CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

5年目への話

うるう年の2月29日。

実は前回の2月29日にわたしはパリから東京に引っ越してきました。したがって、2016年2月29日はこのブログのテーマである遠距離恋愛の開始日です。

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ここからはじまった

この4年間を「安楽で、楽しいばかりで…… 」などと書いたら閻魔様に舌を抜かれますが、それでもわたしは多くの要素に(何よりAさんの人柄に)恵まれて、割と順調に日々を過ごすことができています。そしてCDGとHND(やNRT)を行ったり来たりする生活も、ここまでは(ほとんど)大きな事故なしにうまくいっています。

ありがたいことです。

とにかく少しずつ、新たなフェーズのスタート*1がぼんやり見えているように思いますが、まずは一歩ずつそのスタートを切れるように頑張らなくてはなりません*2

今週のお題「うるう年」

*1:何を間違っても、これを「ゴール」と呼ばないようにしないといけませんね。

*2:なんかイメージすると、ヨットレースのスタートのような感じに思えてきますが、ヨットレースって本当にこういう感じの理解で良いか……については自信がありません。

内向的な人のお披露目の話

様々な簡易テストで人の性格を測ろうという企図がなされています。専門家ではないので、それらがどの程度信頼できるのかはわかりませんが*1、そういうものを使うとわたしはどうやら内向的な性格のようです。

内向性は決して人嫌いを意味しませんが、パーティなどに参加すると割とすぐにエネルギー切れになる……のような記述を読むと、まあそんな感じかなという気がします。

内向的な人が、お披露目のような外向的な人に極めて向いているイベントをやろうとすると、それはそれなりの準備がいるなと思うのです。

お祝いは嫌いじゃない

上でも書きましたが、別に祝い事が嫌いな訳ではないです。なんだったら結構好きな方です。ただ、人が大勢いたり、音や光の演出がきついと、疲労があっという間に蓄積して、逃げ出したくなるのです。

静かに、少人数で、しみじみ「良かったね」というのが良い。そういうことです。

少人数でしみじみは難しい

祝い事は嫌いではないのに、少人数でしみじみしたいということになると、普通の披露宴には向きません。ありゃ、外向的な人が外向的な人を招いて楽しく過ごす会です。そういうことに一切憧れがないと言えば嘘になりましょうけれど、できない。できないことはやらないが良いです。

小学生のとき、誕生日会に憧れまして、親に頼んで開催してもらったことがあります。バランスとか適切な人数などわかりようがありませんでしたので、ありったけの知り合いを呼んだのですが、結局、わたしはいつもつるんでいる少人数とだけ話すというホストとしてあるまじき行動にでました。これではダメな訳です。

理想のようで理想ではない解決策

できることなら、1か月くらいかけて親しい人を個別に呼び出してしみじみと「いやはや良かったやね」という食事を繰り返してみたいものですが、まさかそんなことをするわけにもいきません。

連日そんなことをしたら、独りの時間が減るので、きっと疲れてしまうでしょうし、それはまずいからです。

落とし所

結局落とし所は、(わたしにとっては「かなり大きな」ですが)ちょっと規模の大きな食事会をすることなのでしょう。そして出来るだけ演出を削ってみることです。もちろん座持ちの問題は残るのですが。

 

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*1:例えば非常によく使われるMBTIテストについては、多くの批判があります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/MBTI#%E6%89%B9%E5%88%A4

「女性の鞄は持つものだ」の話

荷物を運ぶ予定

Aさんの滞在中に荷物(本)を運ぶ用事が入りました。Aさんは搬入先に前から行きたがっていましたので、「じゃあ、本を一緒に運ぶ?」と提案してみました。そうしたら、「じゃあ口実の代わりに1冊だけ持つよ」と言います。いや、10冊くらい持ってくださいな。機内サイズのスーツケースに詰めますから。「絶対嫌だ。腰によくないし、そもそもロシアで見たでしょう。荷物は男子が持つの」とにやにやしております。

そうでした。そんな話もしましたね。

ロシアのカップル?

クレムリンに日曜日に午後散歩にでかけたことがあります。多くの観光客に紛れて、わたしも観光を楽しんだわけですけれど、わたし達の後で起こっていることがわたしの目を惹きました。

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彼らにも非番はくる

それは非番の兵士たちがパートナーと歩く姿を見てでした。彼らはシワひとつない制服を着こなし、曇りのないブーツを履いて、とても小さなハンドバッグを持っているのです。カップルで歩いている2人は、沢山いましたが、わたしの見る限りみんな様々な色のとても小さなハンドバッグを制服にあわせて歩いていたのでした。

これは流行なのか、それともこれは「ロシア的」なのか。

 

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気になりしたので、帰宅してAさんに見たことを説明したところ、「それが『ロシア的』かどうかはわからないけれど、流行では、ない。わたしのお父さんも、お母さんにカバンを持たせることは無いね」と言います。ハンドバッグもですか。「大きさは関係ないよ。」でも女性はハンドバッグと洋服を合わせると聞きましたし、そのバランスが崩れませんかしら。「問題はそこじゃないのよ。父にとっては女性と一緒ならカバンは持つもの。もっともあなたはわたしのカバン持たなくて良いから。わたしは自分のカバンは自分で持ちたい。」なるほど。

若い非番の兵士たちもそう思っていたのかは、もちろん、ついぞわかりませんが、少なくとも流行ではないようです。

美しい解決策

結局、わたしが本を持つことになりそうです。いや、もともと、わたしが搬入する書籍ですから、わたしが持つのが当然なのですけれど、そうなると口実が立ちません。もちろん誰も誰何したりしないんじゃないかと思うのですが、でも守衛の方に止められるかもしれません。

というわけで考えてみました。Aさんに本をもたせて、そのかばんをわたしが持つ……これでどうでしょう。

そうですね。こうすればいいんです。ふふ。

場所と時間に結びついた文化の話

今朝、Aさんと話したとき、「となりのトトロ」の話になりました。日本と北米以外ではNetflixスタジオジブリ作品が再録されましたので、どうやらそれを見たようです。

(ところでこの先、「となりのトトロ」の一場面に言及しなくてはならないのですが、それってネタバレにあたるのでしょうか。わたしの属する場所や時代の文化にとっては、割と共有財産だと思うので、そういうことはしないでいいように思いますけれど、でも原則としては「ネタバレはネタバレだな」ということですし。むずかしいところです。)

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否応なしの優先順位の話

今週のお題「大切な人へ」

大切な人がいるということは大事なことなのでしょう。ありがたいことなのでしょう。

わたしは幸運にもそう思う人々が複数いるのです。家族に師匠連に友人方。とてもありがたいことだと思いますし、現に多くの場面で助けられても来ました。

ところでその大切な人が複数であり、それぞれが好意からアドバイスをくれるとき、その間の調整をしなくてはなりません。特に大変なのが全員が良かれと思っていて、それぞれの言うことが単体ではもっともで、しかし同時に実現するわけにはいかないときです。

このときに、大切な人の言うことに順位をつけないといけないことになります。別にこれは人に「順位をつけること」とは全く違うのですけれど、それでも自分がアドバイスとして好意から言ったことの順位が下がれば、いい気分はしないでしょう。

それでも順位をつけないとそもそも動き出せない。そういう場面に直面して、わたしは悩むでしょう。ときには、それが原因でケンカになることもあるでしょう。あるいはわたしは、それが原因でそういう方々の好意を失うかもしれません。おそろしいことです。

わたしができることと言えば、なるべく公平に意見を伺いながら決断することであろう。そう思っておりました。

さて、この公平さの仮面もわたしは脱がねばなりません。パートナーと家族になるということは、パートナーが自動で順位1位になることです。それ以外の方を同率2位においておくとしても、1位と2位の間に差を設けなければなりません。それが設けなければ、別にパートナーとして一緒にいることもないかな、と思うのです。

わたしの大切な人へ。わたしは、皆さんを大切に思いますし、皆さんの好意に依存して生きるでしょう。そしてわたしもこれからも公平に話を伺おうと思うのです。伺った話をわたしはAさんとシェアするでしょう。でも、決断上の優先順位を自動で割り引くでしょう。それでも最終的には「しょうがないなあ」と思っていただけるように、がんばりますよ。

早咲きの不安の話

実家の近所で早咲きの桜を見つけました。

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早咲き

早速Aさんに写真を送りましたが、ちょっと不安になってきました。昨年の19日にこの木は蕾だったのですから。暖冬ということも聞こえて来ますし、もしかしたら全体として開花が早くなっていたりしないでしょうか。

これはAさんが来る頃には、もう桜は咲ききっていたりしないだろうか。まさか散っていることはないとは思いますけれど、それでも三分咲きあたりからの盛り上がっていく感じを味わってもらいたいのです。

 

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もちろん花が見られればそれでいいのですけれど、それでも「せっかくだもの」と思います。

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「あとから知ったら即別れるね」の話

この間お披露目の会の日程をどうしようかしらねということになりました。下見を兼ねてお話を伺いに行くのに、希望の日程がないのはまずかろうと思いますから。

その時、「13日は避けたいね」ということになりましたので、いい機会だからとお日柄の話などもしてみました。

 

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想像していたことですけれど、Aさんの食いつきは大変良かったです。「あーあ、その話されたら、もちろん気になる決まってるじゃない。その話しない方が良かったんじゃない」と。でも後から気がついて、それが良くない日だったら嫌じゃないですか。「そら、あとから知ったら即別れるね。にやり。」おっとそれはまた物騒なことを仰る。それならもちろん、喜んでお日柄的なやつを計算にいれた候補リストを作成いたしますともさ。

というわけで、2021年の春で、週末で、13日でなくて、お日柄が悪くない……そんな日を希望することにしました。

週末に4日がなくてよかったです。「四」の読み方のバリエーションを説明した上でそれがもつ親父ギャグパワー(違います?)を説明して、「避けたいでしょうか」と英語で訊く……あれこう書いてみると案外楽しそうじゃないですか。

それはともかくあんまり真剣にやると、平安貴族になってしまいます。3回夜這いかけて、和歌を交換して……あれ、これも楽しそう。少なくともブログの記事にはなります。

閑話休題。問題は、こういう日はきっと人気があってなかなか予約できないんじゃないかなとは思うんです*1

人気などを考えたら色々むずかしいのかもしれませんが、こうやってお日柄をちゃんと気にしてみると、かえって日付の候補が絞れて便利だなということがわかります。これは新鮮な視点でした。ちょっと冷静に考えたら、そらそうですよね。わたしのようにそういうことに頓着しないと、茫漠とカレンダーを眺めて途方に暮れるに決まっていますもの。「春先」とだけ決めたときにその週末の数の多さに、実はくらくらしたものです。

*1:さらに言うと、わたしの転職が迫っておりますので、新しいところでどういう予定になるかを想像できないところが、怪しいのですけれど。まあこれは4月の頭には確定するはずです。