新潟市内を流れる信濃川に架かる万代橋の近くに新潟県の県紙である新潟日報の本社があります。その中に「會津八一記念館」がありました(上の写真です)。會津八一(会津 八一 あいづ やいち 1881年~1956年)は、歌人、美術史家、書家として有名ですが、私の母校の早稲田大学の初期の卒業生で、1910年の早稲田中学校教員就任から、戦後まで40年近く早稲田大学で教鞭を執っていましたから、早大OBにとっては馴染み深い教員でした。そういう御縁もあって早稲田大学の本部キャンパスには旧中央図書館を改装した「會津八一記念博物館」があります。
実は私は、會津八一先生が新潟出身であることを知らなかったので、なぜ新潟市内に「會津八一記念館」があるのか、俄かには分かりませんでした。會津先生は新潟市名誉市民でもあるそうで、新潟日報の題字も揮毫されたのだそうです(下の写真です)。実に40年間(早大に入学してから現在までの時間です)に亘って自分がいかに皮相な知識しか持っていなかったことを、今回痛感しました。