天気 曇
陰鬱な世の中を映すように、とびきり空の暗い一日だった。
写真は、週に一回くらい替える仏壇の供花。駅ナカにある地元野菜の店で、花も売っている。畑の隅で咲かせているような、素朴な小菊を花束にしていて、朝に剪った花なので日持ちが良い。昼ごろにならないと入荷しないこともあり、すぐに売り切れることもあり、買うタイミングが難しい。
ここで暮らしていると、一日に何回「ありがとう」「ありがとうございます」と言っているかなあ、と考えた。
というのは今朝、食堂での食事の最中に、私の後のテーブルで、男性が箸を床に落とした。見ていなかったので、4人の誰なのか解らない。拾おうとしていたらしく、気づいた男性の介護士さんが「新しいのを持ってきますよ」と、とりに行った。そして新しいのを「はい、どうぞ」と渡した。男性からの返事がない。振り向いた訳ではないので、4人の誰なのか、私は知らないが後ろの席は、いつも、元気にお喋りをしている人たちだ。
自分が落した箸を新しくしてもらったら、別にここではなくても、町の食堂でも「ありがとうございます」と言うでしょ?
まあ、その時はさほど気にならなかったが、昼食の時、職員が運んできたトレーの食事、「お待たせしました」と前に置かれても黙っている人が多いのに気づいた。その殆どは男性。無論、言語障害があってことばの出ない方も居るらしいけれど。夕食の時も同じようだった。
ふ~ん、そうだったのかあ、と私は今日になって気付いた。高い利用料を払っているから、サービスに対していちいちお礼は要らない・・のかなあ。でも、早朝出勤して、あるいは夜間勤務して、朝早くから働いてくれているのだし。コロナの感染に気配りしながらの勤務、大変だなあ、と思う。そう思うと、自然に「ありがとう」と言ってしまう。
朝に限らず、私は日常的なことでも何かしてもらう度、職員に「ありがとうございます」と言っている。
おやつは、今日は苺のゼリー。部屋へ運んでくれた職員に「ありがとう」と言う。
何もかもに言う必要はなかったのかなあ・・
家でも、私は何かしてくれたら家族にだって「ありがとう」と言っていた。夫ですら確か、ティッシュとって、と言われて私が渡せば「ありがとう」くらいは言ったような気がする。
母に「ありがとう、ごめんなさいをちゃんと言えれば、生きていけるものだよ」と教わってきた。
親の遺言みたいなものですからねえ、言っても損することではないらしいし。私は私の考えるように過ごそう。
落葉掃く明日掃く落葉背に受けて KUMI
陰鬱な世の中を映すように、とびきり空の暗い一日だった。
写真は、週に一回くらい替える仏壇の供花。駅ナカにある地元野菜の店で、花も売っている。畑の隅で咲かせているような、素朴な小菊を花束にしていて、朝に剪った花なので日持ちが良い。昼ごろにならないと入荷しないこともあり、すぐに売り切れることもあり、買うタイミングが難しい。
ここで暮らしていると、一日に何回「ありがとう」「ありがとうございます」と言っているかなあ、と考えた。
というのは今朝、食堂での食事の最中に、私の後のテーブルで、男性が箸を床に落とした。見ていなかったので、4人の誰なのか解らない。拾おうとしていたらしく、気づいた男性の介護士さんが「新しいのを持ってきますよ」と、とりに行った。そして新しいのを「はい、どうぞ」と渡した。男性からの返事がない。振り向いた訳ではないので、4人の誰なのか、私は知らないが後ろの席は、いつも、元気にお喋りをしている人たちだ。
自分が落した箸を新しくしてもらったら、別にここではなくても、町の食堂でも「ありがとうございます」と言うでしょ?
まあ、その時はさほど気にならなかったが、昼食の時、職員が運んできたトレーの食事、「お待たせしました」と前に置かれても黙っている人が多いのに気づいた。その殆どは男性。無論、言語障害があってことばの出ない方も居るらしいけれど。夕食の時も同じようだった。
ふ~ん、そうだったのかあ、と私は今日になって気付いた。高い利用料を払っているから、サービスに対していちいちお礼は要らない・・のかなあ。でも、早朝出勤して、あるいは夜間勤務して、朝早くから働いてくれているのだし。コロナの感染に気配りしながらの勤務、大変だなあ、と思う。そう思うと、自然に「ありがとう」と言ってしまう。
朝に限らず、私は日常的なことでも何かしてもらう度、職員に「ありがとうございます」と言っている。
おやつは、今日は苺のゼリー。部屋へ運んでくれた職員に「ありがとう」と言う。
家でも、私は何かしてくれたら家族にだって「ありがとう」と言っていた。夫ですら確か、ティッシュとって、と言われて私が渡せば「ありがとう」くらいは言ったような気がする。
母に「ありがとう、ごめんなさいをちゃんと言えれば、生きていけるものだよ」と教わってきた。
親の遺言みたいなものですからねえ、言っても損することではないらしいし。私は私の考えるように過ごそう。
落葉掃く明日掃く落葉背に受けて KUMI
KUMIさんは絵心もおありのようですね。
>すぐに売り切れることもあり、買うタイミングが
それはそれは(笑)
>一日に何回「ありがとう」「ありがとうございます」と
そんな世界でなんですね。
>・・・と言うでしょ?
そうですよね。
>・・・と私は今日になって気付いた
ふ~ん、そんなものなんですかね!
>何もかもに言う必要はなかったのかなあ・・
いや、私は普通の感覚だと思いますが・・・。
>母に・・・生きていけるものだよ」と教わってきた。
いいことを聞きました。
これからの自分にも必要な作法だと思います。
>私は私の考えるように過ごそう。
同感です!
「落葉掃く明日掃く落葉背に受けて」
今の時期、全くそうですね。
何だか、礼儀作法道場にお伺いしている気分です。
有難うございました。
私はkumiさんからありがとうとごめんねが言える人に
なりなさい。って教えてもらったよね。
コロナで心が荒み気味になっちゃう日もあるけど、感謝の
気持ちと言葉は忘れないようにしなきゃね(^o^)v
やむえなく施設に入居されて、何かと戸惑うことが多い、
と思ったりしている次第です。
今回の『ありがとう』の件、
施設の中の男性陣の一部では、自身の落ち度で、
施設のスタッフにお手数をお掛けしても、無言で当たり前のような動作に、
驚いたりした次第です。
少なくとも心の礼節があるならば、
素直に施設のスタッフの御方に、『お手数をお掛けしまして・・』、
或いは『ありがとうございました・・』とお礼の言葉、しぐさが・・、
と思ったりした次第です。
今回の施設の中の男性陣の一部の御方は、富貧の差に関係はなく、
心の貧しい御方だ、と感じ深めた次第です。
秋が深まる時節、寒さも増してきますので、
貴女様は、より一層お身体を御自愛されて、お過ごしして下さい。
父親を見て育ち、威厳が身についているのでしょう。
小父さんは、大丈夫ですよ、ほんのちょっとの差で戦後生まれ(笑)
>礼儀作法道場・・・
とんでもないこと、私は母に教えられていなければわがまま人間ですので。
明治の女性は、とても筋が通っていました。
絵心、ないですよ。ないので、写真が趣味になりました。
今でも、絵手紙など書く人に憧れます。
大好きな神代植物園にもなかなか行けなくなりましたので。
「施設」と言えば施設ですが・・一人になったら入る覚悟だった高齢者住宅です。
男性は、お元気な私よりも高齢の方が多いですね。
ということは、奥様が亡くなられて入居されたのでしょう。
戦前の「男は威厳を」の時代の親に育てられ、素直な言葉が日常的でないだけだと思います。
きっと、奥様にも「ありがとう」は言わなかったでしょうねえ。
奥様を大事に、お元気で過ごされますように。
でも「ごめんなさい」は、「相手が悪くてもとりあえず言っておくの!」なんて言ってたねえ。
とにかく、ありがとう、と言われて厭な人は居ないと思うし。
年をとったら、自分では出来ないことが増えるから、何でも、ありがとう。
と今日も思いました。
言われて厭な思いをする人はありませんものね。