鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

「夏の天使」:号泣必至ブラック・ジャック「シャチの詩」

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こんにちは、鈴豆です。

「夏の天使」オリジナルアナログイラストです。

使用画材:カラーインク・透明水彩・ラッカースプレー(背景)

ショートカットは私にしてはとても珍しいです・・・、夏らしく、ショートカットにビキニのような高露出衣装・・・うう~~~難しい!!!翼と、リボンの裾でちょっと画面を埋めました。

そして何故か、フォトショで読み込めなくなっていて・・・、またもスクショ取り込み。あ、横向きにすればもう少し大きく読み込めたのか・・・。

サイト上では縮小表示なので良いと言えばいいのですけど、悲しい・・・。GWに確認した時は行けてたのに・・・、やっぱり最新版買わないといけないかな・・・、出費が痛すぎる・・・。

ブラック・ジャック「シャチの詩」

夏と言えば海、海と言えば「海のトリトン」、トリトンと言えば、ブラックジャック

「シャチの詩」ってこじつけですけど、もう、BJの中でも個人的に一番泣ける話なのです・・・。

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崖の上で開院した5年前(BJの年齢が謎です・・・、中学卒業から12年、という描写から27歳?5年前なら22歳ですが、この年齢なら医学部卒業も出来ないですよね???時代的に制度が違ったんでしょうか???)、初めての患者は何と入り江に打ち上げられたシャチ。

特別サービスという事で無料で治療をしてあげるBJ。

シャチはお礼に真珠を持ってくるようになります。

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何度も傷を作ってきては、BJに治療を求めるシャチ。真珠やサンゴや金貨と言った、報酬も支払います。

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BJはシャチに「トリトン」と名前を付け、次第に友情を深めていく二人。

ですが、このシャチはとんでもない乱暴者で、漁場荒らしで有名であった事を知ったBJはトリトンに大海原へ出るように諭しますが・・・

その後、シャチが船をひっくり返して子供を3人食い殺したと大騒ぎに。

当然人々は大々的にシャチ狩りをして、ついに瀕死の重傷を負わせたとか・・・、トリトンであってくれるな、と願いながら入り江に向かうBJでしたが、やはり犯人はトリトンだったのです。

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瀕死のトリトンは、真珠をくわえながら、BJに治療を求めますが、子供を食い殺したトリトンをBJは助けられないと拒否します。

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トリトンは血まみれになりながらも一つ、また一つ、報酬を支払えば、治療を受けられると信じて真珠を運び続けます。

もう「かわいそうなゾウ」みたいな、号泣必至展開・・・。

ついにはトリトンは真珠をくわえたまま息絶えます。

BJは、命に「人間が絶対に上」という思考はあまり無く、すでに死んでいるミイラや、機械をも誠意をもって治療しますし、重大犯罪者を治すこともあり、重症度に応じて、動物の治療を優先することもありますが、人を食い殺したトリトンは治せないというのです。

ですが、トリトンが「人間」だったら・・・、多分治療したよね?当然、人間ならばその後「法の裁き」を受けることになりますが・・・、BJがその気になれば顔を変え指紋まで変えられるのですから、容易に逃亡させることもできるでしょう。

そして「友」だからといって逃亡の手助けをする事も是非が解れるでしょうし。

トリトンを見捨てたBJの行為の是非・・・これは本当に賛否が分かれる所でしょうし、絶対的な正解は無いかと思います。

正解が無いからこそ、悲しい。例えば、BJが巨大プールみたいなのを作って絶対にトリトンが外に出ないように囲った上で治療する、という事ももしかしたらありかもしれません。ただ、BJも開業したてでそんな資金は無かったかもですが。

全ての事に「是」か「否」かなどと言えないものです。

人を食ったトリトンを、BJは見捨てる事にはなりましたが、友としての想いは永久に続いたことと思います。

もうこれ、夏休みの読書感想文の「課題図書」にしてくれないかな、という位色々考えさせられる話です。いや、小学生には厳しすぎるかな。でも「かわいそうなゾウ」は子供に聞かせてるし、実話なだけに余計に残酷。

ブラック・ジャック」は一話完結なので、たまには「あれ?」と思う回もありますが・・・、言うまでも無く超名作です。

医療物であり、時代による差別表現が含まれるという観点から、未収録の話も多いのが残念な所です。清濁併せ持つからこそ、名作なのではないのでしょうか。


 

多分、一番収録話数の多いのはこの秋田コミックス版でしょうか。

話数はともかく、文庫版、豪華版と収録順が違ってややこしいので、個人的には素直に「発表順」から収録して欲しいです;;

お読みくださいまして、有難うございました!!