[CentOS]CentOS8インストール手順

概要

つい先日、9月24日に新たにCentOS8がリリースされましたね。
アップデートしたということは今まで(CentOS7)とは変わった箇所があるということで、もちろんインストール方法も少し変化が有りました。
今回はそのインストールをしていこうと思います。

事前準備

・CentOS8 のISOファイル
 [Download]
6.6GBほどあるのでダウンロードに時間がかかるとは思います。 今回もCentOS7同様、 仮想マシンでインストールを行う為Oracle VM VirtualBox を使用していきます。
仮想マシンの設定で一つ特殊なこととして、ディスプレイのグラフィックスコントローラーを「VBox VGA」にすることをおすすめします。
(デフォルトだと画面がずれて見にくくなる現象が有りました。)

インストール手順

では実際にインストールしていきます。

マシン起動

まず Oracle VM VirtualBox で仮想マシンの新規作成を行い、設定を終了させた状態で仮想マシンを起動します。 初回起動時、ISOファイルの指定をします。 赤丸で囲った部分をクリックして、事前準備でダウンロードしたISOファイルを選択します。
まず起動するとこの画面になるので、「Install CentOS Linux 8.x.xxxx」を選択してEnterキーを押します。

言語設定

最小限のインストール状態にする為に英語化。
ここからはほぼCentOS7と一緒になってしまうのですが、記載しておきます。

「WELCOME TO CENTOS 7.」画面

左側一覧から「English」を選択。
右側一覧は「English (United States)」が選択された状態になったら右下のContinueをクリック。

キーボードのレイアウト変更

「INSTALLATION SUMMARY 」画面

「KEYBOARD」をクリック。
「KEYBOARD LAYOUT」画面
[+]ボタンをクリック。
「ADD A KEYBOARD LAYOUT」ウィンドウが開く、
「Japanese」を選択し、[Add]ボタンをクリック。
「English (US)」を選択し、[-]ボタンをクリック。
左上の[Done]ボタンをクリック。

日付・時刻の設定

「INSTALLATION SUMMARY」画面

「DATE&TIME」をクリック。
「DATE&TIME」画面
「Region:」の[▼]ボタンをクリック。
「Asia」を選択。
「City:」の[▼]ボタンをクリック。
「Tokyo」を選択。
右下の年月日表示が正しいか確認、正しくなければ修正。
左下の時間表示が正しいか確認、正しくなければ修正。
左上の[Done]ボタンをクリック。

パーティションの設定

「INSTALLATION SUMMARY」画面

「INSTALLATION DESTINATION」をクリック。
「INSTALLATION DESTINATION」画面
「Local Standard Disks」のデバイスをすべてクリックしチェックマークを付ける。
「Partitioning」の (*)I will configure partitioning.を選択。
左上の[Done]ボタンをクリック。 パーティション分けの例(32GBの場合) 「partitioning scheme:」を「Standard Partition」に変更。
[+]ボタンをクリック。
「ADD A NEW MOUNT POINT」ウィンドウが開く、
「Mount Point:」に「/」、「Desired Capacity:」に「10G」を入力。
[Add mount point]ボタンをクリック。
[+]ボタンをクリック。
「ADD A NEW MOUNT POINT」ウィンドウが開く、
「Mount Point:」に「swap」、「Desired Capacity:」に「2G」を入力。
[Add mount point]ボタンをクリック。
[+]ボタンをクリック。
「ADD A NEW MOUNT POINT」ウィンドウが開く、
「Mount Point:」に「/data」、「Desired Capacity:」に何も記載しない。
(残りの空き容量がすべて割り振られる)
[Add mount point]ボタンをクリック。
左上の[Done]ボタンをクリック。
「SUMMARY OF CHANGES」ウィンドウが開く、
内容を確認後、[Accept Changes]ボタンをクリック。

ネットワーク設定

「INSTALLATION SUMMARY」画面

「NETWORK & HOSTNAME」をクリック。
「NETWORK & HOSTNAME」画面
ネットワークデバイスがenp0s3のみの場合の例
左の一覧からEthernet (enp0s3)を選択し、右下の[Configure…]をクリック。
「Editing enpOs3」ウィンドウが開く、
「General」タブをクリック。
[Automatically connect to this network when it is available]をチェック。
「IPv4 Settings」タブをクリック。
「Method:」を「Manual」に変更。
[Add]ボタンをクリックし、「Address」に「...」、「Netmask」に「**」、「Gateway」に「***.***.***.***」を入力。
「DNS servers:」に「***.***.***」を入力。(***はそれぞれ自分の値を入力)
「IPv6 Settings」タブをクリック。
「Method:」を「Ignore」に変更。
[Save]ボタンをクリック。
「Hostname」にホスト名を入力。
左上の[Done]ボタンをクリック。

「Software Selection」画面

ここがCentOS7のminimalインストールと違うところです。
ここでminimalインストールか、GUIだとか、サーバー用の設定にしたりだとかの設定が出来ます。 今回は「Minimal install」を選択して、欲しいソフトウェアが有れば右から選びましょう。
「INSTALLATION SUMMARY」画面
設定が完了したら「Begin Installation」をクリック。
インストールが開始されます。

rootユーザーのパスワード設定

「CONFIGURATION」画面

「ROOT PASSWORD」をクリック。
「ROOT PASSWORD」画面
「Root Password:」と「Confirm:」を記入、
左上の[Done]ボタンをクリック。 ここでパスワードの複雑さが足りないと弾かれるので、可能な限り大文字2つ以上、英字と数字織り交ぜて8文字程度になるように設定してください。 どうしても短いパスワードがいいという方は2度Doneをクリック。(非推奨)
「CONFIGURATION」画面
インストール完了後[Reboot]ボタンをクリック。

起動確認

CentOS Linux 8 (Core)
Kernel 3.10.0-693.el7.x86_64 on an x86_64
[ホスト名] login:


この画面になれば正しく起動できているので、インストール完了となります。

総括

CentOS8と7でインストールに大きな差はありませんでしたが、実際にyumやiptablesなどが変わって、yumはdnfにリダイレクトされますが、iptablesは全く別のnftableに代わっていたりするので、しっかりリリースノートをみて、変わったものが何か、どう対応しなければならないかを考えないといけません。

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