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ウイルスが広がっているのではなく、人々がウイルスを広めている「目に見えぬ敵との戦い」新型コロナウイルス感染症について

2020年03月27日 10時58分16秒 | 感染症パンデミック対策

ウイルスが広がっているのではなく、人々がウイルスを広めている
「目に見えぬ敵との戦い」新型コロナウイルス感染症について

シドニー大学名誉教授のスチュアート・リース博士と
鈴木 潤 麻布大学名誉教授のアドバイスからヒントを得て・・・
(聖教新聞 3月26日2020年 より)

尾崎 洋二 コメント:

1-世界にまん延している新型コロナウイルスとの戦いは、「目に見えぬ敵と
の戦い」です。

2-目に見えぬ敵とは、まずは人間のエゴ(自分さえよければ、という利己主
義)です。

3-そのエゴは、マスクの買い占め→高額転売や、政府・国からの自粛呼びか
けに対する、自分の都合だけを優先した結果の不服従等に現れています。

4-感染症が発生し、拡大する背景には、世界の歴史からみると、「戦争」
や「利己主義のまん延→人心の荒廃」があります。

5-人心の荒廃の傾向性は、「一国さえよければいいという一国主義」の傾向
性がまん延しているところに生じます。

6-人心の荒廃の傾向性は、「未来の世代が生存可能で人生を楽しめるように」
地球を健全な状態であるように、貧困や不平等、環境破壊による地球温暖化
や気候変動に対する理解や行動がないところにまん延します。

7-一国主義や利己主義がいかに危険なのか?病原体の生育速度を考えれば分
かります。

鈴木 潤 麻布大学名誉教授は以下のように説明しています。

病原体が細菌である場合、1個が分裂を起こして2個になる時間は15分か
ら30分です。

この間隔を世代といいます。

この速度で分裂を繰り返すと、時間の経過とともに2、4、8、16と増え
ていき、一晩で1個が数千億にもなります。

病原体の生育は、対数増殖だからです。

ゆえに、感染拡大においては、いかに「1個の病原体を抑え込むか」という
視点が大切になります。

自分だけ助かっても、誰かが感染してしまえば、そこから病原体は増えてい
きます。

その意味では、対策の中に「一人だけ助かれば良い」ではなく、手洗いなど
の予防の基本を人々に伝える、必要な人にマスクを届けるといった、「皆
で助け合おう」との「共助」や「利他」の哲学が必要なのです。


8-これから南半球の国々の人々が秋から冬を迎えます。

すべての人々、子ども達が、きちんと手洗いできる水道設備があるのでしょ
うか?

9-オバマケアを否定した大統領は、日本における「国民皆保険制度」は、
「エゴイズム」の代わりに「利他主義」を優先した見本事例と気づくで
しょうか?

シドニー大学名誉教授のスチュアート・リース博士は以下のように言って
います。

国民皆保険制度は、「エゴイズム」の代わりに「利他主義」を優先した一
例です。

国民皆保険制度は、治療費や医療費を懸念する国民に安心を与えます。

病気になることで”罰金”を科されることのない市民社会の基盤となり
ます。

このような制度は、「贈与関係」の具体化です。

「贈与関係」とは、見返りを求めずに見知らぬ人の幸福に寄与するこ
とです。

10-イギリスでは、基礎疾患のない21歳の女性ミドルトンさんが新型コロ
ナウイルスによる感染症で死亡していたことが明らかになりました。 

母親ダイアンさんは以下のように訴えています。

「このウイルスがどれほどのものか、目の前で繰り広げられている。

事態は始まったばかりです。

お願い、お願いだから政府のガイドラインを守ってください」

「自分の役割を果たすとき。自分と周りを守るとき。

ウイルスが広がっているのではなく、人々がウイルスを広めている」


11-シドニー大学名誉教授のスチュアート・リース博士は更に次のように
言っています。

伝染病や戦争に国境はありません。

新型コロナウイルスの大流行は、私たちが「地球村」に住んでいるこ
とを示唆しています。

遠方に住む人たちが即、隣人となるのです。


12-この新型コロナウイルスの大流行との戦いはまさにSDGs(エスディ
ージーズ:国連の持続可能な開発目標)における目標達成と相互に連関
しているように思えます。

「貧困や不平等、気候変動、環境劣化、平和と公正に向けて、世界が取
り組むSDGsの17項目は、それぞれ立て分けて考えてはいけない。

例えば平和と公正は、貧困撲滅と関連し、低炭素化は人権尊重と関連し
ています」とスチュアート・リース博士は主張しています。


13-私は数十年おきに必ず襲ってくる世界的な感染症対策も抜本的な解
決は世界的なSDGs(エスディージーズ:国連の持続可能な開発目標)の
達成にあるかと思います。

14-最後に「理想的な地球村の未来を実現するためには、”詩心”が、
その手段となり得ると言われるスチュアート・リース博士から紹介さ
れたイギリスの詩人ジョン・ダンさんの詩を紹介します。

「人は誰でも孤島ではない

一人っきりで完結してはいない

誰もが大陸のひとかけらであり

おおきな全体の一部なのだ」

「人の死もこれと同じで

自らが欠けてゆく

なぜなら私も人類の一部だから

ゆえに問うなかれ

誰がために鐘は鳴るやと

それは君のために鳴るなれば」








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