瑞原唯子のひとりごと

バニー・レークは行方不明


バニー・レークは行方不明。1965年のイギリスのサスペンス映画。シングルマザーが行方不明になった子供を探すけれど、その実在を疑われる話。フライトプランみたいな。ただ、最初から一度も子供の姿が見えないまま話が進んでいくので、観客も本当に実在したのかどうかわからなくなってくるあたり上手いなと。

あとから考えてみると、子供を保育園からさらうだけでなく子供の物を家から消し去るなんて、実行が可能なのも実行の意味があるのも兄しかいないんだよな。妹はアメリカから来たばかりで知り合いすらいないんだから。わざわざ想像上の友達の話を持ち出したのも、5泊を4泊と訂正したのも、すべて兄が計算尽くでしたことなんだよね。狂っているわりに冷静な頭脳派で怖い。

妹の結婚を反対するというあたりで何となく妹への執着が見えて、ヤンデレシスコンゆえの犯行だったら面白いのに(ないだろうけど)とか思ってたら、本当にそんな展開になって驚いた。しかしこの兄妹の関係がイマイチわからない。妹は兄の気持ちに以前から気付いてたの? それともこの事件で初めて気付いたの? あるいは愛し合ってたの?

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