根治療法と対症療法について | とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ)

根治療法と対症療法について

 ネット記事が掲載されていました。以下その記事の内容です。

<インフル、風邪に無防備な冬の「口呼吸」 寝不足、口臭の原因にも…無意識な口の開きを知るチェックリスト

 「近頃、風邪ばかりひいている」「朝起きたら、のどが痛い」……。そうした人は、無意識に「口呼吸」をしているかもしれない。口呼吸は、睡眠不足など不調につながるほか、口臭やいびきなどの気になる症状とも関係が深く、特に冬は、インフルエンザなどの感染症も招きやすくなる。どうすれば健やかな呼吸を保てるのか、帝京大学ちば総合医療センター耳鼻咽喉科の鈴木雅明教授に聞いた。(聞き手・梅崎正直 ヨミドクター編集長)

 

男性に多いが、閉経後の女性にも

――就寝時の口呼吸を自覚している人は5割近いというネットアンケート結果(ウーマンウェルネス研究会実施)もあり、多くの人が気にしているようです。口呼吸になりやすいのは、どういう人でしょうか。

 

 成人では、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔(びくう)炎があったり、ウイルス性の鼻炎に繰り返しかかったりして、鼻がつまりやすい人。炎症がなくても、鼻中隔彎曲(わんきょく)症の人は口呼吸になりやすいですね。また、病的に太っている人、姿勢が悪い人も口が開きやすくなります。

 

――年齢や性別では?

 

 比較的、若い人が多いのですが、寝ている間に限れば、高齢になるほどいびきをかいて、口呼吸になりがちです。メカニズムは完全にはわかっていませんが、男性の方が多い。女性では閉経後に多くなることから、女性ホルモンが関わっているとも言われています。

 

――口呼吸そのもので受診する人は少ないと思うのですが、患者さんはどのような症状を訴えてくるのでしょうか。

 

 お子さんでは、「鼻息が苦しそう」などと親が心配し、連れてくることもあります。鼻の疾患のほか、上咽頭にアデノイド(咽頭扁桃)の肥大がある場合も口呼吸になります。大人は、鼻づまりのほか、いびきや睡眠時無呼吸で来院されることが多いです。

風邪引きやすく、朝のだるさ、口臭の悩みも

――口呼吸をしていると、健康上、どのような問題が起きやすいのですか。

 

 人間は本来、鼻呼吸で、鼻は高性能な加温加湿器の役目を果たし、気道を保護します。また鼻には、ウイルスや不純物を取り除く粘膜繊毛運動機能があります。口呼吸だと、そうした防御機能が働かず、外気がダイレクトに気道に入ってくるため、風邪などにもかかりやすくなる。

 

 また、寝ているときに口が開くと、舌根が沈下し、いびきや睡眠時無呼吸につながります。睡眠の質も悪く、朝のだるさ、昼間の眠気などを訴える人もいます。また、口臭に悩むケースも多いです。

冬の低温乾燥に注意 鼻の通り良くする工夫を

――寒いこの季節、特に気をつけることは?

 

 外気が低温乾燥になると、鼻の機能が十分に働かず、鼻づまりになることも多い。また、こうした環境ではウイルスが活性化し、インフルエンザなどに感染するリスクが高まりますから注意が必要です。

 

――口呼吸を予防するのには何をすればいいのでしょう?

 

 とにかく鼻の通りを良くすること。点鼻薬を使うとてきめんに効くのですが、市販薬には様々な成分が含まれていて、ひんぱんに使用するとかえって鼻炎につながります。できれば受診をして、処方薬を使ってほしいですね。

また、部屋の加湿をして乾燥を防ぐこと。鼻を加温加湿すると、通りが良くなるというデータもあるようです。お子さんに行うことが多いのですが、鼻の片側を押さえて、ゆっくりと鼻呼吸をするトレーニングもあります。鼻は一度通ると持続するので、寝る前に行うと効果的です。

 

 就寝時には、口唇の両端に「ハの字」の形にテープを貼って筋肉が緩むのを抑え、口を開かなくする方法もあります。いびき対策には、あごを押さえるチンストラップや、マウスピースを使う場合もあります。そして、就寝時と外出時には、マスク、できれば蒸気温熱マスクの着用をお勧めします。

唇が荒れて赤くなっていたら…

――口呼吸になっていることに、自分では気がつかないこともあるそうですが……。

 

 無意識に口呼吸をしていることは多い。特に就寝時は、自分でコントロールできません。朝起きて、口が乾いていたり、のどが痛かったりする場合は、口呼吸になっているかもしれない。唇が乾燥して荒れ、赤くなっていることもあります。私が歯科医の先生と一緒に作ったチェックリストがあります。

 

〈口呼吸チェックリスト〉

・口の中が乾きやすい

・集中している時、無意識に口が開いている

・唇が荒れている・乾いている

・鼻づまりがある

・いびきをかく

・起床時に口の中が乾燥している

・起床時にのどが痛い

・起床時に口臭がある

・寝ている間によだれが出る

 

 一つでも当てはまるなら、口呼吸になっている可能性がありますので、お気を付けください。>

 

 

全くこの通りだと思いますが、何故口呼吸になるのかの原因が明確に記載されていません。ここでの口呼吸に対する処置もあくまでも口腔内や鼻腔内そして副鼻腔に対する乾燥防止の対症療法であり、根治療法とは言い難いのが残念です。

 

口呼吸のそもそもの原因は、口唇が無意識下で閉鎖出来ているかどうかであり、もし無意識下で口唇がポカンと開くのは、上下の口唇が閉鎖する距離が長い事から生じるもので、歯並び由来のものが主な原因と云えます。例えば典型的な歯並びは両突歯列(いわゆるゴボ口)や上突咬合(出っ歯)が多く中でもゴボ口は上下共に前歯が突出しているが歯並びは凸凹ではないケースが多く、以外と不正咬合と思っていない人も多いようです。しかし、このゴボ口は上下の口唇が閉鎖するための距離は長く、意識的に閉鎖はできるもののオトガイ部にいわゆる梅干し様の皺ができるのが大きな特徴です。こうした不正咬合で有名な人は、元女子レスリングの吉田沙保里さん、モデルのアンミカさん、タレントの中条あやみさんなど結構沢山います。

 

彼女達はリラックスした状態ではまず口唇がポカンと開いているのが当たり前ですが、彼女達の歯並びを治す(前歯を後ろへ後退させる)ことで口元の突出感は無くなり、24時間無意識下でも口唇は閉鎖したままになり、口腔内の乾燥を防ぐ事になり口腔内への細菌の浸入も防止してくれます。そして鼻呼吸が自然にできるようになるため副鼻腔の機能も改善し、インフル、風邪の予防 寝不足、口臭などの改善にも繋がります。

 

しかし、形態的な改善の根本的治療をしなければ、保湿性のマスクを使用しても点鼻薬を使っても形態的な改善は有り得ませんので、これらの対症療法を止めたり忘れた途端に元の症状がでて来ることになります。

 

 

 

 

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第二日曜・第三日曜日も診療をしています。

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