台湾北東部「宜蘭」に1泊2日トリップ〜2日目〜
台湾の北東部にある「宜蘭」。
(Yílánイーランと読みますが、日本語でなんと読むかわかりません)
まだ日本のガイドブックではあまり見かけない宜蘭に、
週末を利用して1泊2日で旅行してきました。
ちなみに「1泊2日」は中国語では「兩天一夜」
つまり2日1夜。日本語と逆の順ですね。
日本では会話の中で「何日行くの?」「1泊」のように泊数で言いますが
こちらの場合は「何日行くの?」「2日」と日数で答えることが多いです。
家に着くまでが旅行です!(かどうかは知らないですけど)
それでは、2日目の行動に沿って宜蘭をほんの少しばかりご紹介。
1日目(烏石港→石頭老街→羅東夜市)はこちら↓
1日目は宜蘭旅行といいながら、宜蘭周辺を堪能しました。
2日目はついに宜蘭へ。
宜蘭旅行2日目もくじ:
12:00「宜蘭酒廠」
宿泊したホテルが思いの外よくて、朝は遅めの出発です。
ひとり旅のいいところはこんな風に気分次第で予定を変えられるところ。
まず向かったのが「宜蘭酒廠」(酒廠は酒造のこと)
1日目は女子旅なのでわりと定番コースですが、
2日目は個人的嗜好(=酒)全開です。
この宜蘭酒廠は1909年から続く(110年!)
台湾でも最も歴史のある酒造の工場だそうで、
主に紅露酒をつくっています。
紅露酒は紅麹でつくったお酒のため、酒廠内には
紅麹をつかった食べ物やスイーツなどがズラリ。
わたしはお腹がすいていなかったので食べませんでしたが
いろいろと美味しそうでした。
そんなに広くはない酒廠内をふらふらしていると、
こんなものを発見。
ドリアンってこうなるんですね。
(後日気づいたのですが、これジャックフルーツでした・・・)
これより先は入らないでと書いてあるのを横目に(本当はダメです・・・)
奥へと進んでいくと、ものすごい風景が広がっていました。
これ全部、ビールケース!
どこまでもつづくビールケース。
視界いっぱいのビールケース。
思わず、普段はしない1人自撮りをしました。
13:30 「金車威士忌酒廠」
酒廠を後にして、バスに乗り込み向かった先は「金車威士忌酒廠」
またしても酒廠(=酒造)です。
ここは台湾ウイスキー「KAVALAN」の蒸留所。
一般的に寒冷な気候の土地でつくられるウイスキーが
亜熱帯の台湾でつくられている、
しかもいくつも国際的な賞を受賞している、とても貴重なウイスキー。
気持ちの良い敷地と、建物に入った瞬間香るウイスキーの華やかな香り。
KAVALANのウイスキーはどれも華やかで、花や果物の香りがします。
ずっとかいでいられます。
空間と香りで酔えます。
蒸留所内にはウイスキーの歴史や作り方の説明の展示や、蒸留所の見学、
1種類だけですが無料で試飲できたり、
蒸留所限定のウイスキーも売っているショップがあったり。
金車威士忌酒廠の詳しい紹介はこちらに記事にしていますので、
ご興味がある方はこちらも合わせてご覧ください↓
16:30 「宜蘭駅・東門観光夜市」
金車威士忌酒廠でKAVALANを何本か買い込み、宜蘭駅へ戻りました。
なんだかファンシーな宜蘭駅。
と思ったら、宜蘭出身の絵本作家「幾米(Jimmy)」の世界観でした。
駅だけでなく、駅の目の前にある広場や公園まですべてが幾米ワールド。
その後の予定を特に決めていなかったため、
宜蘭駅そばをふらふら歩いていたら東門観光夜市が。
しかし、まだ時間も早かったため、ほとんどのお店が準備中・・・。
でも夜市を準備している光景って好きです。
この1時間後には人でいっぱいになるんだろうな、などと
想像していると、それだけでわくわくしませんか?
17:30「礁溪温泉」
夜市の開店準備を眺めたあとに向かったのが「礁溪温泉」
宜蘭から電車で2駅。
礁溪温泉はその名の通り、温泉街です。
どこか日本の温泉街を感じさせる佇まい。
日本の温泉街と同じように、街には飲食店やおみやげ屋さんが並んでいました。
無料で入れる足湯があると聞きつけて、「湯圍溝温泉公園」へ。
が、正直微妙でした・・・。
足湯は見たところ濁っていて(もしかしたら温泉の特性かもしれないですが)
入る気になれないし、
何軒もあるドクターフィッシュで角質取りのお店はどこも人でいっぱい。
犬もやる気なし。
礁溪はちょっとふらりと立ち寄るよりも、
温泉宿を予約して、ちゃんとのんびりする街かもしれません。
宿泊施設はたくさんあり、温泉はもちろん
プールのあるホテルもあったのでお子さま連れでも楽しめそうです。
しかたがないので、名物だという蔥油餅を食べてみました。
前日に食べた三星蔥餅と比べてしまうとネギ感はあまりありませんが、
揚げているので生地がサクサクと食感もよく、ほどよい塩加減でまずます。
お腹も満足したところで、台北へ戻ります。
帰りは台鉄の礁溪駅から徒歩5分くらいのところにある
礁溪轉運駅からバスで1本です。
というわけで最後は微妙な感じで終わってしまいましたが、
総括すると1泊2日の宜蘭旅行、よかったです!
台北では見れない台湾の自然、風景、美食を堪能できました。
また、いまも原住民が住んでいるそうなので、
原住民料理を食べてみるのもいいですし、
文化的にも面白い場所だと思います。
台北からたった1時間半いくだけで、
時間がさらにゆっくりと流れ、空気も綺麗な宜蘭。
観光地化されすぎていない、台湾本来の姿を感じられる場所でした。