完成後の車両は十分に調整しているので快適な走行をしてくれます。
しかし、その後走行させずに置いておいて再度走行させてみると
お約束のように完成時のように走ってくれないのは皆様も
経験がおありではないでしょうか。
特に蒸気機関車はロッド類などメカニカルな部分が多いので
なおさらです。
そうした背景もあり、時々車両のコンデション維持のため
メンテナンスを実施しています。
今回はC54をメンテナンスすることにしました。
ボイラーは宮沢、動輪は天賞堂、先台車、台枠、シリンダー、バルブなどは
アダチと寄せ集めで苦労したC54です。
試運転してみるとやはり動きは少々渋くなっています。
自作メンテナンス用保持枠に入れて分解します。
ボイラーと下回りに分解
マシマのモーターをシリコンチューブで繋いでいます。
シリコンチューブが経年で硬くなっていたのでイモンのシリコンチューブに
取替えました。
シリコンチューブを取替え、ギアとモーターに注油し軸間の調整を
行いました。(この調整がスムーズな回転を左右します。)
再度組立て試運転を実施
問題なくスムーズに走行しました。
これで当分は大丈夫でしょう。
C51の後継機として製造されたC54ですが、過度の軽量化による主台枠の
強度不足や空転による乗務員の不評や脱線事故も発生、また総数も17両と
少なく、失敗作であったのか廃車後保存機も存在しないなど悲運の蒸気機関車
として語られています。
実車の保存機はありませんが、当鉄道では山陰線浜田で活躍していたイメージで
悲運のC54を大切に保存していきたいと思っています。