【転職体験談&仕事観】技術士・建設コンサルタントから異業種へ   

会社を踏み台にする

 会社を踏み台と聞くと、悪く聞こえますが、跳び箱を飛び越える時に、踏み台があると飛び越えやすいように、自分がステップアップするために踏み台はあった方が良いという考えです。社員がステップアップすることは、会社にとってもプラスになるはずです。そのために、会社を踏み台にするくらいの意気込みが大事と考えます。決して、会社を踏み潰して去っていくという意味ではありません。
 愛社精神は大事です。会社のために頑張ろうという気持ちがないと、仕事でいい結果は出せないと思います。またビジネスマンとしての伸びも小さいと思います。

 しかし、いくら愛社精神をもって、頑張って成果を出しても、自分が思うほど評価されないことがあると思います。ひどい場合は、そんなの当たり前と捉えられたり、もっとひどい場合は、成果を揉み消されたり、さらにひどい場合は、自分の手柄が上司の手柄として扱われたりすることもあるのではないでしょうか。

 それは、会社というより上司に原因があるのかも知れませんが、ある意味上司は部下からすれば会社であり、その最低な人物を管理職に上げたのも会社であり、またその管理職の下に自分を配属させたのも会社です。そう考えると、会社に腹が立ちますが、そこで腐ってしまったら敗けです。
 なにくそと、上司、会社を見返してやるくらいの気持ちを持つことが大事です。それこそ、踏み台にしてやるという気持ちです。その結果、良い成果を出せれば、その人にとってプラスになると同時に、会社にとってもプラスです。
 その積み重ねが、いつかその人を強靭にしていくことでしょう。強靭化すれば、社内でその人の存在感は増し、意見も通りやすくなり、悩まされていた最低な上司からも、いつの間にか解放されていることと思います。

 そこまでレベルをあげると、今度は自分が会社側の人間に立っているかも知れません。その時には、部下の踏み台になってやれるような上司になりたいものです。上司は部下にとって完璧である必要はないと思います。少しバカなくらいの方が、部下は育っていくものです。
 そう考えると、踏み台になってくれた上司に感謝の気持ちが生まれてくるかも知れません。腹を立てて腐ってしまうより、プラス思考に考えた方が色々得すると思います。

 踏み台にするという考え方は、転職を意識することに等しく、自分を強くするこに繋がります。「会社なんていつでも辞めてやる」と考える人は、それだけの力が必要になります。常に転職を意識していれば、自己啓発は欠かさないはずです。

 将来的に、転職するとかしないとか悩むときが来るとしたら、その理由は色々な要因が重なりあってのことになると思います。ステップアップは転職の権利を得ることにはなっても、転職の要因とはなりません。私は、転職を否定はしませんが、しなくて済むなら、しない方がいいと思います。

 ただし、転職を意識し、仕事スキルを上げ、資格を取得し、自分を強くしていくことは望ましいことです。それが、会社を踏み台にする仕事観と考えます。
[あさりオヤジ]




◆他の記事へは、【 目 次 】からどうぞ!