【重要】清掃会社が見積りの時に行う『現地調査』ってどんなことを調べに来るの?

「床がペトペトする…」「ガラスに汚れがついて外が見えない…」「カーペットが黒くなってきた…」、そんなとき清掃会社に頼んでキレイにしてもらいたいとお考えではありませんか?

「でも、清掃会社って多いから、清掃料金をまずは数社電話で聞いて比較してみるかな…」なんて考えてしまいますよね。いまでは「くらしのマーケット」などである程度の価格を知ることができます。

 

しかし、電話やネットなどで清掃料金を聞いて決めてお願いしたら、清掃が終わったあとに清掃会社から、追加料金が発生して金額トラブルが続出していることはご存知ですか?

 

特に作業当日にならないと現地を確認することができない「くらしのマーケット」の業者とお客さん間のトラブルが多く発生しています。

 

私たちマコムも、よくお電話で「面積はこれぐらいで総額おいくらになりますか?」「㎡単価はいくらですか?」とお問い合わせをいただくことがあります。

その際、もしかすると、他社より高い金額でお伝えしていることもあると思います。でもそれは「現地調査をせず物件を見ていない」ので、さまざまなことを想定した上で他社より高くなっていることがほとんど…。

この記事では、床清掃(フロアクリーニング)や床剥離清掃、ガラス清掃、カーペットクリーニング、排水管高圧洗浄、貯水槽清掃などの各種清掃、各種工事などの補修費を電話などの口頭で聞いてしまうデメリット、物件を見てもらった方が安くなる可能性があることを、実際に現地調査例を交えて紹介します。

 

あなたが、社長や上司の方にも「なぜ電話で聞くんじゃなくて業者に一度来てもらう“現地調査見積り”が必要なのか?」を説明できるようになれる記事ですので、清掃コストを削減したいと思っている施設管理者さんや総務の方はぜひご覧ください。

1.そもそも現地調査見積りとは?

現地調査見積りは、その名通り『物件に伺い、見積額を算出』することです。面積や材質などはお客さまから事前に知ることが多いので、今回は割愛して電話やメールだけではわからない以下の事を調査していきます。

  • 作業対象の汚れ具合(汚染具合)
  • 作業時間指定の確認
  • 作業に伴う設備設置有無
  • 作業に伴う備品移動の有無
  • 物件までの導線距離・搬入経路
  • コンセントや契約アンペア、ブレーカーの場所などの電気系統関係の確認

などなど、様々なことを物件で確認するのが現地調査です。物件の適正価格がしっかりと提示されるのが現地調査見積りとなります。

2.現地調査見積りをしないデメリット・トラブルとは?

2-1.電話で聞いていた金額と請求金額が異なるトラブル

電話やメールでご依頼された場合、清掃会社は物件を見ていない為、あくまで対象面積や台数だけで金額をお伝えします。

でも、実際に清掃作業当日になったら「移動備品がある」「搬入距離が長い」「他物件より汚れ具合が酷い(汚染度が高い)」「使用機材のアンペアに対応していない」「設備設置がなくて作業できないでの通常料金とキャンセル料を頂きたい」など、電話で聞いた料金との差異、当日業者からのキャンセル、さらには追加料金が発生してしまう事例が多く発生しています。これらのトラブルは非常に多いです。

 

また、対象面積数(台数)を伝えて作業時間を聞いたところ「通常だと3時間ほど」と言われたが、汚れが酷く手持ちの資機材で対応できずに2日以上かかった、なんてケースもあります。こういったトラブルを避けるためには現地調査見積りをしてもらい、あなたの物件の適正価格と作業時間などを現地調査見積もりをしてもらいましょう。

<参考資料:掃除サービスに関する最近の消費者トラブル(引用元:国民生活センター相談情報部)>

 

2-2.一度も物件を見ていないので安全対策がしっかりとできないトラブルや事故

電話やネットだけで作業予約をした清掃会社は、事前にあなたの物件を確認していないのでしっかりとした『安全対策』ができません。必要最低限の簡易的な安全対策の用意しかしていません。そのため、以下のトラブルや事故が非常に起こりやすいのです。

  • 資機材の電圧が高くて専有部のブレーカーが落ちてPCサーバーが落ちた
  • 高所ロープ作業で対象エリアの下に立ち入り禁止エリアを作っていなく、汚水が通行人にかかった
  • 高所ロープ作業で荷重をかける設備がなく、支柱1本に2本のロープをかけて下降したら墜落した

その他にも、歩行頻度や作業可能時間、誘導交通員の設置有無などを現地調査見積りのときに確認します。

 

これを怠ると、利用者さん・テナントさんなどと責任問題・賠償問題などトラブルに発展します。また、清掃会社の作業員が万が一、あなたの物件で墜落事故を起こした場合、「清掃会社が起こしたことだから」と無視はできません。行政から指導が入ります。

そのようなことが起きると、想定以上にいろいろな方に迷惑が掛かったり、時間を要します。未然にトラブルや事故などを防ぐためにも、現地調査見積りをしてもらうことをおススメします。

3.具体的に「現地調査」はどんなことを調べに来るの?

先ほども解説した通り、現地調査は電話やメールだとわからないことを調べます。では、実際に現地調査見積りはどのようなことを調べに来るのか。一般的な現地調査の流れを解説します。

3-1.清掃作業面積の採寸

現地調査当日は、清掃作業面積の寸法を測ります。平面図などがあれば事前に用意しておくのも良いでしょう。また、他社の清掃業者の作業報告書などもある場合も用意しておくも良いです。
できる限り従業員さんにご迷惑が掛からないようレーザースケールという機械で面積を測るようにし、細かい部分は通常のメジャー・スケールなどで採寸を行います。

3-2.清掃作業面積の汚れ具合(汚染度チェック)

電話やメールなどでわからないのが『汚れ具合』です。

その汚れは水性なのか油分なのかで清掃方法も変わってくるので、「㎡単価はいくらか?」と電話で問い合わせした場合、清掃会社の多くが汚れの成分が何なのかが不明ですが、現地調査によって、その汚れの除去方法だったり、対策方法が清掃会社が判断できるので、電話で聞く料金より安くなるケースがほとんどです。

3-3.【重要】清掃作業に伴う備品移動の有無

清掃作業対象の面積ではわからない「移動備品」を確認します。清掃作業に伴って、移動する備品が多いほど清掃会社はスタッフを増員しなければなりません。あらかじめ従業員さんが移動しておくか、清掃会社が行うのかなどを現地調査時にヒアリングします。電話やメールなどではわからないのが、この「移動備品の有無」が上位に上がります。

3-4.【重要】清掃作業に伴う設備設置の有無

特に高所ガラス清掃の現地調査時に確認しなければいけないのが「設備設置の有無」です。

ロープ作業に伴うロープ荷重を掛ける屋上器具の有無や使用できるかを判断する荷重テストも行います。常設ゴンドラがある場合も稼働チェックも行います。脚立をかけて作業できる範囲も物件状況によっては、傾斜があって専用器具を用意するなども判断します。

3-5.作業汚水の排水の有無

床清掃(フロアクリーニング)や剥離清掃、カーペット清掃(カーペットクリーニング)などで発生した汚水の排水場所の確認です。また、行政によっては剥離清掃で発生した作業汚水は『産業廃棄物』として処理しなければいけません。それを知らずに剥離汚水をそのまま排水してしまうと清掃会社はもちろん、発注者のあなたにも行政処分の対象になってしまいます。「清掃会社が勝手にやったことだから」では済まされません。

【重要】3-6.電源の位置とアンペア、電気系統

床清掃(フロアクリーニング)やカーペット清掃(カーペットクリーニング)を行う場合、ポリッシャーや専用機材を使います。特にカーペットクリーニングに使う機材はカーペット内部の汚水をバキュームする際、電圧に負荷が掛かります。同じ電気系統から電源を取ってしまうとブレーカーが落ちてしまいます。その電気系統と同じ場所でPCや専用サーバーなども取っているとブレーカーが落ちると大変な問題になります。
そういったトラブル回避や作業効率の為に、あらかじめコンセントの位置と契約アンペア、電気系統の確認を現地調査で行います。

3-7.指定曜日や作業時間の確認

清掃作業はなるべく物件のテナントや利用者さんに迷惑が掛からないよう、定休日や開店前、閉店後などに行うのが一般的です。また、その時間帯に他業者が別作業をしている場合、双方がスムーズに作業を行う事ができなくなることが多くなります。
重汚染している物件なのに『5時までに終わらせる』など時間制限がある場合は作業員の増員をしなければいけません。作業面積数だけではわからない『作業時間の確認』を現地調査でヒアリング確認して見積を算出します。

これらが一般的な現地調査の流れです。

もしかすると「実際に業者に見に来て見積ってなると断りづらくなる…」とお考えかもしれません。ですが、現地調査を行って、どういった箇所が汚染されやすいか、どのように作業を進めたらスムーズに行えるかなどを事前に確認できるので、事故やトラブルを未然に防ぐことができます。

どの清掃業者も無料現地調査を行っているので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

 

先ほど解説した現地調査のチェックポイントを清掃業者が現地調査でチェックして、作業がスムーズに行えると判断した場合、電話やネットで伝えられた金額よりも下がることが多いです。

入札案件や銀行などセキュリティ―が厳しい物件は、事前に作業面積や作業頻度、作業方法をまとめた仕様書(マニュアル)で見積りを出しますが、作業日前など一度清掃業者に現地を見てもらうこともおススメです。

この記事のまとめ

いかがだったでしょうか?

「現地調査に来てもらって見積ってなると断りづらくなる…」「通常業務が忙しいからそんなことに時間を取ることなく電話やネットで安い業者をサクッと探しちゃろ!」と思っていた人も多かったのでは?

 

ですが、現地調査見積りは事故やトラブルを事前に防ぐために行うものです。威圧的にして断りづらくするために行うのではありません。また、以前に清掃業者に頼んだことがあるのであれば、その清掃業者からの作業報告書や請求書をなどを見せることで、電話やネットで聞いた金額よりも下がることがあります。現地調査に来た清掃会社に見せてみましょう。

 

清掃会社へ依頼する際は、電話やネットで記載されている料金を鵜呑みにするとトラブルの原因になります。作業の仕上りにも満足できないことも…。

 

そうならないためにも、現地調査見積りを活用して、あなたの要望を清掃会社へ伝えることも大事にになってきます。どの清掃会社も無料で現地調査見積りをしているので、ぜひご活用ください。

 

清掃費についてお悩みの方へ
次のようなことでお悩みでありませんか?
・現在頼んでいる定期清掃の価格は妥当なのか
・安くキレイにしてくれる業者はいないか
・今より丁寧な作業をしてくれる業者はいないか
・定期清掃のコストを下げたい
・どのような頻度で定期清掃を頼めばいいか
もしも、清掃についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

 

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