柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

最長

2019-11-18 08:25:15 | Weblog
安倍さんが首相在任の最長記録を更新するとかでその特集モノが目立ちますTVニュース。アベノミクスは成功だったのか(正しかったのか)ですねまず。トリクルダウンは夢物語だったという論調が大勢です。もともと高給取りだった人には恩恵があったが、中間層にはその実感がない、給料が少し上がっても社会保険料など天引き料も多くなってしまってるという解説です。ふむ。先日甘利さんがマイクに答えてました、この人は安倍さんの懐刀ですからそういうバイアスを心得て聞くのですが、安倍さんの答弁と同じです、株価やなんちゃらの数字は全て以前よりも大幅に改善している、だから成功だったと。確かな成果ですねデータとして出てますから。でも、一般庶民の実感は違う。だから最近は大儲けしてきた大企業が貯めてきた内部留保を吐き出せと政治家が言うてますね、薄ら笑いを浮かべながら。安倍さんも給料上げろと言うてましたね。そうするとすぐに官製だ!干渉だ!との批判も出て。かつて日本は一億総中流と呼ばれた時代がありました。東京五輪、新幹線開通をきっかけに日本中が貧乏から抜け出た時代です。当時五輪の後の不況が確かにあって、今回の五輪特需(建設ラッシュですね、そのおかげで地方の工事が滞る、各地の恒例の祭りや花火大会が中止になってます)を冷ややかに見る向きもありますが、でもその後はご承知の通りで、右肩上りに給料上がって行きました。それはスタート地点が違ったのですね、日本中が貧乏でかたやでキラキラのアメリカの文化文明がなだれ込んでくる、白色家電が飛ぶように売れる、作れば売れる好循環、こういう背景です。それがないからトリクルダウンは夢になった。成功か否かじゃなくて、安倍さんでよかったかどうか、でしょうかね。
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