仕方ない妬み | 自問自答の主婦の日々

自問自答の主婦の日々

専業主婦でボケてしまわないように、日々考えたことなど。

ネットで「車に乗ろうとした専業主婦 するとママ友から「信じられない一言」が…」という記事がでていた。

タイトルはまあ集客のために過剰に気を持たせてるだけで、実際はそんなすごい話でもない。

 

でもこれ、エディターの人はなんだか倫理的な正義感をふりかざしたようなまとめをしてるけど、こういう妬みってみんな大なり小なり抱くものなんじゃないの?と思う。

人間って、ほかの人と比べることで、自分を社会に調和させてる。人のことを全く気にしないで、自分のやりたいようにやるなんて人は、特に日本社会ではほとんどいない。その比べる過程で、どうしても優劣についても意識してしまうのも、また仕方ないこと。自分がつらい状況にあるときは、その劣ってる部分が自分に突き刺さって、つい人を恨んだり妬んだりして、それが口からこぼれ出てしまうことも、人によってはあるだろう。

そういう人にもともとある部分を、倫理をふりかざして叩くのは、独善のような気がする。

 

この記事の被害事例にしても、自分と同じだと思ってたママ友が、パートもせずに新車に乗ってたら、今まさに金銭的なことで不自由を強いられてるとか、子どもといっしょにいたいのに仕事に行かないといけないとかの人にしてみたら、自分の優位を見せびらかしてるようにしか見えない。そういう見せびらかしの嫌がらせに対して、何か一言返さないと気が済まないという気持ちの人にしてみたら、先に仕掛けてきたのはこの新車の専業主婦なわけで。

 

記事中のアンケートにもあるように、専業主婦はすでに限られた人の特権的地位になってきてる。

専業主婦というのは「出る杭」であって、「打たれる」覚悟をして、ならないといけないんだろう。

この相談者の人も「そうねー、私は恵まれてるからねー。フフン」というくらいの対応で、周囲から浮ききる覚悟もなく、新車を乗り回したりしたのは軽率とも言える。専業主婦でも、社会の面倒な部分と無縁ではいられない。