大切なあなたへ


 

あなたは誰かに対して

 

「この人、バカなんじゃないの?」

 

と思ったことがありますか?


 

私はあります。

 

15年前はしょっちゅう思っていました(笑)


 

でも最近思うんです。


 

その人、本当はバカじゃないかもしれない。

 

私が

 

その人のことをバカだということにしたかっただけかも。


 

ということを。


 

まだ病院で働いていた頃の事です。


 

セクハラ上司を訴えて

 

この上司が異動となりました。


 

その後やってきたのは

 

温厚で穏やかな新しい上司。



 

私の方がその職場に長かったこともあり

 

最初、私がそこでの仕事のルールを

 

新しい上司に教えることになりました。



 

技術や知識は持っている人でしたが

 

忙しい職場に慣れておらず

 

最初はかなり戸惑っていたようでした。



 

温厚な性格と言うこともあり

 

口癖は「まあまあ。」という感じ。



 

何を言っても

 

「まあまあ。」・・・



 

忙しくてみんながカリカリしているときにも

 

「まあまあ」

 

といって微妙な笑顔するので


 

私はいらっとし

 

「この人、ばかなんじゃないの?」

 

と思うようになったのです。


 

私がいた職場はとにかく忙しく

 

ご飯を食べる暇もなく

 

最大限、さっさと動くのが当たり前でした。


 

私にとっては、それがあまりにも当たり前だったので

 

そのペースに乗らない新しい上司がバカだと思ったのですね。


 

でも今考えると

 

病院の検査室だし

 

患者さんも出入りするし

 

もう少しゆとりを持つように工夫をしても良かったかもしれません。


 

その頃はそんな風には思えず

 

「この人はバカなんだ」と思うようになりました。


 

そして周りの後輩にも

 

「あー、あの人バカだから何も解決しないよ。」

 

と言っていました。


 

ひどいですね(笑)


 

当時のことを振り返ると


 

その人は馬鹿ではありませんでした。


 

平和主義でマイペースだったのです。


 

そして女性に比べて

 

ちょっと空気が読めない所があったかもしれませんね。


 

でもそういった

 

その職場にとっては

 

ちょっと合わないタイプだっただけなのですが


 

その人を見て

 

私は「馬鹿だ」と言ったのです。



 

なぜそんなことを言っていたのか・・・


 

それは

 

その人のことを「バカだ」ということにしておきたい私がいたのです。



 

自分の方が優秀だ

 

自分の方が上に立ちたい

 

自分の方ができるって証明したい


 

人の下に入るのは嫌だ

 

負けるのは嫌だ

 

誰かに踏みにじられるのはもう嫌だ



 

そんな私が

 

無意識の中にいたのです。


 

さらには

 

人に上から押さえ込まれることで対する恐怖

 

というのもありましたね。


 

当時は気づいていませんでしたけど。



 

そういった

 

無意識の中にある

 

「負けてはならない」

 

という思いによって


 

誰かを下げたくなるのです。


 

そうすると

 

ターゲットの下げるポイントを見つけては

 

徹底的に指摘するわけです。



 

嫌な女ですね(笑)



 

このパターンは

 

実は夫婦の間でも出てしまいます。


 

私は旦那さんのことが大好きだったし

 

元上司のように

 

はっきりと「バカだ」と思ったこともありません。


 

でもどこかで

 

私の方がちょっと上に立つ

 

相手のできてないところは容赦せずピックアップする


 

そんなことをずっとやっていたのです。


 

自立型の頑張っちゃう女子は

 

負けられないのです。


 

負けるなんて

 

そんなことがあったら

 

もう生きていけないとすら思っています。


 

それくらい

 

誰かの下に入る

 

ということが怖いのですね。


 

当時はそんなことは知らず

 

元上司のことは徹底的に下げ


 

旦那さんのことも

 

ちょいちょい下げていたわけです。


 

もちろん旦那さんには下げるだけではなく

 

たくさん尽くしましたが。



 

負ける、下に入る

 

ということができなかったのです。



 

これが続くとどうなるのか・・・・。



 

私は旦那さんのたくましさ、男らしさを失っていきます。

 

常にしっかりしなくちゃいけないのは私で

 

責任を取るのも私。


 

旦那さんから

 

やさしく守ってもらう

 

なんてことがなくなっちゃうわけです。


 

そしてこれがひどくなったら

 

旦那さんはきっと

 

他の女性の所に行ってしまったでしょう。


 

ちょうどその頃

 

旦那さんの周りをウロウロしている女性達がいました。


 

浮気をするってわけじゃなかったですけど

 

私から得られない賞賛を

 

他の女性に求めてしまうわけです。




 

私は本当は

 

心の底では守って欲しかったし

 

守られる可愛い女になりたかったのです。


 

でもそれまでの人生の中で

 

守ってもらう可愛い女

 

というのはやったことがなく


 

自分のことは全部自分でやる女

 

自分の優秀性で世の中を渡り歩く女


 

という回路しかなかったので


 

それが壊れてしまったら

 

どうやって生きていっていいのかわからなかったのです。


 

だから

 

当時は相手を下げてでも

 

自分が優秀である


 

というポジションを守り続けたのですね。



 

自分が負けられない女なんだ


 

と気づくことができて

 

そこから負ける練習をしました。


 

最初はとってもちっちゃいことから

 

相手に甘えてみる。


 

そしてそれに慣れてきたら

 

相手の言い分を

 

「あなたの方が正しいのね」

 

と譲ってみる。


 

さらにもっと慣れてきたら

 

「ごめんなさい。」

 

とすぐに謝る。


 

そんなレッスンを続けていたら


 

旦那さんがどんどん逞しくなって

 

とにかく嬉しそうに

 

色々やってくれるようになったではありませんか。


 

結局のところ

 

私が彼を抑えつけていたわけですね。




 

自分が上に立ちたいという願望があって

 

負けられないと思っていると


 

周りを下げてしまいます。


 

そうすると

 

周りの優秀性や愛情を味わえなくなります。



 

結局損するのは自分です。


 

孤独になって一人で頑張らなくちゃいけなくなるのは自分ですから。



 

自分のことだと分かりにくいですが

 

人のことだと分かりますよね。


 

「あの人、自分で孤独になってるな。」

 

「助けてって降りて来ればいいのに

 

お高くとまって誰も近寄れないな。」


 

そういう人っていますよね?



 

あなたはどうですか?

 

私ほどでなくても

 

もしかするとどっかで相手を下げているかもしれません。


 

「助けは来ない!」

 

「どうして私ばっかりやらなくちゃいけないの?」


 

と思っているとしたら

 

あなたが周りを下げているせいかもしれません。


 

もしそうだとしたら

 

「私これできない。」

 

「お願いしてもいい?」

 

と言ってみる。

 

それができると

 

世界が180度変わるかもしれません。


 

人は皆

 

助けたり助けられたり


 

その循環がとても大事です。


 

片方だけが助けたり

 

片方だけが助けられるのはバランスが悪いのです。


 

今まで人に尽くしてきた人も

 

ちょっとは助けてもらえると循環がうまくいきますよ。

 

 

 

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