鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

「朝顔の姫」色鉛筆&鉛筆オリジナル平安イラスト:「槿の君」

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こんにちは、鈴豆です。

朝顔の姫」色鉛筆&鉛筆オリジナル平安イラストです。

使用画材:色鉛筆・鉛筆・透明水彩(下塗り)

普段は袿袴姿でも「オメリ」というのを(多分裏地か表側の淵に見える製法・・・?知識不足で済みません)入れて描いていますが、

平安時代には「オメリ」という技法は無かったのではないかという考証もありまして、今回はオメリ無しの袿です。

身八つ口は無くって、上着も筒袖だったんじゃないかという考証もありますし。

筒袖になりますと、ハイウエストで裳を締めるという現代のスタイルは難しくなりますが、確かに平安絵巻を見ますと、裳はかなり下側(或いは唐衣の下から)についていることが多いです。

猫は「源氏物語」でも「女三宮(と兄帝)」が飼っていましたね。

動物を描くのはあまり得意ではないですが・・・「猫を抱いた姫」を描いてみたかったのです(*^。^*)。

ちなみに「あさきゆめみし」に出てくる「槿の君」とは関係ありません。

ameblo.jp

何と手持ちの画集には「槿の君」が入ってない・・・(ガーン;O;!!)。

「槿」は「あさがお」と読みますが、どうやら創作漢字?らしくって、変換で出てこない・・・。

そして「槿の君」も凄く好きなキャラです。

彼女は源氏に惹かれながらも、源氏の浮気癖は良く知っているし、自分の母が、父の行い(と言っても当時の貴族男性では当たり前の一夫多妻)にどれほど内心傷ついていたかを知り、「女の戦」に足を踏み入れたくないと、生涯独身の道を選びます。

当時は親同士か勝手に決めた縁談に黙って従うしかないのが通例だったでしょう。当時は、というか戦前位までは本当に普通にこういう状況だったと思います。

勿論「槿の君」は宮家の姫ですし、結婚しなかったからと言って、生活に困窮することは無かったかもしれませんが・・・(しかしながら「末摘花」や、「ジャパネスク」の「煌姫」も宮家の姫ですが、ごはんも食べられないほどの困窮っぷり・・・)、当時「結婚しない」事を自らの意志で選択するのは、風当たりというか、立場的には苦しくなったかもしれません。

どうも最近は先祖返りというか・・・「結婚しない女性」を必要以上に叩く(「タラレバ娘」とか「平成ジャンプ」とかいう失礼な物言い)ような風潮があるのが不思議です。結婚って、当事者の意思ですよね???

結婚して、子供も産んで、なおかつ男性と対等にバリバリ働く、でも家事育児はは妻主体で、という女性のみが勝者であり、他は認めない、という感じに見えて、何だか怖いです。

確かにそれが出来ている女性もいるかもしれませんけど、全員にそんな「スーパーウーマン」を求められても???

体力や気力、環境、キャパシティー、バイタリティー、何より本人の意思。これは一人一人違って当たり前なのに、「こうあるべき」という理想像を作り上げて、そこから外れると袋叩き・・・、いやいやいや、怖いです。

自分の気持ちを無視して、周りが言うから・・・と主体性のない選択をすると、多分、後悔しか残りません。自分の人生の選択権は自分にあります。

どれほど後悔することになっても、いい加減に人を責めた他人は何も責任を取ってくれないのですから・・・、自分で選択した人生を歩みましょう。

お読みくださいまして、有難うございました。