すまいとお金

コロナの影響で住宅ローンの支払いが厳しいときは?

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、収入が減少するなどの理由から、住宅ローンの今後の支払いに不安のある方は多くいらっしゃると思います。

住宅金融支援機構によると、支払いに関する相談件数は2月はおよそ20件だったのが、3月はおよそ200件、4月はおよそ1200件と急増しているそうです。

そういった方々に対し、住宅ローンの支払い方法の変更など、今後の支払いに対する支援策が打ち出されはじめています。

住宅ローンに限ったことではありませんが、今現在は、収入減になっていなくても、今後支払いが厳しくなった際に、慌ててたり、自分達だけで思い悩んだりしないよう、いざというときに相談できること(制度)を今のうちにチェックしておきましょう。

<フラット35>をご利用中の方

住宅ローンを利用している方の中で、長期の固定金利型住宅ローンである<フラット35>をご利用の方も多いかと思います。

 

<フラット35>をご利用の方については、返済が困難な方に対して、住宅金融支援機構が、返済メニューの変更などの支援策を既に打ち出しています。※条件あり

 

具体的には以下となります。

  • 返済特例・・・返済期間の延長
  • 中ゆとり・・・一定期間、返済額を軽減
  • ボーナス返済の見直し・・・返済月や返済額の変更など

上記メニューは、組み合わせ可能です。

●返済特例・・・返済期間の延長

毎月の返済額を減らすことができるので、毎月の負担を減らすことができますが、その分返済期間が長くなり、総返済額は増加します

●中ゆとり・・・一定期間、返済額を軽減

返済が難しいある一定期間内において、毎月の返済額を一時的に減らすことができますが、その期間が終了すると、返済額が増加します。また総返済額も増加します。

●ボーナス返済の見直し・・・返済月や返済額の変更など

ボーナス返済月の変更や、毎月分とボーナス返済分の返済額の内訳を変更できます。またボーナス返済自体を取りやめることもできます。ボーナス返済を見直すことで、毎月の負担が増加する、あるいは返済特例を併用することにより、返済期間が延長したり、総返済額は増加することになります。

対象となる人

以下の1~3項目すべてに当てはまる方となります。

1.経済事情や病気等の事情により返済が困難となっている方

2.以下の収入基準のいずれかを満たす方
  (1) 年収が機構への年間総返済額の4倍以下  

  (2) 月収が世帯人数×64,000円以下  

  (3) 住宅ローン(機構に加え、民間等の住宅ローンを含む)の年間総返済額の

    年収に対する割合(返済負担率)が、年収に応じて下表の率を超える方

    で、収入減少割合が20%以上

年収 300万円未満 300万円以上400万円未満 400万円以上700万円未満 700万円以上
返済負担率 30% 35% 40% 45%

 

3.返済方法の変更により、今後の返済を継続できる方

 

注意点

●返済方法の変更を行なう場合には、個々の状況により審査があり、その結果、返済側の希望通りに変更が行なえない場合があります

●上の返済方法の部分でもお伝えしていますが、毎月の返済額を少なくすることにより毎月の返済の負担は軽くなりますが、同時に返済期間が延長されることを意味し、最終的には総返済額は増加します。

➡その後家計にゆとりができた場合には、延長した返済期間を再び短縮することは可能です。

条件の詳細確認、実際に返済の変更の手続きに関してのお問い合わせは、現在ご返済中の金融機関にご連絡ください。

<フラット35>以外で住宅ローンを利用中の方

<フラット35>以外で住宅ローンを借りている人についても、ぜひ利用している金融機関に相談しましょう。

 

金融庁も、今回の新型コロナウィルスによる家計への影響を考慮して、金融機関に対し、住宅ローンなど個人向け融資に関する返済条件の変更に、柔軟に応じるように要請しているということなので、交渉の余地は十分あります。

各銀行の対応については、下記ページもご参考ください

※一般社団法人 全国銀行協会  ~新型コロナウィルスに関する会員行の対応について~)

一番避けたいことは・・・

返済ができないかもしれない・・となった際に、「どうしよう。。」と

悩んだまま時間が過ぎ、口座の残高不足でそのまま返済ができない状態を続けるこ

とは絶対に避けましょう。

住宅ローンの返済が遅れた場合、信用情報に影響がでたり、遅延損害金の発生、あ

るいは最悪の場合、マイホームを手放さなければならなくなります。

また、金融機関に相談することをためらって、他から一時的に借りてしのぐということも、避けましょう。さらに借金を抱えることになり、大変危険です。

ローンでお困りの人の相談窓口があります(全国銀行協会相談室)

いざという時には、金融機関に相談に行けばよいということはわかったけれど、まずはちょっと相談や質問をしたいな・・・という時には、電話で相談できる場所があります。

<一般社団法人 全国銀行協会相談室>

無料のカウンセリングサービス(要予約)

全国銀行協会相談室では、新型コロナウイルスの流行の影響により、住宅ローンやカードローン等の返済にお困りの個人の方を対象に、電話による無料カウンセリングサービスを実施しています。

  • 予約受付
    月~金曜日(祝日および銀行の休業日を除く) 午前9時~午後5時
  • 相談時間
    月曜日、火曜日、木曜日:午前10時~12時、午後1時~5時
    水曜日、金曜日:午前10時~12時、午後1時~7時
  • 電話番号
    050-3540-7553

まとめ

今後の経済の状況が見えない中、これから急に収入が減ったり、仕事を一時的に失ったりということは、誰にでも起こりうることです。

繰り返しになりますが、住宅ローンに限らず、毎月支払う予定のものが、一時的にせよ、支払いが難しくなりそうだということが分かった時点で、関係先にすぐに相談し、ある制度を積極的に利用して家計を、生活を守っていきましょう。

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