蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

男の出番、鶏の丸焼き煙炙り

2019年12月15日 | 小説
遠来、愛知は三好の親族一家が当家(といっても借り家です)を一泊訪問するので、馳走を振る舞いたく鶏の丸焼きを決めた。今時(12月初旬)の夕べは寒く、タクシー手配など煩わしい事情を表向きにしたが、総計5人の外食では手元が不如意、こちらが本音。子の一人は小学校低学年なので、ブタや牛では脂が強いかと鶏を選んだ。小筆はこれまで幾度か「薪焼きバーベキュー」を投稿している。そのやり方は「強火の遠火」を基本としたが、2キロにも及ぶ塊肉に火を通すには、「遠火」にしても表面が焦げる。Youtubeなどで薪焼きの技法を調べると、間接加熱の長時間、煙の蒸し炙りで焦げ付きを防ぐようだ。そこでブロック竈の組み方を工夫した。

これが全体の外観。全3段、横長、右側を火口として左に肉を置く。用いたブロックは18個。上部は鉄板などで閉じる。フライパンの逆さ置きは今回、出番が無かったので、ご愛嬌。


薪は近辺の雑木林から採取。かつてはこうした材は生活に必需だったから、森林所有者とは別に「入会権」を持つ住民しか採取できなかった。今、多摩地区の雑木林を経済、あるいは生活の糧として利用している実体はない。だからといって勝手に入るのも気が引けるので、駅前に住む山林主さんには「柴狩り」の了解を得ている。
焚きつけのソダ(柴)と火熾しの中枝が10本ほど、火持ちの太幹が5本。針エンジュ、山桜、コブシなどである。

材料。鶏丸1.8KG、内腔にバタライスを詰めるから2KGは越す。

焚きつけ前。

「ソト」の簡易バーナー、左に転がるのは電池式ブロアー、ホド口から送風している。。

火が熾きあがった。竈内部、右手前の火、左奥に鶏が見える。鉄板に置かれる鍋には馬鈴薯。

月桂樹の若葉。これをむしり取って火にくべると、煙に香りが出る。

煙り炙りはこんな感じ。

2時間半の成果です。

皿にとった。温野菜は揚げ馬鈴薯(鉄板に置いた鍋でカラ蒸ししておく)、詰め物のバタライス、キノコ。ニンジン、ブロッコリ、インゲン。

食卓でのお皿。フォークとナイフの位置が(生と料理、レヴィストロース著)の表紙と同じく左右逆だった。

コスト:鶏1800、野菜500、その他100。2400円で5人が腹一杯。料理の男は味の追求と同時にコストとの格闘でも勝利せねばならない!

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