断食のお話の続き! | あんずの日常日記 ~腎移植後の生活~

あんずの日常日記 ~腎移植後の生活~

末期腎不全で人工透析をしていましたが、令和元年10月1日に、妻からの腎臓移植手術を受けました。経過は今の時点では順調です。そんなあんずの日常の日記を掲載しています!

昨日の記事で話題にした‘断食’に関しまして、もう少しお話させてください。

 

断食の効果はたくさん期待できることはありますが、昨日の記事で紹介させていただきました動画では、その中でも特に魅力的な‘オートファジー’に関しての解説がわかりやすく示されていました。

 

ギリシャ語で、オート=自分自身、ファジー=食べること。つまり、‘オートファジー’とは、「自分自身を食べること」という意味ですので、なんのこっちゃ、って感じですが、動画をご覧いただいた方はご納得いただけたと思います。

 

人は、飲食してとりこんだ栄養素だけではなく、身体の健康状態を維持するためにさらに必要な栄養素を、身体の中にすでにある必要のないと認識した物を‘食べる’ことで補っているのです。

 

つまり、細胞が身体にある余分な脂肪や老廃物や不必要なウィルスなどを分解し、身体の健康維持に必要なたんぱく質等の有効な成分を再利用して取り込み、残りの本当に必要のない物を排泄・デトックスするというこということです。

 

そして、このオートファジーは、普段もそれなりに働いてはいますが、この働きを活性化させるために必要なのが、空腹状態であり、飢餓状態であるのです。

 

飢餓状態に至ると、身体はなんとかして生きながらえようと必死になるために、フルで自然治癒力や免疫力を活性化させます。

 

その結果として、健康の促進はもちろんのこと、余分な脂肪も分解して吸収してくれるのでダイエット効果が期待でき、さらにはデットクス効果や、さまざまな病気を治す効果も十分に期待できるということなのです。

 

私がいくつもの科学的な研究結果や実践された方々の体験談等を知り、断食の有効性を感じて、私自身も実践したいと思ったのは、2012年の夏の頃のことで、もうその時には心不全及び腎不全という診断を受け、1か月ほど入院した後のことでした。

 

ですから、断食は魅力的に感じても、心臓や腎臓に難を持つ私が実践しても大丈夫なのか・・・というような不安がよぎったのは事実です。

 

でも、その不安は、当時、あっという間に私の経験したことを思い出すことで解消されました。

 

私が2012年の4月に、心不全及び腎不全と診断され、息も切れ切れで意識ももうろうとして全身がむくんだひどい状態で入院した時、いくつもの点滴を受けながら何粒かの飲み薬を飲んでいましたが、入院5日目頃からは、点滴は生食のみ、要は必要な水分のみで、他には特に何かの治療や手術を受けていたわけではありません。

 

それでも、徐々に身体の状態が回復していくことを感じ、それに伴い空腹感は増し、のども乾いてきましたが、それでも医師も看護師さんも、絶食!で水も飲んじゃダメ!ということを徹底していました。

 

それでも、どうしてものどが渇いてしょうがない時、ある看護師さんだけはうがいをすることは許してくれたので、うがいをしながら、その水を少しだけ飲んでしのぎました。看護師さんも気づいていたはずですが、見逃してくれましたし、あの時の水がおいしかったことと、看護師さんの優しさは、今もはっきりと覚えています。

 

そんな絶食、つまり断食状態は11日ほど程続き、その時体重を測ったら58kgでした。入院する前は80kgくらいあったはずなので、私にとっては激ヤセでしたが、とにかく空腹でたまらなかったけれど、ずいぶんと回復して、車いすを使わずに歩けるようになっていて、やたらと気分の良かったことを覚えています。(ちなみに現在は身長174cm 体重70~74kgです)

 

つまり、退院して、断食の効果を知ってからはじめて気づいたのですが、あの時の入院中の治療の根本は、もしかしたら「断食治療」だったのではないかと思いました。そして、心不全・腎不全と診断された私が断食治療のようなもので回復したのだったら、今の私のような病状でも有効なのでは・・・と思いました。

 

あれから現在まで約7年間、これまでに4度の1週間断食、3度の3日間断食、やりたいと感じた時に何度も行ってきた24時間断食(2食を抜く断食)や8:16断食(8時間は食べて、16時間は食べない)を実践してきました。

 

実際に、現代医学に従事されている医師には、この話はしたこともありませんし、その是非に関して聞こうと思ったこともありませんので、すべては私の自由意思による選択であり、自己責任で実践していることでもあります。

 

そして、科学的に、私の実践したことの有効性が医師によって認められたわけではありませんが、私自身がこれだけ多年にわたって、何度も繰り返し断食を行ってきているのは理由があるからな訳でして、その理由は1つ、「私自身の感覚で、効果を毎回のように実感しているから」です。

 

2012年に入院した病院に、退院後もしばらく定期的に通院していましたが、主治医からは半年から1年後には、間違いなく透析が必要になるから覚悟しておくように…と言われていました。結局、実際に透析に入ったのはその5年後からでしたので、これも断食効果の1つではないかな・・・、とも思っています。

 

もちろん、個人的な断食に関する見解は違っていて当然ですし、お読みいただいているすべての皆さんに断食をお勧めしているというわけではありませんが、私のようなクレアチニン9を超えている末期腎不全患者ではあっても、断食の有効性を感じて実践し続けている者もいる、ということを知っていただき、参考にして頂ければと思い、このような事実を公開させていただきました。

 

苦行的な目的ではなく、健康促進を目的としてわくわくしながら断食を実践すると、断食している最中に空腹感を感じるとことは苦ではなく、むしろありがたくて嬉しい気持ちになります。そして、毎回、断食の最中も、断食後も、すっきりとしたいい気分になることが多いですし、体重計に乗るとさらに喜びは増します。

 

私は、本当は、30日間とか、もっと長期間の断食もしてみたいとも思っていますが、あまり極端なことや、イメージして無理に感じるようなことはしたくないので、今の時点では1週間程度までで留めています。

 

そして、もっと頻繁にやればよいかもしれませんが、もともとが食べることが大好きで、毎回の食事のメニュにはこだわって作っている、我が家の食事担当でもある私にとっては、実際、あまり頻繁にやりすぎるのもきつく感じるのも事実です。

 

ですから、自分で断食することにわくわく感じるようなときのみ、不定期に、身体と気持ちと相談しながら、決して無理することなく、楽な気持ちで断食を実践しています♪

 

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