ドラクエ考察はくぶつかん

ゲーム内では語られていない疑問点について考察します。ネタバレ注意。

【ドラクエ8】モンスターが持つ武器の種類の統計調査と各武器の特徴まとめ

Hatena Feedly

ドラクエ8はシリーズで初めて武器固有のスキル割り振りというシステムが導入され、武器の種類がより重視されるようになった作品。

個人的には「ひのきの棒で火炎斬り」といった明らかなミスマッチが解消され、よりリアリティのある世界観になったのが好印象です。

さて、このように武器の種類が重要視されるようになったドラクエ8ですが、敵モンスターが持っている武器も過去作と比べて傾向が変わったりしているのでしょうか。

気になったので統計調査を行います。

モンスターが扱う武器の統計グラフ

早速統計を取った結果を示したいところですが、その前に1つ。

勝手ながら以下のモンスター(?)たちは統計の対象外としました。

  • ドルマゲス
  • 呪われしゼシカ
  • マルチェロ
  • 魔犬レオパルド

理由は杖に操られた人々を「杖使い」に分類するのは違和感があるからです。

完全に個人的な主観なので統計を取る上では望ましくないと思われますが、彼らは杖を扱っているのではなくて、杖に扱われている状態なのでどうしても統計に含めるのに納得がいきませんでした。

 

前置きはここまでにして、結果です。

シリーズを通して不動のトップである剣使い。ドラクエ8でも例外ではありませんでした。

その他の武器に関しても、特段今までのシリーズと変わらない結果に落ち着いています。

ちなみに、モンスター全体に対する武器使いの割合は約3体に1体でした。

剣使いのモンスター

  • さまようよろい系
  • スライムナイト系
  • キラーマシン系
  • がいこつ系
  • ホークマン系
  • ダンビラムーチョ系
  • ぼうれい剣士系
  • スカルライダー系
  • バベルボブル系
  • ブル系
  • ボル系
  • ボーンファイター系
  • バードファイター系
  • サーベルきつね系
  • キャプテン・クロウ

15種類とその色違いで系38体。断トツの多さ。

確かにドラクエ8ではプレイヤーキャラクター視点で見ても剣の種類が最もバリエーション豊富ですが、せっかく他の武器にもスポットライトが当たるようになったシリーズなので、モンスターが持つ武器の種類にも何かしら違いが出ていて欲しかったところ。

とは言え、ファンタジーの世界を「剣と魔法の世界」と形容することからも分かる通り、ドラクエシリーズの世界観では剣の存在感の大きさは今後も揺るがないのかもしれませんね。

戦闘タイプは攻撃力の高いモンスターが多いのはもちろんですが、後述する鈍器タイプ・斧タイプと比べて攻撃のバリエーションが豊富なのが特徴。

ダンビラムーチョの「バイキルト」、サーベルきつねの「マホトーン」や「ホイミ」、デスターキーの「ルカナン」など、他の前衛タイプの武器の使い手にはほとんど見られないサポート系呪文の使い手の割合が多め。

後述する槍使いのモンスターも剣と近い特徴を持っており、これらが勇者の使える武器と一致していることを踏まえると、剣と槍を使うモンスターは勇者のようなバランスの取れたアタッカータイプのモンスター群と言うことができそうです。

鈍器使いのモンスター

続いて鈍器使いのモンスター

  • おおきづち系
  • ギガンテス系
  • トロル系
  • いたずらもぐら系
  • プチアーノン系
  • コングヘッド系
  • ボーンファイター系
  • デュラハーン系
  • コサックシープ系
  • ワンダーフール系

10種27体が該当。

毎回そうですが、鈍器の分類はとにかく困難です。

メイス・ハンマー・こん棒辺りのメジャーな武器種を切り出せばもう少し系統立った統計にできると思うのですが、そうするとそれぞれがかなり少数になりますし、

その他のいたずらもぐら系の「スコップ」、プチアーノン系の「貝がら」、コサックシープ系の「角笛」、ワンダーフール系の「首輪」辺りのイレギュラーな存在をまとめらるカテゴリーがなくなるのがネック。

結果、全てまとめて鈍器とせざるを得ませんでした。

 

ちなみに、パペットマン系の「人形」もこれで殴っているので鈍器・・・に分類するか迷いましたが、さすがに材質的に殺傷能力はなさそうなので武器と呼ぶには相応しくないと思い含めていません。

戦闘における傾向としては、痛恨の一撃を使ってくるモンスターの割合が多いのが特徴的。

ドラクエシリーズでお馴染みの鈍器「まじんのかなづち」が如く、尖った性能を持つパワーファイターとしての側面が強いモンスターが集うグループだと言えそうです。

杖使いのモンスター

冒頭で注釈を付けさせていただいた杖使いのモンスター。

上述した一部のモンスターを統計から除外したにも関わらず、剣・鈍器に続く3位と健闘しました。

  • きめんどうし系
  • ウィッチレディ系
  • デスプリースト系
  • 竜神王
  • 暗黒神ラプソーン(第1形態)
  • 暗黒神ラプソーン(第2形態)

6種12体が該当します。

なんと言ってもラスボスであるラプソーンと、裏ボスの竜神王(変身前)が杖の使い手なのがインパクト大です。

これに旧修道院跡地で戦うことになるなげきの亡霊を含めて、ボス級の杖使いモンスターは4体。剣使いのボスモンスターはキャプテン・クロウのみですし、鈍器タイプのボスモンスター(?)もモグラの子分のみなのを踏まえると、杖使いのレベルの高さが際立ちます。

他シリーズと比べても強者が持つ武器としての風格が漂っていると言っていいでしょう。

槍・斧使いのモンスター

続く4位は同率で槍・斧使いのモンスターたちでした。

槍使いのモンスター

  • ベビーサタン系
  • アークデーモン系
  • オーク系
  • しにがみきぞく系
  • オクトセントリー系

5種10体が該当。

槍なので武闘派が多いのはもちろんですが、それに加えて呪文の使い手の割合が多いのが見どころ。

呪文の種類も多彩でオークキング、オクトセントリーのザオラル、ヘルパイレーツのピオリム、ミニデーモンのメラミ、アークデーモンのイオナズンなど攻守を問いません。

他の武器種に比べてバランスの取れたグループだと言えそうです。

斧使いのモンスター

  • バトルレックス系
  • くびかりぞく系
  • ボーンファイター系
  • ごろつき系

4種10体が該当しました。

戦闘における傾向は鈍器タイプと近いものがありますが、鈍器タイプの尖った性能を少しマイルドにして安定性を高めたような印象です。

弓・爪使いのモンスター

最下位も同率で弓と爪使いのモンスターたちが該当しました。

弓使いのモンスター

  • リリパッド系
  • キラーマシン系

2種5体が該当。

さすがにここまで少ないとグループというのも憚られます。

何よりキラーマシン系は剣の使い手でもあるため、純粋な弓の使い手はリリパッド系のみという少数派。

あえて特徴を述べるなら状態異常攻撃の使い手が多いところでしょうか。どくやずきんは「どくこうげき」アローインプは「ねむりこうげき」を仕掛けてきますが、武器持ちモンスターで他に状態異常攻撃を使ってくるのは影の騎士(剣)のみです(ねむりこうげきを使用)

弓は他の武器と違い、複数の矢を準備して用いる武器ですから毒などを仕込みやすく、状態異常を付与する武器に適しているのかもしれませんね。

これが剣だと仮に刃に毒を仕込んでも敵を斬るほどに毒が薄れていきますから、複数の敵を相手にする場合、弓と状態異常攻撃の組み合わせは上手くマッチしていると言えそうです。

爪使いのモンスター

  • オーシャンクロー系
  • かくとうパンサー系

2種5体が該当。

見た目通りの武闘家タイプかと思いきや、オーシャンクロー系は回復呪文やザキ、マホカンタなども扱う万能戦士。

一方、かまいたちやしんくうはで押してくるかくとうパンサー系の方はまだ武闘家に近いですが、ただ特別素早かったり痛恨の一撃を使ったりするわけでもないので微妙なところ。

どちらも全く毛色の違うモンスター群なので、爪使いのグループとしての傾向を見出すことは難しそうです。

まとめ