯おかし男、はずれ也ける女の元に

  危なきは 目玉の上の芋貰い

  潰し損じて かくか なるなん

 

 

はつれ也ける    岩波古典文学大系『仁勢物語』頭注

 目の淵に、引きつったもの(方言 和歌山・神戸に在残)

いももらひ     岩波古典文学大系『仁勢物語』頭注

 まぶたの上にできる、麦粒腫(伝染病)

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  あふなきハ 目玉のうへのいももらひ

  つふし損して かくかなるなん

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  逢ふことは たまの許(ばかり)おもほへて

  つらき心の 長く見ゆらん

  

 

 

 

 

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